田澤純一 単語

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田澤純一(たざわ じゅんいち、1986年6月6日-)とは、神奈川県出身のプロ野球選手投手)である。現在はメキシカリーグドゥランゴ・ジェネラルズに所属。

概要

リークォーターから放たれるストレートの最速は156km/h。変化球スライダーフォークカーブ

横浜大高校時代は、3年次に神奈川予選で、涌井秀章擁する横浜高校に敗れ、甲子園出場はならなかった。

高校卒業後は新日本石油ENEOSに就職し、2年ベスト4進出に貢献。3年クローザーとして活躍し、4年2008年)は先発に転向し、のスポニチ大会でMVPを受賞。同年のドラフト会議投手として注を集めたが、9月NPBドラフトを拒否してのMLB挑戦を表明。12月ボストン・レッドソックスメジャー契約を結んだ。

アマチュアからNPBを拒否して直接メジャーに行くことを選択した田澤の行動には、日本ドラフト制度のあり方が問われる事にもなった。NPBアマチュア選手のMLB行きが続くことを危惧し、NPBドラフトを拒否して直接MLBに行った選手は、海外球団を退団した後も、高卒は3年、大卒社会人は2年間NPB球団と契約できない」という通称「田澤ルール」が制定されることになった(その後、2020年に撤)。

MLB時代

2009年(1年)はマイナーで調整し、8月7日メジャー昇格。初登板ニューヨーク・ヤンキース戦で、最初の相手となった松井秀喜は打ち取ったが、アレックス・ロドリゲスサヨナラホームランを打たれ、敗戦投手になった。11日には初先発し、5回4安打6奪三振3失点でメジャー勝利を挙げた。


2010年は右肘内側の靭帯が損傷していたため、トミー・ジョン手術を受け、2011年メジャーマイナーを行き来しつつ、3試合に登板した。


2012年は開幕メジャーは逃したものの4月に昇格。初セーブを挙げるなど中継ぎで好投したものの、契約の都合で5月マイナー降格される憂きにあう。7月に再昇格すると、その後はまた契約の都合で1日だけ落とされたが閉幕まで中継ぎで投げ、37試合で1勝1敗1セーブ5ホールド防御率1.43。44回を投げ45奪三振5四球と好成績を残した。


2013年中継ぎに定着。一年間ロースターから漏れることなく上原浩治と共に、勝利の継投パターンを築き、レッドソックス世界一に貢献した。


2014年防御率が2.86に善されたが、チームは前年の世界一から一転地区最下位に低迷した。


2015年メジャー史上5人の3年連続60試合登板を達成したが、防御率が4.14に悪化した。


2016年は53試合の登板防御率4.17。4年連続60試合登板はならなかった。オフFAとなり、マイアミ・マーリンズと2年契約を結んだ。


2017年は55試合に登板し、3勝5敗9ホールドだった。


2018年防御率9.00と結果を残せず戦外となる。デトロイト・タイガースマイナー契約を結んだが、メジャー昇格がないまま戦外。7月ロサンゼルス・エンゼルスマイナー契約を結び、9月1日メジャーに昇格。大谷翔平チームメイトとなった。


2019年シカゴ・カブスマイナー契約を結ぶ。オープン戦で好成績を残したにも関わらずカブスに昇格することなく、一度は契約を解除されたが、再びカブスマイナー契約を結んだ。しかし3Aで結果が出ず7月放出8月シンシナティ・レッズマイナー契約するも、メジャー昇格はないままシーズンを終える。


2020年3月レッズから契約解除となる。

日本帰国後

2020年7月13日BCリーグ埼玉武蔵ヒートベアーズに入団した。背番号36。武蔵では中継ぎとして16試合に登板したが、防御率3.94とメジャーリーガーらしい数字を残せたとは言えなかった。

また田澤の帰を機に、前述の「田澤ルール」が撤され2020年ドラフト会議では田澤も名対となり、NPB入りするかが注された[1]が、結局名されずに終わった。


2021年台湾プロ野球味全ドラゴンズ契約背番号95。開幕から一軍でクローザーを務め、3月23日に初セーブ記録。58試合に登板し、4勝4敗30セーブ7ホールド記録した。オフに退団した。


2022年5月にメキシカリーグドゥランゴ・ジェネラルズと契約した。

成績

年度別投手成績

年度球団登板先発完封勝利敗戦セーブホールド勝率投球回与四球奪三振失点自責点防御率
2009年 BOS 6 4 0 0 2 3 0 0 .400 25.1 9 13 23 21 7.46
2011年 3 0 0 0 0 0 0 0 .--- 3.0 1 4 2 2 6.00
2012年 37 0 0 0 1 1 1 5 .500 44.0 5 45 7 7 1.43
2013年 71 0 0 0 5 4 0 25 .556 68.1 12 72 25 24 3.16
2014年 71 0 0 0 4 3 0 16 .571 63.0 17 64 23 20 2.86
2015年 61 0 0 0 2 7 3 16 .222 58.2 13 56 28 27 4.14
2016年 53 0 0 0 3 2 0 16 .600 49.2 14 54 23 23 4.17
2017年 MIA 55 0 0 0 3 5 0 9 .375 55.1 22 38 35 35 5.69
2018年 22 0 0 0 1 1 0 2 .500 20.0 13 24 21 20 9.00
LAA 9 0 0 0 0 0 0 0 .--- 8.0 3 4 3 2 2.25
18年計 31 0 0 0 1 1 0 2 .500 28.0 16 28 24 22 7.07
2021年 味全 58 0 0 0 4 4 30 7 .500 60.2 14 36 26 24 3.56
MLB:9年 388 4 0 0 21 26 4 90 .447 395.1 109 374 190 181 4.12
CPBL:1年 58 0 0 0 4 4 30 7 .500 60.2 14 36 26 24 3.56

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関連項目

脚注

  1. *ルール上、日本ドラフト会議名されずにアメリカに渡った田澤は、現在ドラフト会議名されなければNPB球団と契約することはできない。同様にMLBプロ入りしたマック鈴木多田野数人と同じ扱い。だ
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