西口文也(にしぐち ふみや、1972年9月26日-)とは、和歌山県出身の元プロ野球選手(投手)である。
埼玉西武ライオンズ #74 二軍監督 |
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西口文也 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 和歌山県和歌山市 |
生年月日 | 1972年9月26日 |
身長 体重 |
182cm 78kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1994年ドラフト3位 |
引退 | 2015年 |
経歴 | |
選手歴 監督・コーチ歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
愛称は「オツ」(由来は山梨学院大学の駅伝選手ジョセフ・オツオリに似ている事から)「宇宙人」など。
球種はストレート、縦横のスライダー、チェンジアップ、フォーク。投球スタイルは追い込んでからの外角スライダーやチェンジアップで三振を取るタイプ。ストレートの球質は軽く、捕らえられるとホームランを打たれる事も多い。近年は球威やキレが衰えている。
野球に対する姿勢や常に飄々としたスタイル、ダイナミックな投球フォームに、西武ファンだけでなく他球団ファンからの人気も高かった。
10年間で9度の二桁勝利(2度の最多勝)を重ね1990年代後半以降の西武のエースとして活躍した。
松坂大輔が西武に所属していた頃、どちらがエースなのかでしばしばファン同士で議論する事があった。最終的には「球界のエースは松坂。西武のエースは西口」という結論になった(西口の箇所は後に西武から宇宙のエースと言い直された)。当時、西武の守護神でもあった豊田清はインタビューで「松坂は怪物。 エースは西口」とコメントしている。
先発登板で連続無完投の日本記録を持っている。記録自体は2011年8月28日に2005年のあの完全試合未遂以来の完封勝利(完投勝利は2006年以来)で103試合でストップしている。
2015年9月23日に会見を開き、現役引退を正式表明。9月28日には西武プリンスドームの一軍マウンドにてワンポイントの最終登板があり、試合終了後には引退セレモニーが開かれた。
選手生活終盤は200勝利に最も近い選手の一人であったが、2013年以降は未勝利に終わり、通算182勝(117敗)という現役生活だった。
西武の球団本部編成部のスタッフとなった。また、2016年3月上旬から4月下旬までの間、台湾の統一セブンイレブンライオンズの臨時コーチを務めた。
2017年からは西武の二軍投手コーチを務めるが、6月27日に森慎二の休養に伴い、一軍投手コーチとなった。
1 | 2002年8月26日 | 千葉ロッテマリーンズ | 9回2死から小坂誠にノーノーを阻止される。 |
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2 | 2005年5月13日 | 読売ジャイアンツ | 9回2死から清水隆行にノーノーを阻止される。 清水は2009年に西武へ移籍。 |
3 | 2005年8月27日 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 9回を無走者で投げきるも一場靖弘の神ピッチにより味方打線が沈黙。 0-0のまま延長戦へ突入し、10回表無死から沖原佳典にヒットを打たれ阻止される。 これは完全試合の参考記録とされている。 |
上記3名の打者すべてが、西口がその日に対戦した28人目の打者だった。
9回に入ってからノーヒットノーランを逃した投手は何人かいるが、3度もその機会が訪れた事は極めて稀。記録にも記憶にも残る投手としてプロ野球史に刻まれた。
また、1996年9月23日には先頭打者にヒットを打たれた後で以降をパーフェクトに抑えた完全試合未遂もある。
このように完全試合・ノーノーを逃した投手として日本でもっとも有名なため、同じく逃した選手が出る度にVTRでこれらの試合の映像が出されることとなる。
球団 | レス | No | プレイヤー |
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西武 | 応援歌のピコカキコ一覧#44 | 8584 |
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
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1995年 | 西武 | 9 | 4 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 45.1 | 10 | 34 | 15 | 10 | 1.99 |
1996年 | 31 | 27 | 13 | 2 | 16 | 10 | 1 | 0 | .615 | 210.1 | 74 | 173 | 77 | 74 | 3.17 | |
1997年 | 32 | 26 | 10 | 0 | 15 | 5 | 1 | 0 | .750 | 207.2 | 68 | 192 | 85 | 72 | 3.12 | |
1998年 | 33 | 25 | 8 | 5 | 13 | 12 | 4 | 0 | .520 | 181.0 | 73 | 148 | 80 | 68 | 3.38 | |
1999年 | 29 | 27 | 7 | 3 | 14 | 10 | 0 | 0 | .583 | 179.1 | 55 | 141 | 72 | 68 | 3.41 | |
2000年 | 24 | 20 | 4 | 2 | 11 | 5 | 0 | 0 | .688 | 145.2 | 59 | 131 | 62 | 61 | 3.77 | |
2001年 | 28 | 28 | 1 | 0 | 14 | 9 | 0 | 0 | .609 | 165.1 | 85 | 143 | 85 | 80 | 4.35 | |
2002年 | 29 | 29 | 3 | 2 | 15 | 10 | 0 | 0 | .600 | 182.0 | 51 | 180 | 76 | 71 | 3.51 | |
2003年 | 14 | 14 | 0 | 0 | 6 | 3 | 0 | 0 | .667 | 76.1 | 31 | 69 | 60 | 58 | 6.84 | |
2004年 | 21 | 21 | 0 | 0 | 10 | 5 | 0 | 0 | .667 | 117.1 | 56 | 112 | 50 | 42 | 3.22 | |
2005年 | 25 | 25 | 3 | 1 | 17 | 5 | 0 | 0 | .773 | 172.0 | 34 | 137 | 55 | 53 | 2.77 | |
2006年 | 26 | 26 | 2 | 0 | 9 | 9 | 0 | 0 | .500 | 177.1 | 65 | 154 | 76 | 70 | 3.55 | |
2007年 | 25 | 25 | 0 | 0 | 9 | 11 | 0 | 0 | .450 | 153.2 | 44 | 103 | 78 | 73 | 4.28 | |
2008年 | 22 | 21 | 0 | 0 | 8 | 6 | 0 | 0 | .571 | 116.1 | 48 | 92 | 69 | 65 | 5.03 | |
2009年 | 25 | 16 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 3 | .500 | 93.1 | 38 | 60 | 55 | 53 | 5.11 | |
2010年 | 13 | 12 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | .600 | 57.1 | 27 | 43 | 36 | 35 | 5.49 | |
2011年 | 22 | 22 | 2 | 1 | 11 | 7 | 0 | 0 | .611 | 140.0 | 41 | 104 | 44 | 40 | 2.57 | |
2012年 | 14 | 14 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 0 | .714 | 81.2 | 29 | 44 | 35 | 34 | 3.75 | |
2013年 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 10.2 | 9 | 7 | 10 | 10 | 8.44 | |
2014年 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 11.0 | 8 | 11 | 10 | 6 | 4.91 | |
2015年 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 4.0 | 1 | 4 | 4 | 4 | 9.00 | |
NPB:20年 | 436 | 387 | 54 | 17 | 182 | 118 | 6 | 3 | .607 | 2527.2 | 906 | 2082 | 1134 | 1047 | 3.73 |
初登板 | 1995年8月16日 | 対福岡ダイエーホークス18回戦 | 福岡ドーム |
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初奪三振 | 対福岡ダイエーホークス18回戦 秋山幸二から |
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初勝利 | 1995年9月23日 | 対千葉ロッテマリーンズ25回戦 | 千葉マリンスタジアム |
初完投 初完封 |
1995年9月23日 | 対福岡ダイエーホークス23回戦 | 福岡ドーム |
初セーブ | 1996年4月23日 | 対オリックス・ブルーウェーブ4回戦 | 西武ライオンズ球場 |
1000投球回 | 2001年4月28日 | 対千葉ロッテマリーンズ6回戦 | 西武ドーム |
1000奪三振 | 2002年5月4日 | 対千葉ロッテマリーンズ4回戦 | 千葉マリンスタジアム |
100勝 | 2002年10月9日 | 対オリックス・ブルーウェーブ27回戦 | グリーンスタジアム神戸 |
1500奪三振 | 2006年5月6日 | 対福岡ソフトバンクホークス7回戦 フリオ・ズレータから |
インボイスSEIBUドーム |
150勝 | 2007年8月17日 | 対オリックス・バファローズ17回戦 | グッドウィルドーム |
2000投球回 | 2007年9月18日 | 対オリックス・バファローズ20回戦 | 京セラドーム大阪 |
初ホールド | 2009年5月28日 | 対阪神タイガース2回戦 | 阪神甲子園球場 |
2000奪三振 | 2011年10月6日 | 対オリックス・バファローズ24回戦 T-岡田から |
西武ドーム |
2500投球回 | 2012年7月6日 | 対東北楽天ゴールデンイーグルス8回戦 |
タイトル | ||
---|---|---|
最多勝 | 2回 | 1997年、1998年 |
最多奪三振 | 2回 | 1997年、1998年 |
最多勝率 | 1回 | 1997年 |
表彰 | ||
月間MVP | 5回 | 1996年5月、1998年8月、2002年8月、2005年7月、2007年4月 |
最優秀バッテリー賞 | 3回 | 1996年(伊東勤)、1997年(伊東勤)、1998年(伊東勤) |
ベストナイン | 2回 | 1997年、1998年 |
ゴールデングラブ賞 | 3回 | 1997年、1998年、2002年 |
沢村賞 | 1回 | 1997年 |
MVP | 1回 | 1997年 |
その他 | ||
開幕投手 | 5回 | 1997年-1999年、2006年、2007年 |
掲示板
89 ななしのよっしん
2022/12/23(金) 14:12:34 ID: +Fi8klLeBd
通算WAR(FIPベース)
工藤 88.6 3336.2回 224勝
山本 77.6 3348.2回 219勝
村田 95.2 3331.1回 216勝
北別 75.0 3113.0回 213勝
江夏 89.9 3196.0回 206勝
堀内 62.7 3045.1回 203勝
平松 74.1 3360.2回 201勝
三浦 78.5 3275.3回 172勝
西口 56.2 2527.2回 182勝
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
90 ななしのよっしん
2023/05/28(日) 13:53:27 ID: Nz8aSXm8Lg
91 ななしのよっしん
2023/11/14(火) 10:34:57 ID: yL891YtLbD
ノーヒットノーランを二度も逃す。
完全試合を作るも打線がムエンゴで28人目の打者にヒットを打たれて完全試合を逃す(参考記録扱いに)。
日本シリーズには5回出場して7度登板するも1勝も出来ず(5回以上出場して1勝も出来なかった北別府学・山本昌と同じ)。
と悲運がクローズアップされる名投手。
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最終更新:2024/04/24(水) 21:00
最終更新:2024/04/24(水) 21:00
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