謝罪するようなことなどした覚えがない

謝罪するようなことなどした覚えがないとは、神の告白である。

概要

今まで仮面ライダーシリーズには「だが私は謝らない」という罪悪感はあるもののあえて謝罪しなかったセリフや「全部私のせいだ」というあからさまに腹立つノリの開き直ったセリフといったものや「おのれディケイド」や「ゴルゴムの仕業」などといった他人のせいにするセリフが登場してきた。

だが特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」に出てくるのちの檀黎斗神になる、新檀黎斗は違った。

九条貴利矢殺害、ゼロデイに始まるバイオテロ、「宝生永夢ゥ！」など悪行を重ね、最終的には殺されたがバグスターとして蘇った新檀黎斗は、CRのメンバーの反感の中、ポッピーピポパポに今までの悪行を謝罪するよう促される。

しかし彼は考え込み、こう呟いた。

謝罪するようなことなどした覚えがない・・・・・

仮面ライダーエグゼイド 第31話「禁断のcontinue!?」より

この罪悪感の欠片のない言葉にCRメンバーは彼に反感を覚え、黎斗を復活させたポッピーも呆れ、この絶妙な空気感に腹筋がゲームオーバーにされる視聴者が現れる始末に。さすが演技とはいえ、チャーリーバグスターに感染し、死の恐怖に怯えながら謝罪していた男だ

このセリフは「だが私は謝らない」「全部私のせいだ」と同じように汎用性が高く、twitterの画像に使われることも増えている模様。しかしこのセリフの本質および新檀黎斗の底力はこんなものではなかった。

許しを請う気は無い・・・・‼︎

のちにポッピーの誕生の秘密・・・黎斗が病気の母を救うためにバグスターに感染させ、データ保存し、ポッピーを作った事実が明らかになり、それと黎斗のポッピーへの愛情を知った永夢は「ポッピーを守る」という共通の目的の元、彼との共闘を選ぶ。

黎斗「私の才能が必要になったか」

永夢「誤解しないでください。あなたのことを一生許すつもりはありません」

黎斗「許しを請う気など、ない」

仮面ライダーエグゼイド 第31話「禁断のcontinue!?」より

この「許しを請う気は無い」というセリフは前述の「謝罪するようなことなどした覚えがない」とのちの展開をセットで考えると、実は印象深いものを感じる。

新檀黎斗はのちに仮面ライダークロニクル攻略の情報、消滅者のデータの行方、ハイパームテキガシャットの開発という神の恵み・・・もとい永夢たち味方に恩恵を与えている。

このことから謝罪の言葉は口に出すのは簡単であるが、謝罪のための行動をすることが重要という教訓がみえてくる（無論黎斗はそんなことはさらさら考えてはいないだろうが。むしろ彼の思考は「悪いことだとは思っていないし、思っても後悔し立ち止まってられない」か、ただ欲望に忠実なスタンスであろう）

のちの復活した九条貴利矢との対面でも「許しを請う気などない」と発言しているが、最終的には彼を助けた可能性があり、ゲムデウスウイルスに対するワクチンであるライダーガシャット・ドクターマイティXXを生み出しノリノリでボイスを収録している。

これにより、この２種のセリフはネタ要素以外にも、人が生きる上での教訓が見える深いものとなっている。

だが、悪いことをした時にはちゃんと言葉に出して謝ろう、それが人間のルールだ。そうしないともっと悪い大人にそそのかされ酷い目にあうか、ポパピプペナルティによりガシャコンバグヴァイザーⅡに閉じ込められるのは確実である。

関連動画

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関連項目

• 仮面ライダーエグゼイド
• 新檀黎斗
• だが私は謝らない
• 全部私のせいだ