福山博之とは (フクヤマヒロユキとは) [単語記事]

福山博之（ふくやまひろゆき、1989年 3月27日-）とは、島根県出身の元プロ野球選手（投手）である。

愛称は「サブちゃん」。

概要

OB
福山博之
基本情報
国籍	日本
出身地	島根県雲南市
生年月日	1989年 3月27日
身長体重	172cm 70kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	2010年ドラフト6位
引退	2022年
経歴
選手歴島根県立大東高等学校大阪商業大学横浜ベイスターズ横浜DeNAベイスターズ(2011年-2012年) 東北楽天ゴールデンイーグルス(2013年-2022年)
プロ野球選手テンプレート

中学・高校時代は二塁手で、雲南市立大東中学校時代には県大会優勝、大東高等学校では1年春からレギュラーを務めたが甲子園出場はない。大阪商業大学に進学後は二塁手から投手に転向し、関西六大学野球リーグでは2009年秋にベストナイン、2010年秋に最優秀投手を受賞し、通算46試合に登板し17勝11敗防御率1.67の成績を残す。

2011年 8月13日の中日ドラゴンズ戦でプロ入り初登板を果たし、シーズン終了までに19試合に登板した。

2012年は一軍で2試合の登板に終わり、大卒2年目にして戦力外通告を受けた。この時、球団は野手転向を勧めたが固辞したとされる。その後、トライアウト経由で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。背番号64。

2013年は中継ぎ要員として一軍で登板。先発投手の早期降板後にロングリリーフで試合を作る場面が度々あり、初のホールドも記録した。また、総力戦が予想されるポストシーズンに代走で起用する案も監督から示され、10月12日のオリックス・バファローズ戦で代走として初起用された。

2014年は春季キャンプの声出しで「先発なら10勝、中継ぎなら60試合登板出来なければ台湾でダンサーデビューする」と宣言して早くも来季の去就を不安視されるが、開幕を一軍で迎え4月6日の福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初勝利を記録し幸先の良いスタートを切ると、抜群の安定感で勝ち継投の一角に定着し、前半戦だけで38試合登板とフル稼働。監督推薦で初のオールスター出場を果たすと、全パの投手起用が火の車の中で連投回跨ぎという無茶をこなした。最終的に自らぶち上げた目標を上回る65試合に登板し、4勝23ホールド1セーブ、防御率1.87の成績を残す。

2015年も開幕から中継ぎとしてフル稼働するが、後半戦から調子を落としホールド機会での起用が減少した。最終成績は軒並み前年を下回ったものの、2年連続でチーム 1位の65試合に登板した。

2016年は序盤から他の救援陣共々絶不調に陥り5月までに4敗を喫するが、以降は6月と8月に防御率0点台を記録するなど持ち直した。勝ち試合は勿論ビハインドでも場面を問わずに起用され、球団初の3年連続60試合登板を達成。最終的にリーグ 1位の69試合に登板し、防御率は2.71と前年より改善した。

2017年は新加入のリリーフ陣の活躍で温存される試合も増えたが、勝ち継投から緊急登板、松井裕樹離脱時の抑えまであらゆる場面で起用され、NPB初の4年連続65試合登板を達成。開幕から36登板して自責点0など鉄壁のリリーフでチームのAクラス復帰に貢献した。

2018年は開幕一軍に名を連ねるが、調子が上がらないまま6月以降は一軍登板が無く、移籍後最少の21試合登板に終わった。

2019年は開幕を一軍で迎えたが、7試合に登板した後に二軍に降格。7月には右肘と右肩の鏡視下クリーニング手術を受けて、残りをリハビリで過ごした。オフに戦力外通告を受け、育成選手として再契約した。背番号164。

2020年は無事に実戦復帰。二軍で防御率0点台と結果を出し、9月21日に支配下登録に復帰した。背番号は元と同じ64。支配下登録直後にベイスターズ公式サイトの選手名鑑に福山のページが出現し即トレード疑惑が発生したが単なるミスだったようで、すぐに一軍昇格すると14試合で6ホールド、防御率0.75の好成績を挙げた。

2021年 5月3日のソフトバンク戦で通算100 ホールドを外れる。7月5日以降は登板はなく、24試合の登板に留まった。

2022年は3試合の登板に留まり、戦力外通告を受けて現役を引退した。

2023年からは楽天の球団職員を務める。

172cmと投手としては小柄ながらMAX152km/hの速球を武器とする。変化球はスライダー、チェンジアップに加えて2015年頃から140km/h後半のシュートを多用するスタイルになった。速球を低めに集めて凡打を打たせるタイプで奪三振は多くないが、好調時は与四球も非常に少ない。肩を作るのが早く、いわゆる緊急登板でよく登場する。また、50m走6秒1という俊足を始め高い身体能力の持ち主で、溌剌としたフィールディングを見せる。

顔が北島三郎に似ていると本人も認めており、横浜入団時に「ハマのサブと呼んでください」と話し笑いを誘った。楽天入団後は「杜のサブ」と言ったところか。

シーズン中に体調が悪くても投げられるように、シーズンオフに生肉や期限切れの食品を食べる精神修行をしていると話し、ファンや関係者をドン引きさせたことがある。

目立ちたがりな性格で、大学時代に投手転向した理由の一つも「目立てるから」だという。