州とは (シュウとは) [単語記事]

州とは、以下のことを表す。

行政区画

行政区画として州を使うことがある。領域が広く、また行政権限が強い場合に州と呼ばれることが多い。

州 - アメリカ合衆国の行政区画。state、commonwealthの訳語
州 - カナダの行政区画。pro vin ceの訳語
州 - メキシコの行政区画。est adosの訳語
州 - ロシアの行政区画。о́бласть（オーブラスチ）の訳語
州 - 中国の昔の行政区画。前漢に郡県の上に置かれたのが初め。
自治州 - いくつかの国にある自治が認められた行政区画
州 - 昔の日本の（地域単位の）国。州と呼ぶことがある。例：紀伊国→紀州、武蔵国→武州

その他

大州 - アジア州、アフリカ州、ヨーロッパ州などの地球上の陸地を大雑把に分けたもの
州（洲） - 中洲のこと

漢字として

州

Unicode: U+5DDE
JIS X 0213: 1-29-3
部首: 川部
画数: 6画

意味: 中洲、陸地、大陸、行政区画、国、古代の戸籍の単位、という意味がある。; また醜と通じてケツの穴、聚と通じて、あつまる、という意味がある。; 〔説文解字（段注本）〕には、「水中に居る可き者を州と曰ふ。水、其の旁を𠣘繞す」と中洲の意味があり、〔詩経・関雎〕から「河の州に在り」を引用する。また「昔、堯、洪水に遭ふ。民、水中の高土に居る。或ひは九州を曰ふ」と水流によって区分けされた地や地域のこと、「一に曰く、州、𤲮なり。各、其の土を𤲮して、生ずるなり」と耕作地のこと、とある。
字形: 中洲の象形。〔説文〕は「川の重ぬるに從ふ」としている。; もともと中洲の意味だが行政区画の意味で使われるようになって、区別のために洲の字が造られた。ただ洲は常用外なので、日本だと中洲の意味で州が使われることが多い。
音訓: 音読みはシュウ、訓読みは、す、しま。
規格・区分: 常用漢字で、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
声符: 州を声符とする漢字には、洲、喌、酬、詶などがある。
語彙: 州旗・州境・州処・州渚・州嶼・州俗・州都・州同・州道・州邦・州牧・州民・州里・州立
参考: 一説に州を略して片仮名のツとなった。