婦

婦とは、成人女性、主婦という意味の漢字である。

漢字として

婦

Unicode

U+5A66

JIS X 0213

1-41-56

部首

女部

画数

11画

意味

妻、主婦、嫁、成人女性、という意味がある。

〔説文解字・巻十二〕には「服するなり」とある。婦と服の音で解説している。

字形

形声で声符は帚。帚は婦の初文で、箒の象形である。甲骨文では、帚が夫人の呼び名や、称号として使われている。

〔説文〕には「女の帚を持つに從ふ。灑掃するなり」と、箒で掃き清める仕事を行う女性の意とする。ほかにとくに廟を香り酒をつけた箒で清めるとする説がある。

音訓

音読みはフ（漢音）、ブ（呉音）、訓読みは、よめ、おんな、つま。

規格・区分

常用漢字で、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

語彙

婦翁・婦学・婦寺・婦女子・婦人・婦長・婦徳・妻甥・妻帯

異体字

𢽰

Unicode

U+22F70

部首

攵部

画数

12画

媍

Unicode

U+5A8D

部首

女部

画数

12画

邚

Unicode

U+909A

部首

⻏部

画数

6画

𡞒

Unicode

U+21792

部首

女部

画数

11画

• 𢽰は、〔字彙補〕にある古文。
• 媍は、〔康熙字典〕に婦と同じとある異体字。
• 邚は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。〔集韻〕には国の名とある。
• 𡞒は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。異構の字。
• 簡体字は妇。