郎とは、男性の美称で、男性の名前に用いられることの多い漢字である。
人名
中国で姓として用いられる。
その他
漢字として
- 意味
- 旧字体は郞。
- 魯の地名、男子の美称、妻の夫に対する呼称、だんな、官名。
- 一族の男子を排行(一族における生年の順を数字で表したもの)に郎をつけて呼ぶことがあり、例えば三郎、十四郎、二十二郎などとする。
- 〔説文解字・巻六〕には「魯の亭なり」とあり、中国の魯の地名と紹介されている。〔段注〕に「郞を以て男子の稱、及び官名と爲す者は皆な良の仮借なり」とあり、良が転じて男子の美称や官名として用いられるようになったとする。
- 字源
- 形声。声符は良。
- 音訓
- 音読みはロウ(漢音)、訓読みは、きみ、おとこ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- JIS X 0208で郎・郞は区点47-26に包摂されていたが、JIS X 0213で郞が分けて追加され、包摂基準の適用対象外となった。
- 声符
- 郎を声符とする漢字には、廊、瑯、螂などがある。
- 語彙
- 郎君・郎将・郎署・郎中・郎当
異体字
関連項目