田舎単語

イナカ

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もしかしてウチ……田舎にすんでるのん?」

のんのんびより宮内れんげ

田舎とは、

  1. 都市ではない所。都会ではないところ。地方
    東京にも田舎はある」「自販機カフェ代わりというレベルの田舎」「田舎モン」
  2. 都会か田舎かどうかに関係なく、自分の生まれ故郷。出身地。「の田舎は広島郊外だ」「おめぇ田舎はどこだ?」
  3. 、粗野、野暮、粗暴という意味の接頭語。「田舎そば」「田舎

ここでに(1)を解説する。

自虐蔑称として用いられる場合もある。


概要

人口が少なく、高層建造物も少ないところ。

多くの場合は(農・漁)、山、離
また部(住所が〇〇××町)である。

地理学的には平野部に対し、中間部と山間部、総称して中山間部という。また、平野部のうち、農業など耕地利用が一定数を占める場所をそう定義している場合もある。

生活にはが必須だったりする事が多く、自を持たないと生活不能に陥る。周囲にコンビニスーパー、遊び場、病院バス停かったり、あってもそこまでが遠い、本数が非常に少ない、廃線になる、大きな町まで非常に多くの時間がかかるなど。

また、自然に囲まれているのも良いが、インフラが後手に回っていたり、対応が追いつかないエリアも少なくなく、土砂崩れ河川氾濫などの災害被害を受けやすい。酷い時は集落ごと孤立する場合も少なくない。事件や急病の際には警察救急車の到着や病院への搬送にも時間がかかりやすいし、ドクターヘリ間や悪は飛べず、運用するだけでも千万円以上の非常に多くの費用がかかる。

また屋にムカデ小動物が侵入してくる事は日常茶飯事。中途半端に田舎のイメージを持つと「田舎に△△なんてない」「××○○ならまだ田舎ではない」といった摘が入ることもある。

人口流出

また、娯楽というよりレジャー施設も少ないので、若者は都会に過剰な妄想を抱き、次々に都市部へと流出した。特に地帯はそのが深刻であり、三八などを体験したエリアほど若者の流出が起こり、過疎化は大きな社会問題として表面化した。さらに、今日では高齢化、人口減少に悩まされており、若い世代の労働確保にも苦労し、自治体民間企業雪かきなどを依存せざるを得ない状況を作ったりもしている。落は近隣のや町への吸収合併を余儀なくされる。

だが、それらを差し引いたとしても田舎の過疎高齢化は、産業構造が大きく変わったことが要因である。かつては農山村でも仕事や雇用先が確保されていたために、そこで生活することができていたが、戦後自由化などによって農山村が疲弊、更に賃格差なども相まって今に至る状態となっている。

基準

どこからが田舎でどこからが都会か?…という点には明確な基準はないが、地理学では概ねこ定義していることが多い。

  • 定数DID(人口密集地)を持たない中間部、山間部と耕地率が一定数以上の平野部。
  • いずれにもあてはまらない地方都市などは、これらは都市部として定義していることが多い。

ただ、そんな学などない輩がわざとらしく「東京大阪名古屋以外田舎」「東京と各都道府県県庁所在地以外田舎」など様々なことを言う人がおり、それをめぐってどちらが都会か、また田舎かそうでないかという不毛な論争が起きている。中には名古屋も田舎だろとか言う人もいる。

基本的には都会のほうが上という、捻れたコンプレックスから来る選民思想によって、田舎は蔑称として使われることもあるが、それはあくまで田舎に暮らしていた人間が、その閉鎖的、排他的なコミュニティに耐えきれず、自分から田舎を捨てた連中のコンプレックスにまみれた戯言とされることも。

だが昔から大都市圏に住んできた人にとっては、田舎はあまり悪いイメージで捉えず、むしろ隣のいというの通り、「自然恵まれた憧れの地」という良いイメージを抱いている人もいる。それで、定年後に都会から田舎に移り住んだり、子育てのため、あるいは雑踏に疲れた人が田舎に移り住む人も少なくない。

田舎への誘致

このような人を取り込むべく地方都市の中には定年した人を呼び込む政策をとる時自治体も多く、たとえば徳島県神山町、大分県臼杵など田舎暮らし対策で軌に乗っている自治体もある。ただやはり基本的には人は田舎から都会に流れるので過疎人手不足)に苦しむ地域も多い。

格安/無料の一軒仕事つきといった様々な特典に釣られて都市部から引っ越してくる者もいるが、それが、元から田舎に住んでおり、閉鎖的で排他的なコミュニティや地域ルールを築いている人との轢を生んだりしているため、理想と現実の差に嘆く姿も多々見受けられる。あと、インフラ格差についてであるが、小学校まではともかく、中高からの養育がかなり障になることが多い。そのため、田舎とまでは行かないが、地方都市ぐらいにとどめる、いわばJターンやIターンを行う人も多い。

つまり田舎とは

  • A:昔から都市部に暮らす人: 自然恵まれた憧れの地
  • B:田舎から都市部に来た人: もう嫌だと捨てたために、何もない場所。この連中が見下しを行う。
  • C:元から田舎にいる人: 不便さもあるが、良いところも多いためにとどまっている場所。自虐ネタには使うことはある。

この3つの主観が錯綜している状態であり、特に都会に住む人はAとBが混在しているために、これらの人が「田舎」という言葉を使うと、Cにとってはどっちが発している言葉かわからないために、更に混乱を招くことになる(まあ、Aが見下すことはないからわかるのだが)

移住する場合

田舎=悪ではないし、田舎以外への引っ越しにも共通することだが…

必ず移住先やその周囲の環境交通機関子供が生まれたり病気や運転や歩行が困難になった後の事や行政サービス支援体制などを楽観せずよく考える、失敗談や事例等も検索してから移住するといった選択は非常に重要である。一つに固執せず複数の選択肢を持つのも重要。

移住先に関わらず運が悪いと「なんとかなる」「調べるのがめんどくさい」のツケを支払う場合もある。

旅番組、ドキュメンタリー番組での田舎

テレビ東京系列で放送されていた番組『田舎に泊まろう!』を始めとして、リゾート化されていない田舎を旅行する番組は一定の需要がある。

また、日テレ系列で放送されている番組『ザ!鉄腕!DASH!!』では田舎の道の駅を巡って捨ててしまう食材を探し料理する「0円食堂」などの企画が行われている。かつては、を開拓するという名で田舎生活を満喫する「DASH村」の企画も行われていた。

このような番組がなくならないのは、田舎が日本の原風景という認識が依然強く、都会に住む人にとってある種の憧れの対になっているからだろう。

田舎を舞台とした創作

田舎が舞台アニメなどもしばしばあり、特に近年は「君の名は」などで増えており、聖地巡礼特需を見込んで、広島県尾道市長野県小諸市などすすんで協する自治体も少なくはない。そのようなことがあるとにわか観光客が増えたりする。そのような動画ニコニコでは見られる。

都会とべてほのぼのとした日常テーマにした作品も多いが、その一方で古い因習にとらわれた田舎の旧時代性・閉鎖性・田舎ならではの問題をテーマにした作品も多い。

都会から田舎に来た人間美しい自然に癒されたり、祖祖母と再会したり、田舎の習に戸惑ったり、知らずにタブーを犯してしまったりなどして騒動が起こる作品も多く、あるいはその逆に田舎に住み都会にあこがれる若者が因習を打破しようとしたり、進学や就職で都会に出てギャップに苦しんだり、里帰りして旧友と再会したり在りし日の事を思い出すなどのパターンもよくある。

都会から来た主人公と田舎に住むヒロインという組み合わせでボーイミーツガール物も作りやすい。都会と田舎のギャップによるすれ違いは物語を作るうえで使いやすいうえに視聴者読者の共感を得やすいのである。また、別に異性でなく同性の友人との出会いでも同様の事は言え、友情物語も多数存在する。

自然を生かしたアウトドア系のイベントはもちろん、その趣味を扱った作品とも親和性が高い。

ホラー作品など、(犯罪行為を含めた)恐ろしい秘密習を扱うものは因習村とも呼ばれる場合もある。田舎やそのものが開発されたり、ダムの底に沈んでしまう、そのエリアから逃げられずに怪物や脅威に追われるといった問題が差し迫る場合も。

田舎を舞台とした作品

関連動画

関連項目

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掲示板

  • 464 ななしのよっしん

    2024/02/17(土) 15:14:37 ID: puvVjSwST9

    そう言う話が広まってるせいか、うちの地元じゃ発見されましたとしか言わなくなったな

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  • 465 ななしのよっしん

    2024/02/17(土) 15:15:31 ID: +mhPexIPuk

    >>461
    だったらと就航率の関係でがそもそも来ない事もザラだからアマゾンすら信頼できないぞ

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  • 466 ななしのよっしん

    2024/03/28(木) 11:32:06 ID: TJOm8754t1

    地方都市田舎があるから人間を吸い上げて繁栄してるのであってその周辺部が衰退すれば滅亡するでしょ
    東京日本中の移民で成り立ってるのでこれも遠からず滅びる
    日本人価値観が変わらない限り全て滅ぶけど最後まで変わらずに多分そのまま滅亡する
    滅ぶのは確定として後に何が残るかだけが気になる

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