寿命単語

ジュミョウ

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寿命とは、やがて来るものである。

概要

寿命とは、ある物や生物の始まりから終わりまでの期間のこと。

人間においては、母親から生まれ、何らかの形で死を迎えるまでの期間のことを言う。当たり前だが、この期間は個人差がかなりある。事故や難病で亡くなった場合は死、老衰による死は大抵「寿命が尽きる」と言ったりもする。(→死亡

機械などにおいては、最初に稼働させてから全に機しなくなるまでの期間のことを言う。動きが鈍くなったり期待通りの働きをしなくなってくると「そろそろ寿命か…」と言うこともある。省エネが叫ばれている現代においては、LED電球のような長寿命な電化製品が重要視されていたりもする。

寿命が近い物品においては「劣化」「老朽化」といった呼称をされる場合も多い。

平均寿命

均寿命」とはある地域での住民の寿命を調し、その数値を均したものである。日本全体を対とした調厚生労働省から5年ごとに発表されている。これは、5年ごとに実施される国勢調査を基にして作られた「全生命表」の中に表記されているものである。

日本は食文化や医療の発達などから他べると均寿命が長いのが特徴とされている。

一番最近の調である2015年の結果は男性が80.75歳女性が86.99歳であることが発表されている。

日本における均寿命の変化については縄文紀は15、江戸時代は30〜40、明治終戦頃は40〜45歳程とされているが、これは昔になるほど10歳未満、特に幼児の死亡率は極めて高かったことで寿命が引き下げられており、単純較できないことに注意が必要である。
実際、15歳/20歳まで生きた者に限った寿命(成人寿命等といわれる)は江戸終戦後までは50〜60歳で安定していたと推定されており、事実当時においても80、90歳まで生きた者も多数いる。

健康寿命

健康寿命」とは、日常的な医療や介護依存せず、自立して健康的な生活を送れる限界年齢のことである。均寿命とは区別される。

2013年厚生労働省が発表したデータによると男性は71.29歳、女性が74.21歳となっていて、均寿命と較すると10年以上の差があることが分かる。

健康寿命でなければ、全身に管を繋がれてベッドの上から動くこともできず
延々と生かされ続けるといった生き地獄として描かれる場合も多い。

フィクションにおける寿命

創作においては際限なく寿命を描写できるため
途方もない年齢設定のキャラクターも居る。

ただし不老不死不死身であるがゆえに
する者や友が先に亡くなるといった負の部分もあり、一概に人生を楽しめるとは限らない。
(→不老不死)(→不死身

機械装置における寿命

自動車家電パソコンスマホから兵器まで様々なものに対して用いられる。

  • 構造が単純なものほど壊れにくく、メンテナンスも容易
  • 多少高価であっても、長寿命で使いやすいものなどはコストパフォーマンスも高いといえる
  • 消耗品・予備部品が確保・製造しやすいなどのサポート支援体制が充実しているとなおよい
  • 大量生産・配備・装備されるものは価格や運用状況との兼ね合いになることも[1]

前述の人体や動物でないため、故障個所のみを修理/交換によって延命も可であるが
他の箇所もひどく劣化している場合は結果的に買い替えたほうがくて安い場合もある。

寿命にかかわらず、使用期限内であっても突然の故障や記憶データ消失は起こりうるため
バックアップや業務上におけるリスク分散、救援態勢といった危機管理も必要である。

寿命が縮む要因

長期に渡って使用の場合、サービスが終了してたり
予備の部品が確保できない、新規製造できないといった問題もある。 (→ニコイチ

ブラック企業など、予算をケチることで限界えたまま使用してしまい
負傷や死亡事故労働災害)となる事例も数多く発生している。

まだ使用できるけれど

また使用できるが、使用できなくなる場合もよくある。

同じ価格でも製品を長期間使用されるとメーカー側はからないため

  • 自動車なら長年使用するほど車検料を高くする。
  • 携帯スマホなら修理や部品供給のサービスを終了する。
  • 他所に顧客を取られないよう、消耗品・使用部品等を制限する。
    • 違法改造でなく、使用上・安全上も全く問題なく安価だったとしても
      発覚した場合は修理期間内であっても有償修理となる場合もある。
  • その他、新機搭載、従来品より小化、高性化、といった謳い文句で新規品を購入させる。
    • 実際にふたを開けてみると不要な機だったり、マニア以外は使い切れない場合も。

…といった手はよく用いられる。

マニアを除けば、一定の性だけあれば他は不要といったユーザーにはつらいかもしれない。
その他、省エネエコ環境保護とは程遠く本末転倒であるといったツッコミしくない。

建造物における寿命

経年劣化自然災害害虫害獣によって寿命は縮み、様々な障害が発生する。
錆、漏り、床や天井面が剥離したりヒビが入る、漏電など。

阪神淡路大震災などの災害前に建てられた屋施設においては、免震が不十分なものも多い。

以上のレベルでは新築に多額の予算が必要であるため、大抵は寿命延長の手段が取られる。

寿命延長の予算が下りづらい

巨大施設やトンネル高速道路など
々しい開通式や完成式典はパフォーマンスとなるため政治家には好まれる。

もちろんそれらの保守点検作業がなければ大勢を巻き込む悲惨な事故となるのだが
現場がを上げても「保守点検なんて地味な上ににならない」ため予算を出し渋り、騙し騙し使用され
笹子トンネル天井板落下事故のような事態を実際に生み出している点もひとつの側面である。

高度成長期に作られた電気ガス・施設・道路といった老朽化した
インフラを寿命延長するか交換するかといった判断に迫られている点も知っておきたい。

関連動画

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関連項目

脚注

  1. *寿命1000年の兵器を作っても、100年もしないうちに時代遅れになってしまったりその他部品が先にガタが来てしまうといった問題もある。
  2. *保管で防護用のシートはかけてあるが、通気性が悪く内側が高湿度で保たれてしまう場合もあるため注意。
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最終更新:2024/03/29(金) 02:00

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