谷忠澄とは (タニタダズミとは) [単語記事]

谷忠澄（たにただずみ　1534 ～ 1600）とは、戦国時代の四国土佐の長宗我部氏に仕えた武将で、主家の大事に命を投げ出す覚悟の上での行動に定評のある元神主。

概要

豊臣秀吉の四国征伐軍との戦い、そして九州征伐時の戸次川の戦いと、主家・長宗我部氏の危機にクソ度胸を発揮して困難な交渉事をやりとげたタフネゴシエイターぶりに定評がある他、九州征伐から帰還後は、土佐中村城代となって、囚人を使役して入野浜に松を補植させるなど善政を尽くし、67歳で死去した。

※その他「谷忠澄」の詳細についてはWikipediaの該当記事参照の事。

当初、谷忠澄は、豊臣秀吉による四国征伐軍への抗戦は無理であり無益だと判断して、長宗我部元親に対して和睦を勧めたものの採り上げられず、やむを得ず、豊臣秀長の軍に対して阿波・一宮城に篭って抗戦した。

善戦しよく持ちこたえていた谷忠澄の元に、豊臣秀長より休戦が提案され、元々主戦派ではなかった谷忠澄は、再度長宗我部元親と重臣達に対して降伏の説得を行い、あとは長宗我部元親自身が首を振るところまで来たものの長宗我部元親は頑として受け入れず、逆に、谷忠澄に対して切腹を命じる程だった。

御家の大事に根気良く説得を続けた谷忠澄によって、ついには長宗我部元親も折れて、土佐・長宗我部氏は生き残ることに成功した。

軍監・仙石秀久に従って参加した九州征伐では、長宗我部元親とその子・長宗我部信親と共に谷忠済も参戦し、仙石秀久のミスによって戦線が崩壊したところに島津軍の猛攻を受けて、長宗我部信親が島津氏の八木正信に討ち取られると、長宗我部元親は悲嘆にくれて四国の姫若子が抜け殻の様になり、長宗我部信親の遺骸を引き取ってくるように谷忠澄に頼んできた。