駒ひびき(こま-)とは、ドラゴンエイジで連載されている女子高生将棋漫画である。
概要
将棋×萌えというありそうでなかった組み合わせの漫画。
原作はむらさきゆきや(代表作『覇剣の皇姫アルティーナ』)と自身もアマチュア三段の実力を持つさがら聡(代表作『変態王子と笑わない猫。』)、作画は水鳥なや(代表作『ボクのこと好きになって』)が務め、監修は自身もアニオタであることを公言している高橋道雄棋士が務めている。
コミックにはおまけとして作中に出てきた対局の重要局面(詳しい棋譜は載っていない)を高橋道雄棋士が解説されてたり、巻末には詰将棋(曲詰)が載っている。
題材が似ているため、よく将棋版『咲-saki-』とも言われるが、オカルト的な能力は今のところ無く棋風でキャラクターを差別化をしている。
あらすじ
幼い頃から一緒に過ごした永世名人である祖父を亡くし、目標を見失っていたあゆみ。一方で父親が借金を残し逃げ出しその借金返済のために将棋のプロを目指す鋭利香。そんな二人が高校入学後将棋部へ入り対局したことで、あゆみは再び将棋への道を歩みだす。
キャラクター
帝都女子高等学校
- 水瀬あゆみ(みなせ あゆみ)
- 一年生。Jr.龍華杯では主に副将(桜輝女子学院戦のみ大将)を務める。幼い頃から将棋の永世名人である祖父の冷泉重次郎とともに将棋を指し、将棋の腕前も名人ゆずりの強さを持っている。祖父を亡くしてからは生きる目的を見失っていたが、高校の将棋部に入部し久隅鋭利香と対局したことで将棋の楽しさを再確認した。おっとりして天然の気がある。将棋は将棋部の中で一二を争うほどの強さでレギュラー選抜では全勝している。相手に良い手を指されると感じてしまうらしい。PCは全くと言っていいほど使えず、小熊杏菜と将棋ウォーズときめき将棋メモリアルで対戦した時はわずか12手で投了した。古風な居飛車戦法を好むが、振り飛車もこなせる。
- 久隅鋭利香(くすみ えりか)
- 一年生。Jr.龍華杯では中堅を務める。父親の作った3588万円の借金を背負い、卒業までにプロになり龍華戦で優勝しその賞金で借金を返済することを借金取りに約束した。コスプレ将棋道場でアルバイトをしており、そこでは”えりりん”と親しまれ人気ナンバー1を得ている。妹の真瑠美と橋の下で過ごしていたが、現在はあゆみの部屋で居候させてもらっている。石田流が得意戦法。
- 今井ユズ(いまい ゆず)
- ちはあという挨拶を使う一年生。Jr.龍華杯では小熊杏菜の監視役を務める。水瀬あゆみを将棋部に引き入れた張本人。あゆみと同じクラスだがあゆみに小学生と間違えられるほど背が小さい(だが巨乳)。将棋は弱いが雪奈には有望だと認められている。元気で明るく頑張り屋、帝女メインキャラの中では一番しっかりしており、杏菜が二度目の失踪をした時に唯一探してあげた。今のところ棋風は不明。
- 奔阿弥雪奈(ほんあみ ゆきな)
- 三年生で将棋部部長。Jr.龍華杯では主に大将(対桜輝女子学院戦のみ副将)を務める。ユズが親近感を覚えるほど小さいが小さいというと怒る。将棋はとても強いらしく、レギュラー選抜をせずにレギュラーに自分を選んでもメンバーの誰からも文句が出ないほど。弟子としてあゆみ、鋭利香、ユズの三人を選んだ。姉に棋凛タイトルを三連覇中の奔阿弥月花がいるが、あまり仲が良いとは言えない。対歌野四季戦ではゴキゲン中飛車を使う。
- 小熊杏菜(こぐま あんな)
- 二年生。Jr.龍華杯では先鋒を務める。ボクっ娘。一年生の夏の大会の団体戦レギュラーに選ばれるも極度の緊張のせいで二歩を指してしまい反則負けをし、結果的に帝女が敗退したため責任を感じて引きこもるようになった。PC越しで将棋を指すととても強く、鋭利香と将棋ウォーズときめき将棋メモリアルで対戦した時は勝利したが、逆に初対面の人と対面で指した時はユズでも勝ててしまうほど極端に弱くなる。穴熊に引きこもって徹底的に受ける受け将棋が得意。
- 舞牧麻衣子(まいまき まいこ)
- 二年生で副部長。Jr.龍華杯では次鋒を務める。レギュラー選抜では終盤、他のライバルがあゆみに挑戦して負けを増やす中、順当に勝ちを増やしレギュラーを獲得した。しっかりしているように見えて、杏菜が二度目の失踪した時に問題の本質を理解していないなど抜けているところがある。今のところ棋風は不明。
- 伊橋いまり(いはし いまり)
- 一年生。中学全国優勝校出身だが実際にレギュラーだったのかは不明。あゆみの将棋部初の対局者であり、こてんぱんにやられた。
- 大藤八恵(おおはし やえ)
- 一年生。中学全国優勝校出身だが実際にレギュラーだったのかは不明。鋭利香の将棋部初の対局者であり、こてんぱんにやられた。
- 和喜雛(かずき ひな)
- 二年生。噛ませ犬1。 レギュラーを狙うも失敗。
- 峰えなり(みね えなり)
- 二年生。噛ませ犬2。レギュラー選抜であゆみの初戦の相手。
- 岡山冬花(おかやま とうか)
- 三年生。レギュラー選抜で鋭利香と戦うも早石田に撃沈。負けると志紀と一緒にカフェに行く。
- 倉野志紀(くらの しき)
- 三年生。三年生の中でも棋力が高い。レギュラー選抜であゆみ相手にゴキゲン中飛車を使い奥までひびかせるも、上手く受けられてしまい投了した。あゆみと戦うまではレギュラー圏内であったが、負けたことにより麻衣子に戦績を逆転されレギュラーの座を落とした。
桜輝女子学院
- 神夜和泉(じんや いずみ)
- 三年生。Jr.龍華杯では大将を務める。冷泉重次郎の弟子で黒塚名人の兄弟弟子。対金築千里戦では四間飛車を使う。
- モニカ・ステチェンスカ
- 二年生。Jr.龍華杯では副将を務める。チェスの国際大会で二連覇を果たし両親の反対を押し切り将棋ロードに進んだ。その為チェスのような戦法を使う。
- 邑山聖羅(むらやま きらら)
- 一年生。Jr.龍華杯では中堅を務める。 ボクっ娘。中学でMVPを取っており、プロに最も近いと噂されている。将棋に対する才能があり研究も行き届いているが、将棋をに対する態度は冷めておりただのゲームと考えている。
- 鶴巻結良(つるまき ゆら)
- 三年生。Jr.龍華杯では次鋒を務める。
- 剛力可憐(ごうりき かれん)
- 三年生。Jr.龍華杯では先鋒を務める。
陽女学園
- 歌野四季(うたの しき)
- Jr.龍華杯では大将を務める。奔阿弥雪奈に対して小学生の頃からライバル意識を持っているがいままで一度も勝てたことは無い。Jr.龍華杯の対奔阿弥雪奈戦では穴熊を使う。
- 郡山柊子(こおりやま しゅうこ)
- Jr.龍華杯では副将を務める。腹黒。対水瀬あゆみ戦ではパックマン戦法という奇襲戦法を使う。
- 紅葉亜紀(もみじ あき)
- Jr.龍華杯では中堅を務める。
- 奈津川海(なつかわ うみ)
- Jr.龍華杯では次鋒を務める。
- 春原ひなた(はるはら ひなた)
- Jr.龍華杯では先鋒を務める。
駒場医大付属高等学校
- 金築千里(かねつき ちさと)
- Jr.龍華杯では大将を務める。生粋のデジタル人間で15歳で将棋ソフトを開発している。そのためアナログ時代の戦法を多少馬鹿にしている。対神夜和泉戦では松尾流穴熊を使う。
- 白鐘伶美(しろがね れいみ)
- Jr.龍華杯では副将を務める。
- 鬼丸茜(おにまる あかね)
- Jr.龍華杯では中堅を務める。
- 小貫歌根子(こぬき かねこ)
- Jr.龍華杯では次鋒を務める。
- 佐丘寧々(さおか ねね)
- Jr.龍華杯では先鋒を務める。
名人・その他
- 久隅真瑠美(くすみ まるみ)
- 久隅鋭利香の妹。チャイルドムーンが好き。
- 黒塚圭(くろづか けい)
- 名人。冷泉重次郎の弟子で、神夜和泉の兄弟弟子。水瀬あゆみとは研究仲間。
- 叢雲麗奈(むらくも れいな)
- 帝都女子高校将棋部のOG、コスプレ将棋道場で勤めている。
- 奔阿弥月花(ほんあみ つきか)
- 奔阿弥雪奈の姉。棋凛タイトルを3連覇している。Jr.龍華杯の解説を務める。
- 松来(まつき)
- Jr.龍華杯の実況アナウンサー。
関連動画
※タイトルのせいで勘違いしやすいが、②が第一局で①が第二局である。
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関連項目
外部リンク