寸とは (スンとは) [単語記事]

寸とは、日本や中国で使われる長さの単位である。

概要

親指の幅が起源と言われる長さの単位。10寸は1尺、10分は1寸。転じて短い、少ないという意味でも使われる。

常

寸

⼨

意味: 長さの単位である。また、少し、ちょっと、（忖と通じて）推し量る、という意味がある。
字形: 一＋又の会意。〔説文解字〕に「十分なり。人の手、一寸を卻（しりぞ）くところの動𧖴（脈）、之れを寸口と謂ふ。又に從ひ一に從ふ」とあり、分の10倍としている。字形の解釈では寸口という脈の位置を持ち出している。
音訓: 音読みはソン（漢音）、ソン、スン（呉音）、訓読みは、き、わずか。
規格・区分: 常用漢字であり、小学校6年生で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
部首: 寸は部首、寸部を作る。又と同じように手を表す意符として使われ、長さの意味では使われない。そのように使われるのは吋（インチ）くらいである。
声符: 寸を声符とする漢字には、忖などがある。ちなみに村はもともと邨で、屯声である。
語彙: 寸陰・寸隙・寸劇・寸志・寸尺・寸借・寸心・寸進尺退・寸寸・寸前・寸善尺魔・寸田・寸断・寸土・寸法
参考: 草書体が平仮名のすのもととなった。