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項目の分割 この項を[檄]と[檄を飛ばす]に分割する提案が出されていましたが、編集議論の結果、分割しないことになりました。

とは、以下のことをす。

漢字として

Unicode
U+6A84
JIS X 0213
1-60-80
部首
木部
画数
17画
𣜥
Unicode
U+23725
部首
木部
画数
17画
意味
古代中国において、役所から人民に出した召集・通知のための木札のこと。徴用や徴兵といったとりわけ重要なものには、のようにく行くという意味合いからの羽がつけられたという。
また他人の非をあげ、自身のを述べ、多くの人に行動を促す文書のこと。そこから転じて、自身のや考えを広く人々に知らせて同意をめることをす「檄を飛ばす」という慣用句が生まれた。
字形
符は敫。
音訓
音読み音がギャク、音がケキ、慣用音がゲキ。
規格・区分
檄は表外漢字である。JIS X 0213第二準。
檄文、檄書、檄召、檄致、檄布、羽檄、飛檄

異体字

  • 𣜥は、〔康煕字典〕に「檄に同じ」とある異体字。

慣用句

「檄」を用いた慣用句に、「檄を飛ばす」があげられる。本来の意味は「自身のや考えを、広く人々に知らせて同意をめること」であるが、「元気のない者に刺を与え活気づけること」という意味で用いられることが近年多々見られる。

文化庁が実施する国語に関する世論調査によると、本来の意味を答えた人は平成15年度で14.6%平成19年度で19.3%平成29年度で22.1%と全体の2割前後しかおらず、本来の意味でないものを答えた人はいずれの年度でも70%前後を記録している[1][2][3]

このような本来の意味でないものが日本で広まった原因として、読売新聞校閲部は「檄」を励の「」と取り違えたこと[4]文化庁国語課は「檄」が常用漢字でなく見かけることが少ないために、同音でなおかつ日頃慣れしんだ「」と取り違えたことをあげている[5]。また日本語学の芹澤剛は「野次を飛ばす」や「怒を飛ばす」「冗談を飛ばす」の例を取り上げ、「○○を飛ばす」という日本語口語的かつ勢いのある言活動を感に付与するために、多くの人が「檄を飛ばす」という慣用句を「励」のような意味に類推したのではないかと摘している[6]

関連項目

脚注

  1. *平成15年度「国語に関する世論調査」の結果について - 文化庁HPexit
  2. *平成19年度「国語に関する世論調査」の結果について - 文化庁HPexit
  3. *平成29年度「国語に関する世論調査」の結果について - 文化庁HP(PDF)exit
  4. *読売新聞校閲部(2000)『学生社会人のための日本語入門PHPエディターズグループ.
  5. *文化庁国語課(2015)『文化庁国語課の勘違いしやすい日本語幻冬舎.
  6. *芹澤剛(2002)「ゆれの原因と背景 -『檄を飛ばす』の場合-」 『そのだ文』1,p.37-46,園田学園日本語日本文学懇話会.
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