文字とは、情報を伝達し記録するために線や点を使って形作られた記号のことである。
2016年現在時点で確認されている最古級の文字は、紀元前三千数百年程度の遺物が存在している楔形文字やヒエログリフである。
それより遡る文字の候補とでも言うべきか、さらに古い時代の「文字っぽい」遺物も見つかってはいる。だがそれら楔形文字やヒエログリフと違って、後の時代で使用されている文字との連続性がなかったり、あるいは発見されている絶対数が少なすぎるなどの理由から「文字というほどの複雑性のない、ただの何らかの標識では」という疑惑が拭いさられていない。
とはいえこれらの「最古の文字候補」の遺物も1万年前を超えるものは見つかっていない。それに対して、現生人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)が発生したのは約10万年~20万年前であろうと目されている。つまり現在発見されている遺物から判断する限りでは、現生人類はその発生から90%以上の期間、文字を持たなかったことになる。
その発祥当初は「文字を残す」すなわち「書く」ためには、「石板に彫り込む」「粘土に刻む」といった手間のかかる手段が必要だったと思われる。だが「パピルス」「木簡」「羊皮紙」「紙」「インク」「筆」「ペン」などが発明されることで筆記が簡便化されていき、また「印刷」技術が開発されることで同じ内容の文字の大量生産が開始された。さらにはコンピュータ技術の進歩によりキーボードやタッチパネルで「入力」あるいは「コピペ」した内容を様々な記録装置の中に圧縮して保存するといったことも可能となっている。
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最終更新:2018/04/22(日) 00:00
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