週刊わたしのキモいペットとは、携帯サイト向けに描き下ろされている衛藤ヒロユキ作の漫画作品である。
概要
2008年に携帯コミックとしてコミックa~Ha・コミックi・コミックシーモアの各サイトで順次配信され、
2009年にマッグガーデンより単行本が発売された。全24話。
主人公である12歳の女の子・野宮インコは、ペット飼育が流行している"カイデルタウン"に住んでいるが、母親がペットを飼うことにずっと反対しているため、ペットを飼うことができない。困ったインコは神様に「ペットをください」と祈る。
すると、どこからともなくペットの神、ニャンプラーが現れた。「良い子にペットを恵んでやることが使命」と豪語するニャンプラーは、これから毎週、インコにタダでペットを配送するので気に入ったペットを見つけて欲しいという。
しかし、次々に送られてくるペットはこの世の生き物とさえ思えぬキモいのばかり・・・。 しかし契約により、気に入ったペットが見つかるまでは、ニャンプラーのペット配送は絶対に終わらない決まりなのだ! どうするインコ! どうなる町のペット事情!?
主な登場人物
- 野宮インコ
- 12歳の普通の女の子であり、主人公。街の一大ペットブームに自分も乗りたいと強く望んでいるが、ママがペットを飼うことになかなか首を縦に振ってくれないため悩む。そんな状況を、自称ペットの神「ニャンプラー」に見込まれてしまったが運の尽き、毎週(物語内時間ではほぼ毎日)送られてくるキモいペットに頭を抱えることになる。
しかし本人もこの状況を少しは楽しんでいるのか、どんなニーズのペットにも応えてくれるというニャンプラーに対して割とムチャ振りをふっかけるのであった。
- ニャンプラー
- 全身タイツを着用したネコのような姿の「ペットの神」。正確にはペットの神の中でも一番下っ端の見習い。
異様に長い腕と伸縮自在の胴を持ち、動くたびに各部から「コッキン」「カックン」と擬音が鳴るのが特徴。インコに毎回ペットを配送する役割を持つが、途中からペット界と人間界を往復するのが面倒になったのか、勝手にインコの家に居候し、テレビ番組を貪る自堕落生活にすっかり馴染んでしまっている。
【ペットの神の組織】構成員であり、合言葉は「なでられよペット!」。
- イギーくん
- 何をしても様になっていて常にカッコいい(とインコは思っている)美形?少年。
やや無自覚な邪気眼体質を帯びており、いつも『特に意味の無い行動』、『よくわからない行動』をしているがインコフィルターを通してみるとそうは見えていないらしい。いつも変なペットに伴い彼女の周りに巻き起こる怪現象を見て、いつもその渦中にいるインコに興味を持っている。
- タカメちゃん
- インコちゃんのライバル。金にモノを言わせて珍しいペットを買ってきては皆に自慢するのが生きがい。
- ママ
- インコの母で、ペット飼育を快く許可してくれない人。だがある日遂にインコの部屋のニャンプラーを見てしまい・・・?
キモいペット、ちょっとだけ公開!
あの衛藤ヒロユキが描くだけはあってキモさは折り紙つきだが、文面からだけでもほとばしるキモさを一部紹介。
しかしこのキモさは衛藤絵があってこそ破壊力の増大を伴うため、 記事を見て吹いた方は是非書店へと走り、本誌でキモいペット達の雄姿を再確認して頂きたい。
- 池メン
- イケメンですが河童。飼育説明書には「あまり私を怒らせない方がいい」とのこと。怒るとスネ呼吸のポーズで両足だけを水面から出して威嚇します。・・・決めェ台詞は、「頭の皿がもっと輝けとオレに囁いてる」→(伊達ワル)
- ミステリア
- 「賢いペット」という比較的普通なニーズに見合ったペットです。飼い主の危機を事前に予知して回避させてくれるなどすばらしく賢いだけでなく、心霊写真やポルターガイスト、Eメールへの念書などあらゆる怪現象を以って意思表示を行う不思議なペットです。またその深く長い立派な毛並みを撫で分けてあげると、その下にはもれなく異次元が展開しております。 なお、名称は類似しますが本種はヒステリアとは一切関係ございません。
- ダックスフンドらない
- 「ダックスフンドが欲しい」というインコの願いに応えて紹介するのがこちらのペット。胴が長いが足が極端に短いというダックスフンドの「文字通りの短所」(?)を見事解決し、この犬は脚の長さがなんと8mを誇るという、実に壮大なペットです。なお、類似商品として、顔のシワが全然無い「パグらない」などもございます。
- ブログニャン
- 「ペットブログのネタに困らないためのペット」というインコの本末転倒な要望に応えましたのがこちらのペット。ブログ読者に飽きを来させないために、毎日驚愕の変化を遂げます。具体的変化内容は本作最大級の笑い所につきご自身の目でお確かめください。なおペット界は本種を話題にしたことによる記事炎上について一切責任を負いません。
- コーキー
- 「気品のあるセレブなペットが欲しい」という方に。コーギーではなく、"高ー貴ー"(コーキー)。宝塚顔したイヌ耳付き人型ペット。食事にしろ散歩にしろひたすら高貴でないと受け付けず、飼育放棄しようものなら勝手にフランス料理などを食べ歩き大変な金額を要求します。常に飼うか飼われるか、のスリルを味わえるペットです。
- ピシッとハム野郎
- 「丈夫で長生きするハムスター」という要件を満たすミックスペットで、顔はハムスター、肉体はピシッとした一流サラブレッド。見栄えもしますが、体格が体格だけに回し車もそれ相応の大きさのものが必要となります。
- 花おやじ
- 「いい香りのペット」というご要望に応えた人型植物ペット。ワキや口腔からフローラルな芳香を放ち、その香りは花の成長に伴う役職出世に応じて変化していくという、出世魚ならぬ出世花です。デザインが8割ほど何処かで見たことある人な気がしますが、おそらく気のせいでしょう。
関連商品
関連項目