9×-8 単語

2件

キュウタイハチ

1.7千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

9×-8とは、2014年7月27日夏の甲子園出場をかけた高校野球石川県大会決勝戦、星稜高校小松大谷高校の試合で起きた奇跡の逆転劇である。

概要

星稜エース岩下はこの日は先発して3回6失点と調子が悪く、打線も5回にようやく初安打が出るなど沈黙と続けていた星稜打線だが、0-8で迎えた9回表、岩下が三者連続三振を取り流れを変えた。
 
その裏、疲れの見えた小松大谷エース山下を攻め、今村村上タイムリーで2点を返したところで小松大谷投手交代。だが、攻撃の手を緩めず岩下の場外弾などで8-8とし、最後は二死一三塁で佐竹が左越えへサヨナラタイムリーを放って試合を決めた。

小松大谷甲子園出場を決めたも同然の状況から、一転して地獄に落とされる事になり、1985年以来の甲子園出場とはならなかった。

ちなみに小松大谷西野監督1991年大会、星稜に1-5と敗れた決勝戦で、一年生右腕として先発していた。選手として、そして監督としても星稜の前に敗れてしまった…

スコアボード

2014年7月27日 第96回全高校野球選手権石川大会 決勝 石川県野球場

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
小松大谷 1 5 0 1 1 0 0 0 0 8 13 1
星稜 0 0 0 0 0 0 0 0 9x 9 10 2

バッテリー】 [小松大谷] 山下木村● - 下口  [星稜] 岩下、福重、谷川岩下○ - 横山

本塁打】 [星稜] 岩下 (9回2ラン)

9回裏の一連の流れ

9回裏星稜奇跡の攻撃(星稜は8回まで、わずか2安打)

小松大谷1回タイム山下がいけるかも確認、伝ベンチへOKサイン

小松大谷2回タイム

キャッチャーがマウンドへ駆け寄り、間をとる

小松大谷3回タイム

世間の反応

星稜OBの松井秀喜は「最後まであきらめなかった選手たちがすばらしいです」と8点差をひっくり返した驚異のりを評価。

同じく星稜出身のプロレスラー衆議院議員馳浩氏もブログで「8回までわずか2安打打線が、ここまで爆発するものか。逆に言えば、小松大谷高校投手も選手も、かわいそう。でも、こんな残酷な結果をも見せつけてしまうのが、真剣勝負の野球。」とった。

またを越えアメリカの全でも「松井校が0-8の逆に打ち勝った。最もワイルドといえる9回だ」などと報じるなど、多くの人に衝撃を与える試合であった。

その後

勝った星稜エース岩下大輝同年のドラフト会議千葉ロッテマリーンズに3位で名され入団。敗れた小松大谷エース山下亜文も福岡ソフトバンクホークスに育成3位で名されプロ入りした。なお、山下は支配下登録を勝ち取れず、読売ジャイアンツ移籍(育成)を経て2019年限りでNPBを去っている。

2015年石川県大会では準々決勝でこのカードが実現。今度は小松大谷が0-3から9回裏に4点を取って星稜に逆転サヨナラ勝ち、1年前のリベンジを果たした(ただし小松大谷も準決勝で金沢高校に敗れ甲子園出場はならなかった)。

関連動画

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/19(金) 21:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/19(金) 21:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP