散多菩薩 単語

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サンタボサツ

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フィクション この項の出典・文献は“民明書房”です。
この項編集者妄想の塊ですが、あながち間違ってないような気もします。

散多菩薩とは、基督教における高名な大[1]/大司教[2]が、日本仏教において性を現した御姿。

十二月二十四日及び十二月二十五日に降臨すなり。
散多苦労大菩薩、散多九労大菩薩とも称すなり。

散多菩薩が衆生に示す言、即ち是なり。

(ウマ) 三曼多(サンマンダ) 駄喃(ボダナン) 滅離苦離(リク) 婆訶(ソワカ

(如来に帰依し奉る。諸々の苦から離れたまえ)

概要

そも、西欧においてはSt.(せんと)の字を当て、聖人の送り名と成しけり。
そのうち最も高名な者たる“にこらうす”なる者、諸処の経典にく、
一切衆生の難を救い、また異法外法を断罪しけり。
その功徳高く、希代の聖人なれば、あえての字を捨て“散多”名乗りけり。

散とは何か。
れて慈の如く降り注ぐ様也。
多とは何か。
その数遍く物成る様をす也。

是、転じて“散多”、即ち「数多の苦を散らし、数多の幸を降り注がせる者」の意となりけり。

菩提に至る釈尊の教え、散多の精なり。
それ即ち“にこらうす”を導きし御の御心、在併(あがぺい)、「と心を併せることで在り」と通ずる也。

ひいては、慈悲、慈、救済、堪、智、贈答、良縁、和合、繁盛、の九労を成す故、
“散多九労菩薩”の名を以って散多とし、今日の衆生の心中にて尚息づく者也。
衆生に塗れ、欲煩悩を識り現世利益を与え尚、滅離苦離(めりくり)を以って菩提への導きとしたり。

尚、散多笑うとや如何、
「法、法、法(HO-HO-HO)」とや。
是即ち三つの法(ダルマ)の意にして、古来よりの「笑う門には福来る」を表すものなり。

有り難き事限りし。


民明書房刊『散多菩薩 ~滅より離れ、苦よりも離るる~』より抜

 

『留道流夫、仏性を顕し天翔ける馴鹿へ変ずる顛末』

本邦にいても散多菩薩の功徳深く、霊験灼かにして有り難きこと限りし。
散多菩薩像は往々にして禽座に安置さる。とは馴鹿となかい)也。

説話にく、

 散多菩薩にりし従が一人は、未だ其の修行の験し。
 他の徒より流夫(るどるふ)、即ち「に留まりて流るるままなる男」と嘲笑われること限りし。
 彼の者、地にし嘆きを仰ぎて嘆きてく、

、師の元にて行いを修めるも、未だその験く、に非才の極み。
 法を以って法を知らず、嘲笑の元也。赤面の到り。
 森羅万象、更に之を笑う。如何にして法を導かん」
 と。

 然れば散多九労大菩薩、時は十二月吉祥日暮れ、留流夫の下に立ちて宣うこと、

「世は暗く、法のまた難辛苦也。其はにも似たり。されど行を修めずして法を騙る者有。
 またその功徳霊験をのみめ、現世の享楽に心砕き、世得るときてその寛容、贈答の心根を捨つ。
 然れど、其は釈尊の背得る事も難し、何れも増長慢の果て天狗に堕ちる也。

 満ちるを知らずして恥じ、到らずを知りて恥ず。豈に覚悟りに繋がらざらんや。
 留流夫たる名、並びに其の赤面、最も善く、性へ至るなり。三千世界の数多を照らさん」

 言聴き、留流夫潮垂る(しほたる)也。
 然るにち験顕れて、留流夫、その法を以ってける馴鹿へと変ず。

 一駆けは三途八難をも踏破し、足下の悪をも踏み拉く。
 今宵こそはとの法悦限りし。

散多菩薩が禽座は其の名残也。


民明書房『基督教・日本仏教 伝来以来の習合年記念 散多菩薩東西説話集』より抜

 

滅離苦離済ます~散多菩薩と基督教の念仏~

よい子の皆さんはクリスマスをご存知でせうか?
このお祭りはヨオロツパから大陸え、本邦に伝来した海外お祭りなのです。
昔から日本にあるお祭りが、そんな遠くからきたのを知つて皆さんもさぞびつくりした事でせう。

このお祭りいて大きな役割を担ふのが、散多菩薩です。
散多菩薩はサンタ・ニクラフスといふのが本当のお名前で、耶教の偉い御坊様でありました。
その後、御隠れあそばされ、その高徳から散多苦労大菩薩(散多九労大菩薩とも)と成られたのであります

この散多苦労大菩薩は、様々な経典にて管に“滅離苦離済ます”の七文字を唱へよ」と仰ります。
基督教の念仏“滅離苦離済ます”、これはすなはち「世の滅苦から離れることを了す」の意味です。
これにはこんな逸話も在ります。

僧都、夢枕に立ちし散多菩薩に問ふ。
「何故“済まさむ”ではなく“済ます”であるか。
 現世の四苦八苦いよいよ深し、離れる事甚だ難きなり」と。
散多菩薩、三法の笑ひしてく、
「あな可笑しき哉。済まさむ済まさむと唱へ続くとも、それは願望に留まりけり。
 思ひ切りて“済ます”と断ずる事くして、豈四苦八苦無き世の拓かんや」
僧都はたと感じ入り、し“滅離苦離済ます”と唱へけるなり。


また別の一説にいては、クリスマスとは「庫裏に住まふとの言葉から生じたものとされてをります。
庫裏とはお坊様の住んでをられるところです。

従つて何れの説にせよクリスマスとは、お坊様のやうに尊いを思つて過ごす日なのです。
 くお床につかないと、散多菩薩がやつてきませんよ」とお様方が仰るのは、さういふことなのです。
まるで申の日と逆ですね。けれど散多菩薩は申ののやうなこはいものではありませぬ。
さんご存知のとほり、素敵な贈り物を下さる御方です。
その為本邦のみならず、欧でも素敵な贈り物を下さる方を「まるで散多のやうぢや」と褒める習があるのです。

またこの日は耶様御生誕の日でもありますから、
その子宝を願ふ心と、神様人間との結びつきを新たかにする日取りにも当たります。
よつてこの日が人達の日となつた理由も容易に知れるでせう。

クリスマスにも縁起物はつき物です。
現様の頃からはじまつた習の、元に足袋を置く、といふのもその一つです。

元に置かれた足袋は散多菩薩の功徳があつて悪し事なし、
即ち足の怪をすることがいといふのは、山や野で生活する人々にとつて何よりの贈り物だつた事でせう。
また商では客がたびたび訪れる縁起物として伝はつてをりました。
現在ではその役をソツクスに譲つておりますが、
その由来を知つておくことも皆さんが大人になる為には大切なことなのです。

クリスマスケエキの始まりもその頃で、『鷽小抄』といふ当時の本に記録が残つてをります。
時は安永の世、大晦日に到るも今一世に覇気が元気の欠けた折、蘭学者平賀源内先生

「南散多大菩薩気を救ひたまへ」

などと気にちなんでケエキをクリスマスに売り出した所、霊験灼たかにしてちその勢ひ潮の如く高まり、
江戸庶民皆が事に年を越せたといふお話です。

何れにしても散多菩薩の御は深い慈しみの心から来てをります。
これほどの功徳を世に示せたのは、耶教徒のの教へに加へ、
一心に御に仕へたまひて、尚感謝の念を忘れなかつたからであります
その深き想ひあるからこそ、散多菩薩の御威が現世の利益にまで結びついたのです。
に御の為さる業の巧みなるさまは一言では申し上げられません。

散多菩薩からの贈り物を貰つた良い子の皆さんも「自分が良い子だつたから贈り物が来たのだ」と誇るのではなく、

「おまおさま先生方が私を悪より守つて下さつたから、今日まで良い子でゐられたのです」

といふ謙虚な気持ちを持つて、クリスマスの日を過ごして下さいましね。

それでは、滅離苦離済ます。


民明書房近世近代クリスマス~基督教と日本仏教の巧みな習合~』内
『お子様の為の解り易きクリスマス』(明治時代の資料)より抜

 

関連動画

散多菩薩の教え、動画にて細書かれけり。
彼の菩薩の徳、並びに寛容の心なるものを学ぶには良し。

散多菩薩の教えを学びし者は、動画にて実践の風景を見取るべし。
当代随一の学び手、仁住職・阿闍梨・大僧都(蝉丸P)による楽等、美しき実践也。

彼の住職の信心故にら衆生のにも散多菩薩降臨の見えつ。
々有り難き事也。

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関連項目

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http://bouzumekuri.jugem.cc/?eid=200exit
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謝辞

この項を編集するにあたり、

蝉丸P語るスレ>>121様(概要文の原案作成者様)
       同スレ>>129様(直接の記事作成者様)

    当語るスレ>>8様(ルドルフの説話作成者様)
       同スレ>>10様(滅離苦離済ますの発想に繋がりました)
            >>12-13様(子供向けクリスマス説話作成者様)

以上の方々の素晴らしい文章を拝借・参考の上、加筆させていただきました
厚くお礼を申し上げるとともに、皆様が滅離苦離の地へ至ることを心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました

脚注

  1. *正教会、るたー会にて使われる「あーくびしょっぷ」の訳哉。
  2. *「かそりっく」で使われる「あーくびっしょぷ」の訳哉。
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