魔神少女 -Chronicle 2D ACT-とは (マジンショウジョクロニクルツーディーアクトとは) [単語記事]

　魔神少女 -Chronicle 2D ACT-とは、同人ゲームサークル INSIDE SYSTEMが原作のニンテンドー3DS及びPlayStation Vita向けのダウンロード専用ソフトである。ジャンルはタイトル通りクロニクル2Dアクション。海外名は『The Legend of Da tk Witch』。

概要

　2014年 8月6日に3DS版、2015年 5月27日にPSVita版がフライハイワークスより400円(税込)で発売された。
　海外版は2014年 10月6日に北米版・12月4日にEU版が3DSで、2015年 6月8日にPSVita版が、それぞれCIRCLE.Entより発売された。
　2015年 11月4日には続編である『魔神少女エピソード2 -願いへの代価-』が発売予定。(一部を除いて声優は変更された)

　デザイン・イラストは「ガイストクラッシャーシリーズ」などHi-GO!氏、楽曲は「UNDER NIGHT IN-BIRTH」などの来兎氏が担当。

　ライフ制・特殊武器(テクニカルスキル)・ステージセレクト→道中→ボス戦を繰り返しラスボスを倒すという基本システムと、敵を倒しゲージを溜めてその量によって強化項目が変わるという強化スロットシステムで、よくロックマン＋グラディウスのようなゲームと言われるし、大体それで合ってる。

　同サークルの作品『東方幻弾章』シリーズのリメイク的作品でもある。テクニカルスキルやステージ構成が同じ、あるいは似ている箇所も多い。
　当然キャラクターは全てオリジナルになっているが、幻弾章の頃からオリジナルだったキャラクターは続投していたりもする。
　画面構成や難易度は調整され、幻弾章と比べるとかなり簡単になっている(それでも難しいと言われているが)。

世界観

　『ビータス』と呼ばれる世界が舞台。人間族と魔物族、それらのハーフの獣人族が存在する。

シェガー
　魔力を持った鉱石。これから魔力を抽出することにより人間族・獣人族でも魔法を使える。無限に魔力を生み出す『純色のシェガー』というものも存在するとかしないとか。
魔のトレース
　魔力を解放した際に現れる蝶のような形の光。これを取り込むことによって人間族・獣人族も魔法を使えるようになる。魔物族は体内でトレースが生成されるのでシェガー無しに魔法を使える。

　これらの設定は続編である『魔神少女エピソード2 -願いへの代価-』でも同様である。

ストーリー

　オールド諸島というシェガーの産地として有名な連合国家で、シェガーが消失するという事件が発生。
　ビータスの創造神であるジズー、の姉がこの件を重く見て、妹を調査に向かわせる。
　調査の結果、シェガーに詳しいと噂される6人が浮かび、魔神による力づくの訊問が始まる……。

システム

　基本は、ジャンプとショットで敵を倒しながらステージを進み最後に待つボスを撃破する、というオーソドックスな横スクロールアクション。ステージ毎に特殊な仕掛けが存在する。

強化スロット
　そのステージ内だけ有効な自機強化。強化することをスロットをインストールするという。インストールゲージを消費して、SPEED、WING、LINE、COMET、POWER、GUA RD、をインストールできる。
　それぞれの効果は、自機の移動速度アップ、滞空性能の付与、ライナーアタックの射線増加、コメットの弾数増加、通常ショット(ラインとコメット)の攻撃力アップ、一度だけダメージを無効化するバリアの展開。
　特に移動速度は強化しないと行けないルートもある。
　死亡により強化はリセットされる。さらにインストールゲージは被弾でも減少するので、難易度が高いほど強化も難しくなる。難しいと言われる原因の一つとなってしまっている。
純色のシェガー
　ステージ内に隠されているアイテム。入手すると色に応じたスロットの強化上限が増加する。普段は見えないが、攻撃を当てたり接触したりすると出現する。各ステージに2つずつ配置されている。ただしベルファ島のシェガーに上限アップの効果は無い。6ステージ全てのシェガーを入手すると、幻夢の森のGUA RDのシェガーを取れるようになる。
テクニカルスキル
　いわゆる特殊武器。ボスを倒すとラーニング出来る。ラスボス以外のボスには弱点が設定されており、弱点スキルで攻撃するとダメージが4倍になる。
　使用にはインストールゲージを消費する。被弾によりゲージが枯渇、スキルを使えずまた被弾というスパイラルが起き、やはり難しいと言われる原因となっている。
グロウパート
　インストールゲージとは別に蓄積するトレースを消費して、永続効果のある強化が出来る。
　6種のテクニカルスキルと、通常ショットの強化、ライフ上限、残機とステージ開始時のトレースの増加、獲得トレースの増加、と10項目。テクニカルスキルはボスを撃破してラーニングしてからでないと強化出来ない。それぞれ三段階まで強化できる。最大強化した弱点スキルの威力は絶大。
シェガーショップ
　2周目以降の強化システム。各難易度クリア時やミニゲームによって入手できる『シェガーの欠片』を消費し、ゲーム開始時から永続効果のある強化や、モンスター図鑑などを購入できる。
　同じ項目の強化は重複しない。例：ライフアップには+1、+2、+4の3種類があるが、一度に設定できるのはどれか一つだけ。最大で+4。
プレイングレベル
　やりこみ要素。指定の条件をクリアすることにより、シェガーの欠片とおまけ画像を入手できる。
　『指定難易度でクリア』以外の項目は難易度に関係無く達成出来る。

キャラクター

ジズー　(cv：手登根優貴)
　本作の主人公。魔神。ビータスの創造神の一人であり極度のお姉ちゃんっ子。大雑把で面倒くさがり、地上の生き物に対しては大体偉そう。ドヤ顔が基本。普段は魔領域という所からビータスを眺めている。今回の調査も全く乗り気ではないのだが、帰ってきたらお姉ちゃんが遊んでくれるというので行くことにした。
　魔神なのでシェガー無しに魔法を使える。しかし地上では本来の力を発揮できず、かなり能力を制限されている。相手の能力をラーニングして使える。地上で動くにあたり、目立たないようにと服装までラーニングした。普段はオープニングでちらっと映っているローブ姿。
　いつも髪で隠れているが、左目は紫色のオッドアイ。
　通常ショットはライナーアタックとコメット。コメットはその性能から使う必要がほとんど無く、間違ってコメットをインストールした場合、タイムアタックなどではやり直しとなることも多い。
　2でも主人公。ライナーアタックはライナーショットと改名され(よく間違えられていた)、コメットも地形貫通という性能になり差別化された。パニッシュメントという新技も。リーバ編でのラスボス。各ボスのスキルを使ってくる。弱点スキルで消せないダイアミサイルとバウンドリングの組み合わせは強力。
クリンスィー　(cv：手登根優貴)
　天才。魔法学園在籍中にその能力を買われ、国家からスカウトされた。学園中退後、色々あって天園図書館の司書長に任命された。他にも他国の研究員としても働いており意外と多忙。シェガーの研究に熱心で、純色のシェガーを検知できる能力を持つ。醸し出す雰囲気の割に自分勝手な一面もあり、司書長は制服を着なければならないのだが私服を着ている。この服は魔法で作った。シェガーは杖に付いている。テクニカルスキルは『ダイアミサイル』。
　体験版ではこのクリンスィーステージのみ遊べる。ボスの中では強い方という評価なので、体験版がクリア出来るならば本編で詰むということはないだろう。苦戦したとしても、このゲームは弱点武器の有無で難易度がかなり変わるので悲観してはいけない。(ただし弱点や純色のシェガーの配置上、最初に選ぶべきステージではある)
　2にもボスとして続投。半ば公式となりかけていた眼鏡バージョンが正式採用された。
アル　(cv：天乙准花)
　世界各地のお宝を探すトレジャーファイター。ハンターではない。同業者と共に仕事をしている間にがさつな性格になっていた。でかい宝ばかりを狙うロマン派なので実績は少ない。アルが関わると、宝が無かったり有ってもぶっ壊したりで、得物の鎌も相まって同業者からは『死神』と呼ばれている。本人は不本意らしい。
　鎌は刃の部分が回転して槍型にもなる。採掘や伐採にも使えて宝探しに便利。シェガーも付いているので魔法も撃てる。ベルトにもシェガーが付いており、空中浮遊などに使う。テクニカルスキルは『ディバイドアイス』。
　ぺったんこばかりのこのゲームにおいてもっともでかい。しかし人気投票では最下位である。
　2では見つけたお宝を売りつけるマジックアイテムショップとして登場。
パペルネ　(cv:岩本鈴花)
　チャムチャムボスの中で唯一の獣人族。猫耳。獣人族の貿易都市ポーツマスシティの都市長の娘。経済・商業にそこそこ精通している。市民の声を聞いたり、子どもたちと探検したり、喧嘩したりと、街のまとめ役のような立場になっている。獣人族は差別されていた歴史があるので、人間族は嫌い。
　爪に装着したシェガーによって、自身の身体能力も強化されている。そのおかげか横移動できる数少ないボスとなっている。テクニカルスキルは『グラウンドインパクト』。
　妙な英語を発するパペルネに似たキャラが描かれ、『This is a pen.』として人気を博す。
　2では強化スロットカスタマイズの店員として登場。
ブラッド　(cv:天乙准花)
　魔法学院の生徒。クリンスィーとは同級生。こちらも天才型なのだが、趣味の廃墟めぐりとバイトの情報屋ばかりしていて勉強や研究には興味が無い。話の合うクリンスィーが居なくなってからはほとんど学院に顔を出さず、単位が足りなくて除籍になるんじゃないかという噂も。情報屋なんてやってるから裏の方から結構狙われている。
　服は学校の制服のまま。胸元にシェガーが付いている。召喚で生み出した3色のリングは、斬れ味を変えたり軌道を変化させたりできる。テクニカルスキルは『バウンドリング』。
　主に髪のメッシュのせいで色々なキャラに似ていると言われる。
　2では今のところ登場の発表はされていない。が、とてもよく似たキャラが公開されている。名前はまだ伏せられている。でもどう見たって、ねぇ。
ソラ　(cv:間桜子)
　留学生。リアーナという国で魔法研究をしている貴族の娘。魔法研究のために両親の反対を振り切って、オールド諸島のチェルシー学園に留学してきた。可愛い物が好き。周囲にふわふわしている黄色いのは、チュロスという創世生物。
　服装はチェルシー学園の制服で、袖の中やスカートの内側にはシェガーが仕込んである。装備したシェガーから魔力を得て放つのではなく、投げたシェガーの欠片から魔法を発生させるという使い方をする。テクニカルスキルは『サークルクロン』。
　ただし右には投げられない。
2ではプレイアブルキャラに昇格した。服装は私服になり、チュロスも活躍する。サークルクロンの他、ドロップボム、ダイナモプラズマという新技を使用する。ジズー編クリア後に使用可能。
ストイ　(cv:めろこ。)
　ボスキャラ唯一の魔物族。妖精タイプ。魔物族では珍しく、人間族とも割と好んでしゃべる。人間族と関わると、他の魔物族からは嫌われるものなのだが、ストイは元々がテキトーな感じだったのであまり気にされていない。本人は興味から動いているだけで、どちら側ということはない。
　魔物族なのでシェガーは装備していない。テクニカルスキルは『アッパートルネード』。
　寿命も長く、見た目よりかなりの高齢、なのかもしれない。そのせいかどうか言葉遣いが時代掛っている。
　2ではブラッドと同じく、とてもとてもよく似たキャラが名前だけ伏せられて公開されている。紹介文がオフィシャルアートブックのストイの説明と酷似している。
ヴェーリー　(cv:天乙准花)
　大国ラジールの騎士団長。忠誠心、分析力、剣技に長けるリーダー。かなり厳しい怖い上司。
　鎧は頭、胸、脚を守るだけの速度重視らしい。大剣にはシェガーが埋め込まれており、その魔力によってかなりの軽量化が成されている。同時に使用者の速度も上げる効果があり、ヴェーリーの鍛錬も相まって尋常でない速さで動ける。
リーバ　(cv:春木かなた)
　大国ラジールの姫娘。オールド諸島で素性がバレないよう、旅芸人の格好をしている。ジズーは偶然見かけたこれをラーニングした。
　髪留め、胸、腰のシェガーは、通常より強力な赤みがかったもの。
　土下座姫。ジズー編クリア後にプレイアブルキャラとして使える。扱いづらいがWINGの代わりのDASHがタイムアタックでは強力。ラスボス戦も耐久ではないので、ジズー編と比べて圧倒的に早くクリア出来る。

ステージ

天園図書館　(BGM：疾走高気圧サンクチュアリ)
　クリンスィーのステージ。固有の仕掛けは鍵と扉。事前に鍵を入手しないと開かない扉がある。
　BGMはPVにも使用されており、魔神少女で最も有名な曲と言える。人気も高い。
静界の氷道　(BGM：静寂夢想とフリージア)
　アルのステージ。固有の仕掛けは滑る床。よくある滑る床。止まらなければどうということはない。
ポーツマスシティ　(BGM:労働から正義を得よ)
　パペルネのステージ。固有の仕掛けは切り替えブロック。赤と青のブロックと珠が対応しており、珠に攻撃すると色が替わり対応した色のブロックが出現する。あと飛び出す槍。
黄昏監獄　(BGM:スリーピングロックンロール)
　ブラッドのステージ。固有の仕掛けはアンチフォースという、接触すると向いている方向に移動させられるパネル。上に飛ばすか下に落とすかしてくる。制御出来ない状態(被弾モーション、バックステップ中)に乗ると着地するまで動けない。これにより以前はハマる箇所もあったが修正された。ただしバックステップを利用すると今でもハマれる。そうなったらステージから出る以外無い。
チェルシー学園寮　(BGM:華やかなのは外見だけ)
　ソラのステージ。固有の仕掛けは消える足場。というか偽の足場というか。近付くと足場が消える。というか遠目では偽の足場が見えている。無闇に突っ込まなければそれほど問題は無い。
ベルファ島　(BGM:バケーションズノイジー)
　ストイのステージ。固有の仕掛けはトムポというトーテムポールと松明。松明の火に触れるとダメージを受けるが、トムポに触ると一定時間雨が降りその間は火が消えるので進める。
幻夢の森　(BGM:君は何を守るのか？)
　ヴェーリーのステージ。固有の仕掛けは暗闇、と各ステージからいくつかの仕掛けが。暗闇地帯は自機の周囲にしか光が当たらず地形が判りにくい。敵は暗闇の中でも表示される。切り替えブロック、アンチフォース、槍も設置されている。
深層遺跡　(BGM:鏡トラップ発動中)
　ラスボスのステージ。固有の仕掛けは鏡トラップ。いわゆるボスラッシュ。ここのボスは通常ステージのボスより体力が多い。ボス本人ではなく、鏡トラップという仕掛けにより現れた幻影。本物より強い。