鶴直人とは (ツルナオトとは) [単語記事]

鶴直人（つるなおと、1987年 4月25日-）とは、大阪府寝屋川市出身の元プロ野球選手（投手）である。

概要

近大附属高校時代は、大阪桐蔭の辻内崇伸・平田良介、履正社の岡田貴弘とともに「浪速の四天王」と呼ばれ高く評価されていた。3年次の肘の故障などもあって甲子園出場はならなかったが、2005年の高校生ドラフトで阪神タイガースに単独で1巡目指名され入団。同じ四天王の辻内・平田・岡田も共に1巡目指名された。

2006年（1年目）は高校時代の故障のリハビリに費やす。

2007年は秋のキャンプで骨折と故障に泣かされた。

2008年、6月15日の千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初登板・初先発に抜擢される。しかしこの試合、鶴は打者6人に5安打1四球、1死もとれないままノックアウト。同年の一軍登板はこれ1試合で終わったため、このシーズンの鶴の成績は防御率 ∞となり、何かとネタにされた。

2010年は先発陣の相次ぐ離脱で5月に一軍昇格すると、9日の広島東洋カープ戦ではボーイズリーグの後輩である前田健太と投げ合い、6回2失点で勝敗つかずとまずまず好投。そして29日の北海道日本ハムファイターズ戦では、6回2失点でダルビッシュ有に投げ勝ってのプロ初勝利を挙げる。その後、8月半ばまでローテーションに入ったが、21試合で2勝4敗、防御率3.77と勝ち星は伸びなかった。

2011年は5試合に先発したが、援護もなく0勝2敗に終わる。

2012年は中継ぎに配置転換され、初めての開幕一軍入り。主にビハインドの場面を任され、2イニングを任されることも多かった。7月31日の東京ヤクルトスワローズ戦では2年ぶりの白星も挙げるなど、結果を残して一軍に定着。最終的に43試合に登板、1勝0敗5ホールド、防御率1.89という好成績を残した。

2013年も中継ぎとして開幕一軍入りしたが、安定感を欠き二軍落ち。8月17日は久々の一軍で先発、7回無失点で3年ぶりの先発勝利を挙げるもその後は打ちこまれローテーション定着はならなかった。最終的に20試合登板で3勝1敗1ホールド、防御率4.93と苦しんだシーズンとなった。

2014年は先発投手を目指したが、キャンプの後半から中継ぎとして調整。5月4日のヤクルト戦では6回1失点で勝利を挙げた。残りは中継ぎとして過ごした。

2016年は2試合に終わり、戦力外通告を受ける。12球団合同トライアウトに参加したが、獲得に動く球団は現れず、現役を引退した。

阪神の営業部を務めている。

年度	登板	先発	完投	完封	勝利	敗戦	セーブ	ホールド	勝率	投球回	与四球	奪三振	失点	自責点	防御率
NPB：8年	117	23	0	0	9	8	0	6	.529	227.2	80	126	101	96	3.80