魔王決戦とは (マオウケッセンとは) [単語記事]

魔王決戦とは、ロールプレイングゲーム「クロノ・トリガー」のBGMである。作曲は光田康典。

概要

魔王と戦う機会はゲーム中では2度あり、中世でグランドリオンを手に入れて討伐に向かった際の戦闘、および古代の大災害後にカエルで魔王との一騎打ちを選択した際の2度である。（一騎打ちをしなかった場合は前者の1度のみである）
その他、黒の夢最奥部のジール第2形態との戦闘時にパーティメンバーに魔王がいると、通常のボス 2B GMではなく、イベントと共にBGMが魔王決戦に切り替わって戦闘が始まる。

この曲はやや長めのイントロが存在する。
同様にイントロを持つカエルのテーマではイントロがカットされてBGMが流れ出す事が多い（特にDS リメイク版ではミュージックモードでもイントロがカットされている）が、魔王決戦はイントロがカットされる事は無い。と言うのも、イントロ部分には風が吹き荒ぶエフェクト音も取り入れられており、魔王と言うキャラクターを演出するための曲だからである。

代表的な例としては、中世での決戦時、魔王が儀式を行っている地下最下層の部屋へ辿り着いた際、儀式の炎が灯って道が出来ると共に魔王のセリフが入るのだが、この一連の演出はAボタンでの会話ウインドウ送りが出来ないようになっており、必ず固定のテンポで会話が進む。魔王が「黒い風が、また泣きはじめた･･･」と言う所で風の音が入り、「死のかくごが出来たのならな！」とマントを跳ね上げて戦闘が始まる瞬間にサビが始まるという演出である。クロノとカエル一行にとっては、正に「魔王との決戦」。
同様に、ゲーム終盤のダンジョン「黒の夢」最奥部にてかつて魔法王国ジールの女王だったものを討伐する時に魔王を連れて行くと、通常の戦闘前会話の後に魔王のセリフが入る。ここも会話に合わせてこの曲が流れ始め、通常のボス曲ではなく魔王決戦をバックに戦闘が始まる。こちらは、かつて母だった怪物をジャキ自らの手で討ち果たすと決意した「魔王の決戦」。いずれも、イントロの間と秒数を固定し、演出が入ること前提に組まれた名シーンである。