東海とは、国鉄からJR東日本・JR東海にかけて運行されていた列車名である。
東京駅と静岡駅・名古屋駅・大垣駅を東海道本線経由で結んでいた列車である。準急・急行・特急と順に昇格していった。
準急時代は、東名間には特別急行つばめ・はと・こだま等の列車も運行されていたが、当時の特急は文字通り特別な列車だったので庶民の足として利用されていたのが準急東海である。最盛期である東海道新幹線開業前後には昼行6往復・夜行1往復の計7往復の電車急行として運行されていた。
また、一時期は準急東海の姉妹列車として全車指定席の準急新東海を運行していた時期もあった。準急列車には自由席連結が当然であり、全車指定席の準急列車は新東海や行楽地への列車など極一部に限られていた。尚、新東海はサンロクトオのダイヤ改正で特急おおとりに格上げされている。
東海道新幹線開業後も4往復が残った準急東海も、国鉄の準急制度の改定に伴う格上げで急行列車になる。また、この頃から静岡駅を発着とし2往復に減便される。以降廃止まで運行区間・本数は変更していない。
使用車両を165系から373系に置き換える際に急行東海も特急東海に格上げされる。東海道新幹線が停車しない駅にこまめに停車する事で利用者が棲み分けられてたが、特急格上げが逆に東海道新幹線との料金差を小さくしてしまい、かえって利用者減という結果になってしまう。そして2007年のダイヤ改正で廃止されてしまい現在は運行していない。
ちなみに東京駅と三島駅の自由席特急料金は1780円であったが、東海道新幹線の自由席料金が当時1680円だったので、在来線経由の方が逆に特急料金が高くなるという事態もあった。
駅名 | 東 京 駅 |
品 川 駅 |
川 崎 駅 |
横 浜 駅 |
大 船 駅 |
平 塚 駅 |
小 田 原 駅 |
湯 河 原 駅 |
熱 海 駅 |
三 島 駅 |
沼 津 駅 |
富 士 駅 |
清 水 駅 |
静 岡 駅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東海 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
当列車の廃止に伴い平塚駅から在来線特急停車が消滅している。(東京~熱海・三島間は踊り子が、富士~静岡間はふじかわが停車している)
最盛期であった東海道新幹線開業前の7往復時代の停車本数。同区間を運行していた東京~大阪間の昼行電車急行なにわ・せっつ・よど・いこま・六甲の停車本数も記載。名古屋・大垣~大阪・神戸間の準急・急行停車駅は比叡(列車)を、東京~名古屋間の特急停車駅ははと(列車)を参照。
▲は上り(東京方面)のみ停車・■は下り(名古屋・大垣方面)のみ停車。小数点がある物については上下で停車本数が異なるもの。新橋駅の電車急行は上り5本のみ停車で下りは全通過。
駅名 | 東 京 駅 |
新 橋 駅 |
品 川 駅 |
横 浜 駅 |
大 船 駅 |
小 田 原 駅 |
湯 河 原 駅 |
熱 海 駅 |
三 島 駅 |
沼 津 駅 |
吉 原 駅 |
富 士 駅 |
清 水 駅 |
静 岡 駅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
昼行東海 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 4 | 6 | 6 | 6 |
夜行東海 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | ● | ||||
電車急行 | 5 | (5) | 5 | 5 | 3 | 5 | 3 | 5 | 3.5 | 5 | 0 | 2 | 3.5 | 5 |
駅名 | 静 岡 駅 |
焼 津 駅 |
藤 枝 駅 |
島 田 駅 |
金 谷 駅 |
掛 川 駅 |
袋 井 駅 |
磐 田 駅 |
浜 松 駅 |
弁 天 島 駅 |
鷲 津 駅 |
豊 橋 駅 |
蒲 郡 駅 |
岡 崎 駅 |
安 城 駅 |
刈 谷 駅 |
大 府 駅 |
熱 田 駅 |
名 古 屋 駅 |
尾 張 一 宮 駅 |
岐 阜 駅 |
大 垣 駅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
昼行東海 | 6 | 3 | 3 | 3 | 1 | 3 | 3 | 3 | 6 | 1 | 2 | 6 | 6 | 6 | 4 | 6 | 4.5 | 6 | 6 | 3.5 | 3.5 | 3.5 |
夜行東海 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ■ | ■ | ■ | |||||||||||||
電車急行 | 5 | 1 | 0 | 0.5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 5 | 4.5 | 0.5 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 |
経由地である東海地方から。
1955年7月 東京~名古屋間に昼行有料準急東海1往復が設定される。
1957年10月 準急東海3往復に増発。運行区間は2本が名古屋→東京間だった他は東京~大垣間となる。
1958年10月 夜行1往復増発で準急東海4往復に増発。運行区間は下りが東京→名古屋間1本・東京→大垣間3本、上りは大垣・名古屋→東京間2本ずつ。
1959年9月 全車指定席有料準急新東海が東京~名古屋間に設定される。
1961年10月 準急新東海は特急おおとりに格上げされ廃止。準急東海は4往復から7往復に増発。運行区間は東京~名古屋間4往復・東京~大垣間3往復。
1963年10月 東京~名古屋間の1往復を大垣駅発着に延長。
1964年10月 東海道新幹線開業のダイヤ改正で東海は東京→名古屋間・大垣→東京間の1本ずつ減便で6往復に。
1965年10月 東京~名古屋・大垣間のそれぞれ1往復減便で東海は4往復に減便。
1967年10月 上り1本を大垣駅発とし、東海は東京~名古屋間1往復・東京~大垣間3往復となる。
1968年10月 運行区間を東京~静岡間2往復・東京~名古屋間1往復・東京~大垣間1往復となる。
掲示板
1 ななしのよっしん
2015/10/03(土) 16:16:15 ID: 7NQuXafDu0
よく2007年まで残ってたよね
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最終更新:2024/04/24(水) 04:00
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