山風短とは、バジリスク~甲賀忍法帖~、Y十M ~柳生忍法帖~といった山田風太郎作品を漫画化したせがわまさきが描く山田風太郎の短編を漫画化したものである。月刊ヤングマガジンにて連載。既刊四巻。
慶長4年(1599年)春、天下分け目の関ヶ原の前年、天下に名を知られた上杉家の豪傑たちは傾城屋、扇屋の奥座敷で扇屋の養女を愛でていた。養女の名は陽炎、大谷家を浪人したさる人物の娘であった。
そこに直江山城守兼続にお願いがあるという者が乱入する。その人物は明智の流れをくむものにて上杉家に奉公したいと言うが真の目的は傾城屋に出入りした豪傑たちの顔ぶれを直に見るためで、その正体は本田佐渡守(徳川方)のスパイであった。
その事を指摘された男は陽炎を人質に取り逃げようとするが陽炎は男を簡単に投げ飛ばして昏倒させてしまう。陽炎の正体とは…?
慶長17年(1612年)、舟島での佐々木小次郎との試合に勝った宮本武蔵はその帰りの船上で長岡与五郎興秋という人物と対面する。船頭に船を避けるように言うが与五郎の船はわざと武蔵の船の方に寄せてくる。
与五郎は武蔵と戦うためにやってきたのであり、戦いが避けられぬとわかった武蔵は受けて立つこととした。船上での剣戟の結果、海に落とされた与五郎は武蔵の強さを身をもって味わうことになる。武蔵は木彫りの仏像を与五郎に投げてよこし、去るが、この海での出来事を誰も知らない。
大坂の役が始まる二年ほど前の出来事である。
半月後、与五郎は徳川への人質として江戸に旅立つことになるが“いましばしなにとぞ剣の道を学びたく”という意味の書き置きを残して江戸入り寸前その姿を消してしまう。
まさに前代未聞の椿事であった。
初出『全國学園新聞』昭和32年11月24日~33年3月2日。
『霧ガ城高校殺人クラブ』名前は大げさだが何のことはない要するに『探偵小説愛好会』なのである。活動内容は最近読んだ探偵小説の批評や新しい殺人トリックの考案、意地の悪い先生や寮の舎監にしっぺ返しをする妙案など。
その年の夏休み、女優「高城千鳥」が鼻岬村にて静養していると新聞で読んだ面々はメンバーの一人、早助の実家に泊まることに決めた。
鼻岬村で海水浴をして遊ぶことに決めたメンバーの女性陣は砂遊びで砂の城を作っていただけなのになぜかチンピラたちに絡まれてしまう。一触即発のところを男性陣に助けられたが、チンピラたちはなぜかその場所に執着を見せる…。
奥州盛岡藩に仕えていた剣士・筧隼人は国家老南部修理の息女、お圭とともに盛岡藩から駆け落ち同然に逐電し、鳥取藩まで一年仕官の口を求めて漂白していたが、戦国の世と違い、少々剣の腕が立つ程度では召抱える藩はどこにもなかった。
放浪の途中、何度か安扶持の口はあったが気位の高い性格のお圭はそれをよしとしなかった。
そんな二人が鳥取藩にやってきたのは、鳥取藩主池田因幡守が武芸好きで、近々御前試合を開催し、その成績によって数名の家臣を召抱えるという話を聞いたからである。
しかし御前試合の出場者は多く、気後れした筧隼人は気位の高い美しい妻が一生の足枷のように思われてきたため鳥取に妻を捨ててゆく決心をした。お圭に遊女屋に身を売ってくれと頼み、金さえ受け取ったら後はそのまま鳥取から雲を霞と逐電するつもりであった。
そんな筧隼人の前に枯葉塔九郎という人物が現れ、お圭を売ってくれと持ちかけられる。
月刊ヤングマガジン|山風短|作品紹介|講談社コミックプラス(第一話試し読み)
掲示板
3 ななしのよっしん
2014/05/17(土) 20:12:21 ID: sfsH+ajDxR
この作品もおもしろいけど風太郎は初期のミステリーが至高だから漫画化して欲しいな
厨子家の悪霊とか
4 ななしのよっしん
2014/08/15(金) 00:01:40 ID: jHAIgK0Ktp
「第二幕のアレを見たせいで、武蔵は後年・・・?」と思ってしまったりw
5 ななしのよっしん
2015/03/13(金) 15:09:37 ID: FYecknEo4o
第四幕はちょっとおどろおどろしいけど、
第一~二幕はその幕引きに独特の清涼感があって良いよね。
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最終更新:2024/04/25(木) 13:00
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