風船おじさん 単語

57件

フウセンオジサン

2.7千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

あなたは、風船おじさんをご存知だろうか?

名前だけは聞いたことがあるけど、実際どういうことをしていた人かは知らない人も多いのではないだろうか?

本記事では、風船おじさんと呼ばれた男、鈴木嘉和のミステリーについて紹介しよう。
そして、彼が人々の前から姿を消すことになった騒動を、風船おじさん行方不明事件と呼ぶこともある。 

曖昧さ回避

概要

鈴木嘉和は、かつてヤマハ契約社員として勤めていたピアノ調師だった。
それがどういうわけか起業となり、あらゆる事業に手を出したが全て失敗に終わってしまう。もちろん彼は借まみれとなり、約5億円もの負債を背負ってしまった。
苦に追い詰められ、悩んだ(かどうかは定かではないが)彼の答えは、こうだった。

よし、風船を渡ってお金を返すぞ!

( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ←債権者の皆さん(※人数は適当です)

こうして風船おじさんと呼ばれるようになる彼の冒険の日々が始まる。

多摩川からちょっと風船で飛んでみた

1992年4月17日

最初に行われた風船飛行は、府中多摩川から千葉九十九すという大冒険計画から始まった。
風船おじさんは、警察の制止を振り切って飛行を断行。5メートルと3メートル風船を各2個を括りつけた椅子に乗って大空へと舞い上がった。

ここまでは風船おじさんの計画通りだったが、なんと椅子に付けていた重石の紐が切れるというアクシデントが発生!
重石を失ったことで、風船おじさんは予定の高度を大きく越えて上昇してしまう。
焦った風船おじさんは飛び降り…なんてことはせず、5メートル風船の紐をライターで切り、高度を落としていく作戦に出た。この思惑はなんとか上手くいき、風船おじさんは約24キロ離れた大田区民家屋根に不時着した

不時着後、おじさん自体の被害左手に軽傷を負う程度で済んだ。その後警察の人にはこってり絞られていたが、成功してれば次はハワイに行くつもりだったと宣言し、周囲を呆れ果てさせた。

ちなみに不時着されたは、屋根の瓦が何枚か割れて、アンテナも折れ曲がってしまったが、細かいことは気にしない風船おじさんはその被害者宅に謝罪及び弁償は一切なかったという。

アメリカに行こうと思うんだが…―ファンタジー号事件―

1992年11月23日。風船おじさん当時52歳。

風船おじさんはヘリウム風船をたくさん括りつけたゴンドラファンタジー号』に乗り、琵琶湖畔で飛行実験を行なうことになった。周囲には彼の支援者マスコミが押しかけて見物していた。

予定では200mから300m上昇するだけの簡単な実験のはずだったが、120mほど浮かび上がると地上に一度降りてきて、少し経ってから牽引用ロープを外した。当時呼び付けられていた大学教授が「どこへ行くんだ」と尋ねると

( ー`дー´) 「アメリカですよ」

と答え、周囲が止めるのを聞かずに飛んでいってしまった。一応ゴンドラの中にはアメリカまでの横断を想定した荷物が積んであったとのことである。
風船おじさんの計画では、このままジェット気流に乗れれば、40時間でアメリカに到達する予定となっていた。 

翌日、携帯電話(※1992年時点のものです)から「朝焼けが綺麗だよ」という連絡こそあったが、2日後に救難信号が発せられて、海上保安庁の捜索機が飛び立つ騒ぎとなった。
しかし捜索機が向かってみると、風船おじさんは手を振ったり座り込んだりするなどして、SOS信号を止めてしまった。それから捜索機は3時間ほど監視していたが、間に消えてしまったために捜索を打ち切るほかなくなった。
宮城県山沖の上での出来事だった。

その後、風船おじさんの消息を知る者はもいない…………。

その他いろいろ

良くも悪くも、風船おじさんは今や伝説の人となっている。

関連動画

関連商品

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/25(木) 18:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/25(木) 18:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP