人に頼まれて人を殺すのが仕事。
暗殺自体は assassination(アサシネーション)。
殺し屋に限らず、殺人者そのものは murderer(マーダラー)。
若干の差異や混同される部分はあるが、殺された側からすればあまり関係ないかもしれない。
殺害相手が善人/ド外道の極悪人に関わらず、個人的な怨恨のあるわけでもない人間を報酬で意図的に殺すことから、副次的に殺人鬼、サイコパス、シリアルキラー、冷酷などと言われる場合もある。
他人から報酬をもらって殺人を請け負う人。現在の日本では、建前としては存在していない。裏社会は知らん。現在でも無法地帯な治安の悪い地域や一部の外国では実在する。お前らはなるなよ。
殺し屋の定義に特定の手段や凶器は含まれないため、素手・ナイフ・拳銃・狙撃銃・ロープ・毒薬・毒ガスまで多岐にわたる。複数の専門家的な殺し屋が登場する作品も多い。実行前や実行時に周囲にバレないようサプレッサーや他の物品に偽装した暗器などを用いるものも。
プロの殺し屋などは、ターゲットに接近したり情報収集をする際に怪しまれないよう、TPOに応じた身なりや社交性、殺人者の雰囲気を出さない顔や体格、疑われた際の咄嗟の機転、実行や実行後の緊張やストレスで病まないための鋼メンタルなども求められるかもしれない。非合法な武器の調達などは裏ルートも必要となる。そういった意味では若干スパイと重複する。
「詳しい事は殺し屋に聞いて下さい」と言いたいところだが、法律云々以前に「殺し屋」で検索してすぐに出てきてしまったらその時点で殺し屋失格である。
もちろん、政府要人などは相手に関わらず警護を行うため実行は容易ではない。
銃の普及した国ではいちいち高額で殺し屋に依頼せず自分から報復に行ってしまうパターンもある。
元軍人・元特殊部隊員・元傭兵といったガチそうな設定から、幼少時から両親やプロ直伝で暗殺技術を叩き込まれるなど幅広い。必ず複数発を撃ち込む、既に死亡していそうでもヘッドショットを決めるとプロっぽい。
単純に殺人の現場だけを描いても読者が飽きてしまうので、依頼者の背景事情、依頼実行までの一連の流れが描かれたり、殺し屋そのものを罠に嵌め数の暴力で抹殺を試みる、悪vs悪、殺し屋vs殺し屋、逃亡劇といった展開も珍しくない。
女殺し屋は萌え要素・属性でもある(マンガ・アニメでは大概美女なので。現実では知らん)。サイコパスだったり冷静沈着だったり表向きは好印象・幼女・女子高生など描かれ方は様々。
さっさと殺せばいいのに流儀があるのか不意を突かずに一言を言う/言わせてから撃つか、言っている合間に邪魔が入るシーンもあるある。「いいから早く撃て」「撃ってから言え」とツッコミ所となる。あっさり殺したら話が終わってしまう、話が盛り上がらないので仕方ない。
変わった作品では権力者が「××を殺してくれたら10億円払うぞ」と全国広告を出し、そこらじゅうが半ば殺し屋だらけの状態になってしまうものも。(映画:藁の楯)
殺し屋が登場するが、ギャグやブラックユーモアなどギャップを利用した作品もある。
「殺〇依頼請け負います、ひとり××万円から!」なんて
世間一般に募集すれば警察が来てしまうし、何も募集しなければ仕事が来ないという矛盾がある。
逮捕されれば死刑にならなくともそれなりの年数を刑務所に入れられてしまうので、その期間に稼げたはずの金額は1円も入ってこない、前科がつき就職活動や転職に悪影響、相当額を貰わないと割に合わないといった悲しい欠点もある。
殺人罪は「死刑または無期もしくは5年以上の有期懲役」であるため…毎月手取り30万円の収入であっても年収360万円、5年で1800万円の収入を失うことに近い。厳密には刑務所内の作業でも報酬は出るが時給4円~60円程度。時給1000円の学生アルバイトに5分も経たないうちに追い越される。
厳密には手取りからさらに生活費等が引かれるが、殺し屋をしている時点で生活費の心配をするのも何か悲しい気がする。刑務所なら生活費は全部負担してくれてラッキーとかそういう問題ではない。
証拠隠滅の手間もあり、少しでも気を抜くと物的証拠や監視カメラの映像など情報の断片から容易に特定されてしまうため「やったはいいがいつ警察の手が伸びるか分からない」といった恐怖に怯えながら暮らすことになる。もちろん表情や姿勢に出てしまえば周囲に疑われる。
国によっては給与支払いの遅延が日常的など警察の買収も可能だが、日本の警察は真面目なのでほぼ通用しない。予備弾倉もない軽装備なので重装備なら撃退は容易かもしれないが、それをやるとガチで追跡してくるため賢い方法とは言えない。
狙われる側の人間(悪人の場合はお前が言うなだが)も誰かに狙われるリスクも考えているもので、早期に察知され逃亡されたり返り討ちにされてしまう可能性もある。
…といえばお察しください。極論、先払いでは実行せず持ち逃げされたり、後払いでは支払わない、返り討ちにされて逮捕されれば芋づる式に自分が依頼したことがバレる、逆に脅迫される可能性もあるなどリスクしかない。
アホな人間に頼んでしまい、容姿や部屋を間違えるなど、勘違いや人違いでターゲットとは全く無関係の人間を殺害してくる迷惑極まりない事例もあるなどドジっ子では済まされない。
とある権力者・大企業・組織団体などに雇われ、殺人を無事に成功して帰ってきたら口封じに殺されるパターンも考えられる。自首をしなくとも口を滑らせたり暴露されるリスクは0%ではないため。
報酬を貰うことや、玉砕や死亡が目的ではなく実行者の逃走も考慮する。
いずれにしても、殺される側からすればあまり変わらないかもしれない。
職業の分類(?)としては個人事業主かもしれないが開業届や求人を出す人はいない。
加筆、大歓迎です。
掲示板
60 ななしのよっしん
2022/07/10(日) 11:28:02 ID: XUYRPTVHzg
アメリカやイギリスのフィクションには「正義の殺し屋」系はないのかな?
それこそアメリカが好きそうな話だと思うけど。
サトリやグレイマンはちょっと違うか…
パニッシャー?
61 ななしのよっしん
2022/08/06(土) 12:58:44 ID: Gtj7sftYdm
62 ななしのよっしん
2022/10/27(木) 21:33:02 ID: GKf+Qro74Z
元暴力団員と名乗る人のサイトによるとヤクザの殺し屋は親分が「あいつを殺せ」と指示した場合、身分の低い者がとりあえず一人、二人・・・と暗殺に向かうらしい。集団で囲んでリンチする手もある。
いわゆる鉄砲玉、数に物を言わせた単純なやり方だよ。
事件が明るみになった場合は親分に代わって代理出頭する。暗殺部門というより、階級だな。
それでも殺しにいく人からすれば恨みの無い他人を始末して逮捕なんてメリットが無いので、ターゲットを確認もせず一撃離脱ですぐ逃げたら別人で肝心の対象を殺せなかったり、わざと交番の前でおまわりさん俺が殺人者になる前に捕まえてください!ってなって必ずしも成功するわけではない、とのこと。
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最終更新:2024/04/24(水) 16:00
最終更新:2024/04/24(水) 16:00
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