失

失とは、失うという意味の漢字である。

漢字として

失

Unicode

U+05931

JIS X 0213

1-28-26

部首

大部

画数

5画

𢩥

Unicode

U+22A65

部首

手部

画数

5画

意味

うしなう、なくす、迷う、誤る、間違える、消えうせる、逃げる、気を失う、うっかりしてしまう、背く、という意味がある。

〔説文解字・巻十二〕に「縱（はな）つなり」とある。

字形

諸説ある。

〔説文〕の本字は𢩥で、手に従う乙声の形声とする。ほかに乙＋手の会意で手からものを引き抜く意とする説（〔文源〕）、手中のものを失う意の指事説、エクスタシー状態で茫然自失の人の象形説（白川静）、などがある。

音訓

音読みは、シツ、イツ（漢音）。訓読みは、うしなう、うせる。

規格・区分

常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

声符

失を声符とする漢字には、佚、帙、抶、泆、迭、昳、胅、瓞、秩、眣、㲳、紩、跌、詄、軼、镻、䭿、䰡、䳀などがある。

語彙

失意・失火・失格・失脚・失業・失禁・失敬・失言・失策・失笑・失心・失神・失政・失踪・失速・失態・失墜・失点・失度・失望・失念・失敗・失明・失礼・失恋・失路

異体字

• 𢩥は、〔説文〕の本字。