速記 単語

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速記(shorthand; stenography)とは、特殊な符号(速記符号、速記文字)を用いて、発言などを書き取り、文字記録を作成する技術。また、特殊なキーボードを用いて発言を書き取る機械速記や、テープ起こし、音声認識等、発言を文字化する技術(STT; Speach to Text)全般をすこともある。

概要

発言を正確に書き取るには、その話されるスピードに引き離されることなく、同じ程度の速度記録する必要がある。そのためには、書き取りに要する時間を短縮するのが一番で、頻出する単や表現を略記したり、省略することが最も有効な手段の一つである。速記は、こうした数々の手法を、実用に耐えるレベルの技術体系にまとめ上げたもので、に議事録を記録する用途として発展してきた。

速記は紀元前一世紀のローマが起と言われ、速記法の発明者として知られるのがマルクス・トゥリウス・ティロである。彼はキケロの口述筆記を担当し、議会演説記録などでその手腕を発揮した。彼はキケロの死後、その遺稿や著作をまとめ、出版していたとされる。
ティロが編み出した速記術は、彼の名をとって「ティロ式速記法(notae Tironiae; Tironian notes)」と呼ばれるようになり、中世において、キリスト教院で使われた。

独自の速記術を考案し、自ら用いていた人物として知られるのがレオナルド・ダ・ヴィンチで、彼は省略符号を駆使しながら、13,000ページにのぼると言われる、膨大な数の手稿を書き残した。また、彼は左利きであったこともあり、その内容は、全て文字(字形が左右反転した文字)で書かれていた。

日本においては、田鎖綱紀が1882(明治15)年に発表した「田鎖式」が初めての速記法であると言われている。これは、英語の速記法を日本語に応用し、いわばローマ字書きのようにして書いていくものであり、日本語一音をそのまま一画であらわすことができない。つまり画数が多くなり、どうしても時間がかかってしまう。そこで、できるだけ画数を少なくして書く量を減らすために、さまざまな日本語速記方式が考え出された。現在では、参議院式、衆議院式、中根式、山根式、早稲田式、石村式、V式などの方式がある。

速記士

内では、速記技検定という、日本速記協会の検定試験(文部科学省後援)が存在する。

速記技検定には、一級から六級までがあり、六級で分速80字、一級で分速320字の速記がめられる。いずれの級位も高い正確性が必要とされ、六級で96%、二級以上では98%の正確度が合格基準となっている。受験料は六級が2,000円、一級が6,000円。受験資格はなく、下級資格から段階的に受験する必要もない。

受験時の速記方式には定がなく、試験問題の朗読を速記で記録し、それを原稿用に訳したものを提出する(速記符号は審外)。2018年から、パソコンによる速記・反訳も認められている。一級・二級合格者は、それぞれ「一級速記士」、「二級速記士」に認定され、速記士書(免状)・速記士カードの交付を受けることができる。

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