牝

牝とは、動物のメスという意味の漢字である。メスにあたる漢字にはほかに雌、麀などがある。

漢字として

牝

Unicode

U+725D

JIS X 0213

1-44-38

部首

牛部

画数

6画

𤘥

Unicode

U+24625

部首

牛部

画数

8画

𪊯

Unicode

U+2A2AF

部首

鹿部

画数

17画

意味

メス、渓谷、鍵の穴。

〔説文解字・巻二〕に「畜母なり」とあり、〔易経〕から「牝牛を畜ふ。吉なり」を引用する。

字源

形声。声符は匕。

甲骨文では匕で、匕が初文（牡は土が初文）。この匕は、諸説あり、動物の女性器の象形説、横向きの人で配偶の意を表すとする説などがある。

音訓

音読みは、ヒン（漢音）、訓読みは、めす。

規格・区分

常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第一水準。

語彙

牝鶏・牝朝・牝馬・牝牡

異体字

• 𤘥は、〔五音篇海〕にある異体字。
• 𪊯は、〔字彙補〕に「音義、牝と同じ」とある異体字。
• 麀は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔説文〕には別の字として載っている。