示

示とは、あらわす、しめす、という意味の漢字である。

漢字として

示

Unicode

U+793A

JIS X 0213

1-28-8

部首

示部

画数

5画

意味

示す、表す、人に告げる、教える、人の目に晒す、という意味がある。もともとの意味は、神、神のお告げで、そこから示すという意味が出た。

また視と通じて視る、祇と通じて土地神、寘と通じて、おく、という意味がある。

字形

諸説ある。

〔説文解字〕に「天、象を垂れて、吉凶を見（しめ）す。人に示す所以なり。𠄞^[1]に從ふ。三垂は日月星なり。天文を觀て、以って時變を察す。示とは神事なり」とあり、上と三本の垂れた線による会意で、天文を見て吉兆を見ることで神事の意味としているが、甲骨文の形はそのようになっていない。

甲骨文の字形はTのような形である。甲骨文の形の解釈には、神を祀るためのテーブル、石主（石による神の憑り代）、支石墓、ちんちん、などの説がある。

音訓

音読みは、ジ、シ、キ、訓読みは、しめす、かみ。

規格・区分

常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。

部首

示は部首示部を作る。偏に用いられ、変化して礻の形のものが多い。部首としてはしめすへんと呼ばれる。神、神事に関する字が属する。

声符

示を声符とする漢字に、狋、祁、柰、祋、視などがある。

語彙

示威・示教・示現・示唆・示弱・示寂・示談

異体字など

𥘅

Unicode

U+25605

部首

示部

画数

4画

𡭕

Unicode

U+21B55

部首

小部

画数

4画

⽰

Unicode

U+2F70

異体字

𥘅は、〔集韻〕や〔説文〕の注にある古文。

𡭕は、〔玉篇〕にある古文。

互換文字

⽰はUnicodeにおいて示と互換とされる字で、部首としての示を表す。

脚注

1. *𠄞は古文の上字。