反

反とは、以下のことを表す。

• 反（ハン） - なにかの反対の、なにかに反対するという意味の接頭辞。例：反重力、反日
• 反（タン） - 布の長さの単位。和服の大人一着分
• 反（タン） - 土地の面積の単位。1反＝10畝、10反＝1町
• 反（タン） - 距離の単位。1反＝6間

漢字として

反

Unicode

U+53D7

JIS X 0213

1-28-85

部首

又部

画数

4画

意味

反乱する、背く、裏返す、反対向きにする、反対、戻す、改める、責める、変える、顧みる、さかさま、かえって、という意味がある。また販と通じて、物を売る、という意味がある。

〔説文解字・巻三〕に「覆すなり」とある。

日本語では段の略として単位に用いる。また、そらす、そる、意味で使う。

字形

厂＋又の会意。甲骨文、金文では謀叛の意味に使われる。

会意の解釈に諸説あり、厂は石器で手にとって謀叛を起こす意とする説、厂は崖を表し崖によじ登る意とする説（〔述林〕）、崖をよじ登って聖所にいくという反逆行為を表すとする説（白川静）などがある。厂声の形声説もある。

〔説文〕は「又に從ふ、厂は反す形なり」と、物を手でひっくり返す意としている。

音訓

漢音はハン、呉音みはホン、慣用音はタン、訓読みは、かえる、かえす、そる。

規格・区分

常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。

1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

声符

反を声符とする漢字には、汳、坂、（阪）、返、板、昄、版、瓪、眅、叛、販、䡊、飯などがある。

語彙

反映・反応・反汗・反感・反旗・反響・反故・反語・反射・反証・反照・反芻・反省・反切・反則・反側・反対・反吐・反動・反発・反覆・反目・反面・反問・反乱・反例

異体字

𠬡

Unicode

U+20B21

部首

又部

画数

5画

仮

Unicode

U+4EEE

JIS X 0213

1-18-30

部首

亻部

画数

6画

• 𠬡は、〔説文〕にある古文。
• 仮は、〔集韻〕に反と同じとある異体字。日本では假の新字体として用いられている。