波打際のむろみさんとは (ナミウチギワノムロミサンとは) [単語記事]

波打際のむろみさんとは、名島啓二による週刊少年マガジンにて連載していた漫画作品である。

概要

2009年 8号から12号まで短期連載、その後33号より連載スタート。
当初は短期集中連載作品という扱いだったが、好評を受けて正式に連載が決定し、2014年26号で最終話を迎えるまで約5年続く作者にとって最長連載作品となった。

博多弁を喋る人魚むろみさんと、釣りを趣味とする少年拓朗を中心として水棲生物などを主軸に置いたギャグコメディで、たまに時事ネタなども見られる。
サービスシーンやそれに絡んだ過激な発言なども多いため、紳士諸兄にもオススメ。
6ページから8ページのショートコミックで、テンポの良い構成に仕上がっていてサクサク読み進めることが出来るだろう。

2012年 10月17日にテレビアニメ化が発表され、
2013年春アニメとして2013年 4月より同年6月（ネット局によっては7月）にかけて放送された。

2013年 8月16日にはOAD付属の原作コミックス9巻限定版が発売、
OADは他の名島作品を絡めたオリジナルストーリーで制作にはテレビアニメのスタッフやキャストがあたっている。

登場人物

向島拓郎 (人間) - CV：満潮永澄水島大宙: 「今日は釣果なしっていう成果があったってことだよ」
唯一人のフィッシング部員として堤防で釣りに興じるいまどき珍しい釣りバカ高校生。通称たっくん。むろみさんを釣り上げて以来、彼女に付きまとわれる日々を送っている。
歳の割には達観しており、人外の登場人物たちともすんなり接することが出来る度量の広さを持つ。
そのせいか性別問わず、人外からやたらとモテる。
むろみさん (人魚) - CV：田村ゆかり: 「やけん無理に両想いにならんでも
　一緒にヒマな時間を過ごせればあたしは幸せなんよ？」
博多弁を話す人魚。たっくんを気に入って求婚してはすげなく振られる日々を送っているが全然へこたれる様子はない。
年齢は推定数億歳を超えていると思われるが見た目も精神年齢も18歳位。
刹那主義的な奔放な生活を送っているが人当たりの良さから人間にも人外にも知り合いは多い。
高速で海中を泳いだり陸上でも行動できたりと身体能力は高いはずなのだが、魚であるという宿命からは逃れられず鳥や猫など天敵に悩まされる日々を送っている。
隅田さん (人魚) - CV：上坂すみれ: 「わたしに優しくするんじゃないわよ　好きになるぞ！！」
旅行・酒飲み・ガールズトークを気楽に楽しめる間柄のむろみさんの友人。東京出身。
非常に惚れっぽいタイプで多くの人間の男性に声をかけているが、種族の違いからかなかなかうまくいかないことに悩んでは開き直っている。
ひいちゃん (人魚) - CV：野中藍: 「み～～～んなが友達になれば　この世から争いはなくなると♡」
自身はむろみさんの妹を名乗っているが実際は近所に住んでいただけなむろみさんの幼馴染。
その天真爛漫かつ平和主義な性格から海洋生物達や人魚たち全般からの人気も高い。イルカと非常に仲が良いが、ある事情でイルカを嫌っているむろみさんからは快く思われていない。
魚を食べず海藻類を主食としている藻食系のベジタリアン。
富士さん（人魚）- CV：原田ひとみ: 「私　むろみさんになら…嫌じゃないよ？」
豊満な胸とロングヘアが目を引くむろみさんと長い付き合いがある人魚。胸は本人的には泳ぐのに邪魔なだけらしいが、むろみさんからはしばしば嫉妬の対象にされている。
かつては美しかったむろみさんの尾びれが頻繁に陸地に上がっていたためすっかり傷んでしまったことを気にしており、どうにか元通りに出来ないか思案する日々を送っている。
胸をむろみさんに叩かれる時の表情や日頃の振る舞いから、レズ・M疑惑あり。
リヴァイアさん (海獣) - CV：中原麻衣: 「10億年早いっちゃ☆」
非常に長い時を生きる、姉御肌なむろみさんの先輩。小倉出身。
その正体は旧約聖書に記されている伝説の大海獣リヴァイアサンで、本来の姿では生活しづらいということもあり普段は褐色肌な人魚の姿をとっている。
飾らない気さくな性格だが、かつてはムー大陸を滅ぼしたこともあり作中でも最強クラスの力を持つ人物である。
最近のマイブームは「萌えキャラになること」。
イエティ (イエティ) - CV：斎藤千和: 「イヤじゃ　ない　やめないで」
むろみさんの友達のヒマラヤに生息する照れ屋で小柄なUMA。本作の良心。; 体毛の黒い種族の出身だが一人だけ白かったので仲間内で不吉な存在とされたのでヒマラヤの洞窟に移ったという行き先を持つ。; 『雪男』と呼ばれているが、その小ささから誰も彼？が雪男だとは気づかず、性別はUni den tif ied。
むろみさんからは親しみを込めていえちーと呼ばれており、手先の器用さと天然萌えキャラに定評がある。耳が弱点。; 元々作者が忘れていたので尻尾は無かったが、ワイズマンに強制されて尻尾が付いた。; 性別不明とされているがたっくんと接しているうちに恋心を抱くようになったが、雄だとしたら…
ハーピー (ハルピュイア) - CV：酒井香奈子: 「むろみさんハーピーの友達　ウマそーでも友達だからおそっちゃダメ」
イエティ大好きの怪鳥、というかほぼ鳥。
むろみさんを食べてはいけないと一度は覚えたものの三歩歩いたら忘れた、だって鳥だもの。
自身より遥かに大きな魚も平然と持ち上げられる脚力を持ち、移動の際にイエティがお世話になることも多い。
ひょんなことからイエティと同居することになり、非常に懐いている反面独占欲も抱いている模様。曰く「イエティおれのヨメ！！」。
乙姫 (人間？) - CV：藤田咲: 「見てなさい！海がダメなら地上があるわ！地上を手中に収めた後
　海の世界をも牛耳って、あんた達に吠え面かかせてやる！！」
一世を風靡した竜宮城の元オーナー。ある出来事をきっかけに不老不死になった。
竜宮城はラスベガスのような賭博と歓楽の象徴とも言える施設だったが、浦島太郎の一件や関東大震災による被害で経営が立ち行かなくなり（アニメではただの経営不振の倒産）、陸上に落ち延び再起を図っている。
金融投資に失敗し現在はアルバイトをしながら日々を過ごしているが、以前融資を求めた時に断られた上罵られたことから多くの人魚を嫌っている。
むろみさんは竜宮城が栄えていた頃のお得意様だったが、他の人魚に流された悪評の影響で現在は不仲。陸上では「乙姫（おつき）」と名乗っている。; 本編終盤では竜宮城再建に乗り出したが本編から時が経った地元版を見るに上手くいかなかった模様。
リュウグウノツカイ (魚) - CV：阪口大助: 「仕事をください　何でもします　何でもできます」
職を求めて数十年、深海のジョブハンター。
その名が示すように以前は乙姫の下で働いていたが、竜宮城破綻後はむろみさんの口利き虚しく定職に就けずにいる。
なにかと要領が良くないためか、乙姫からはグズ呼ばわりされている。
プライベートは秘密主義の現代っ子、水揚げされると天変地異が起きるという~~乙姫の呪い~~特殊能力を持つ。近年のゲリラ豪雨の原因か？
川端くん (河童) - CV：浜田賢二: 「何見よーとや　きさんコラ！ボテクリコカスぞ！！」
むろみさんの知り合いの河童。眼光鋭いムキムキの巨躯で、見るものを圧倒する。
口数は少なくぶっきらぼうなものの冷静で朴訥、学者気質。薬草の調合が特技。
人間たちに兄を奪われたため人間のことは基本的に嫌いだが、その兄（のミイラ）は大阪のとある寺院にて丁重に安置されており、人間に対する感情は複雑である。; 人間が川端くんのおにいさんを襲ったのではなくお兄さんが人間達の流行り病を治す為に自ら身を差し出したというのが真相。（手記をのこしてはいたが間髪入れずむろみさんが川端くんをスパルタ教育で鍛え上げたいたので読んでいなかった。結果、元々華奢な美少年風だったが現在のようなマッチョマンになった。）
たっくんのことは（なぜか）それなりに気に入っている様子だが、たっくんは川端くんが苦手。
宝満さん (ツチノコ) - CV：いのくちゆか: 「はぁい　むろみさん　お久しぶりね」
むろみさんの知り合いのツチノコで、九州某所で山の管理人を務めている。
川端くんが小さい頃から一緒に暮らしており、母親兼お姉さん的存在。そのためむろみさんからは要らぬ疑いをかけられているが、実際は…
背中の模様は「８」ではなく「∞（インフィニティ）」、冬は冬眠をする。
ワイズマン (宇宙人) - CV：大塚芳忠: 「いよう　むろみ！あいかわらずのペタっ娘で大変よろしい☆」
大昔に地球に飛来し、燃料不足で帰れず地球に住み着いた宇宙人。延命処置のため身体を機械化していたらいつの間にか全身メカニカルになってしまっていた。
オーバーテクノロジーを持っており、むろみさんたちのケータイ等を作ったのも彼である。
最近は各国のデータベース（特に日本）に潜り込んでいる影響で更にネットスラングをも駆使するド変態なオタクと化した。作中ではケータイを作って貰いに来たイエティにセクハラの限りを尽くしドン引きさせた。
シエル (人間) - CV：大久保瑠美: 「はいこれ！あなたにもあげる　また会おうね♪」
クアラルンプールマレーシアに住む少女。彼女が遊んでいる砂浜に、二日酔い状態でむろみさん達人魚がよく打ち上げられることが縁で知り合いに。
貝が英語で自分と同じ名前であることを知り、集めるといいことがあると信じる純粋無垢かつ天真爛漫な女の子。タペストリー屋さんの次女。
原作では1巻から登場していたのに7巻まで名前が無かったという不憫な子である。
皆で大切に_{いやらしく}育てましょう。
サイクロプス(？): 「後生一生の頼み！！嫌いにならないでおくれイエティ～～！！」; 眼帯を着用するイエティの師匠。寂しがり屋で師匠としての威厳ゼロ。; 伝承では１つ目の巨人だがイエティと同族なので小柄。; 実際のところはサイクロプスにコテンパンにされた人間達が自らの面子の為に誇張しまくったというのが真相。; ハーピーからは辛辣に当たられている。

TVアニメ

放送局・ネット配信

テレビでの放送は『よんでますよ、アザゼルさん。Z』とのセット編成で、『むろみさん』は後半の15分間を担当。
ニコニコチャンネルでも、4月13日00:45より生放送同日01:00より動画の配信が開始された。

放送局	放送開始日	放送時間	ネット配信	配信開始日	配信時間
TOKYO MX	2013年 4月6日	土曜日25:15～	ビデオマーケット	2013年 4月12日	金曜日 23:30～
MBS	2013年 4月6日	土曜日27:43～	バンダイチャンネル	2013年 4月12日	金曜日24:00～
チバテレビ	2013年 4月7日	日曜日23:45～	バンダイチャンネルみんなでストリーム	2013年 4月13日	土曜日22:15～
tvk			バンダイチャンネルみんなでストリーム	2013年 4月13日	土曜日22:15～
テレビ埼玉			ニコニコ生放送	2013年 4月12日	金曜日24:45～
テレビ愛知	2013年 4月8日	月曜日26:20～	ニコニコ動画	2013年 4月12日	金曜日25:00～
TVQ九州放送	2013年 4月8日	月曜日26:45～	show time	2013年 4月15日	月曜日12:00～
AT-X	2013年 4月11日	木曜日21:15～	※AT-X リピート放送　土曜日8:15～,月曜日27:15～,水曜日15:15～
BS11	2013年 4月12日	金曜日23:15～	※AT-X リピート放送　土曜日8:15～,月曜日27:15～,水曜日15:15～

スタッフ

プロデューサー：立石謙介、須藤孝太郎
アニメーションプロデューサー：石川学
アニメーション制作：タツノコプロ
製作協力：講談社、キングレコード、タツノコプロ
製作協力：クロックワークス、メモリーテック
製作協力：フロンティアワークス
製作：波打際のむろみさん製作委員会（TV版）
製作：波打際のむろみさんOAD 製作委員会（OAD）

主題歌

オープニングテーマ「七つの海よりキミの海」

作詞：畑亜貴 / 作曲：神前暁　/ 編曲：神前暁、高田龍一 / 歌：上坂すみれ　(スターチャイルドレコード)
またこのコンビか！

波打際のむろみさんについて語るスレ>>93より

エンディングテーマ「シーサイド９９」　※Blu-ray・OADのみ: 作詞：只野菜摘 / 作曲：手塚理　/ 編曲：手塚理
歌：むろみさん（田村ゆかり）・ひいちゃん(野中藍)・隅田さん(上坂すみれ)　(スターチャイルドレコード)

各話リスト

話数	サブタイトル	脚本	絵コンテ/演出	作画監督	総作画監督
第1話	瀬戸際のむろみさん	ふでやすかずゆき	吉原達矢	小嶋慶祐	貞方希久子
第2話	伝説の海獣とむろみさん	ふでやすかずゆき	吉原達矢	砂川貴哉
第3話	積年の想いとむろみさん	村上桃子	セトウケンジ	松下郁子
第4話	食物連鎖とむろみさん	村上桃子	セトウケンジ	松下郁子
第5話	ツインマウンテンとむろみさん	涼村千夏	中野英明	小山知洋
第6話	竜宮城とむろみさん	涼村千夏	中野英明	山崎淳
第7話^[1]	少年と河童とむろみさん	ふでやすかずゆき	^絵コンテ中村憲由 ^演出野木森達哉	砂川貴哉
第8話^[2]	癒し系（？）とむろみさん	涼村千夏	^絵コンテ中村憲由 ^演出野木森達哉	吉原達矢
第9話	ひみつの超文明とむろみさん	涼村千夏	セトウケンジ	松下郁子
第10話^[3]	ワールドワイドのむろみさん	ふでやすかずゆき	セトウケンジ	斎藤真由
第11話	ツンとむろみさん	村上桃子	中野英明	山崎淳
第12話	色んな愛の形とむろみさん	村上桃子	中野英明	小山知洋山崎淳
第13話 (最終回)	行く年来る年のむろみさん	ふでやすかずゆき	吉原達矢	普津澤時ヱ門 _{作画監督補佐} 髙田晃砂川貴哉
第EX話 (OAD)	パンゲア超大陸のむろみさん	ふでやすかずゆき	吉原達矢	砂川貴哉吉原達矢