矢貫俊之とは (ヤヌキトシユキとは) [単語記事]

矢貫俊之（やぬきとしゆき、1983年 12月15日-）とは、福島県出身の元プロ野球選手（投手）である。現在は読売ジャイアンツの球団職員。

概要

OB
矢貫俊之
基本情報
国籍	日本
出身地	福島県西郷村
生年月日	1983年 12月15日
身長体重	190cm 88kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	2008年ドラフト3位
引退	2016年
経歴
仙台育英学園高等学校常盤大学三菱ふそう川崎北海道日本ハムファイターズ(2009年-2015年 6月) 読売ジャイアンツ(2015年 6月-2016年)
プロ野球選手テンプレート

仙台育英高校時代は3年間ベンチ入りすらできず、2001年の選抜でチームが準優勝したときにはアルプスで太鼓を叩いていた。常盤大学でも通算10勝を挙げたものの主戦投手と呼べるような存在ではなく、全く無名の存在であった。

常磐大学卒業後、三菱ふそう川崎に進んでから才能が開花。チームの休部が決定した3年目の2008年に都市対抗出場に貢献してスカウトから注目を集め、同年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズに3位で指名され入団。背番号33。

2009年は（1年目）二軍で11試合に登板したが一軍昇格はなし。秋にアリゾナ秋季リーグに派遣され、最優秀防御率をマークする。

2010年、6月10日の東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初登板・初先発（5回4失点で黒星）。その後7月までローテーションで投げ、6月29日の埼玉西武ライオンズ戦で6回途中2失点でプロ初勝利を挙げたが、肘の手術で離脱しシーズンを終える。

2011年はそのリハビリもあってほぼ二軍暮らしで、閉幕直前に1試合先発したのみに留まった。

2012年は夏場に一軍昇格すると、主にビハインドの場面やロングリリーフで登板。8月1日の千葉ロッテマリーンズ戦でほぼ投手を使い切った延長12回に登板してプロ初セーブを挙げた。閉幕まで投げ続け、22試合で防御率3.24の成績を残す。

2013年は初めて開幕一軍入り。開幕戦でアクシデント降板した武田勝の後を受けてスクランブル登板し勝利投手になった。序盤に主にロングリリーフで結果を残すと、その後は先発陣の調子が悪いこともあり困ったら矢貫というような使われ方でセットアッパーからビハインドまであらゆる場面で登板、酷使っぷりがファンに心配される一方、監督推薦でオールスター初出場を果たした。最終的に二度ほど二軍落ちがあったにも関わらずチーム 2位タイの57試合に登板、2勝3敗13ホールド、防御率3.43の数字を残す。

2014年も開幕一軍入りしたが、全体的に安定感を欠き、15試合に終わった。

2015年 6月10日に読売ジャイアンツにトレード移籍することが発表された。背番号48。

2016年は8試合の登板に留まり、オフに戦力外通告を受けて、現役を引退した。

巨人に球団職員として残り、営業部に配属。2019年からは球団広報を務める。

2021年からはファームディレクター補佐に就任。

投球時、帽子が脱げるのがトレードマーク。3球に1回は脱げているのではと言われるほど脱げる。