LPG車とは、燃料にLPG(LPガス、液化石油ガス)を使用した車の事である。
一般的にはタクシーの燃料として知られているが、自治体の中にはごみ収集車用として、またトラックなどの貨物車両として使用されるケースも多い。プロパン車と言う名称もある。
LPG車に使われる液化石油ガスは英語由来の「オートガス」と言う名称で販売されている。なお、オートガスのスタンドはタクシーばかりなので、一般車は入れないと勘違いされる事も多いが、実際は一般車でも使用が可能である。
液化石油ガスがガス漏れ対策として臭いをわざとつけているので、排ガスも独特の臭いを放っている。一般的に「玉ねぎの腐ったにおい」と例えられるが、最新の車両は技術の進歩により、臭いがしなくなっている。
上記のデメリットは従来型のキャブレター方式で見られるもので、現在の様な電子制御化された燃料噴射方式ではおおむね解決されている。そもそもLPG車における電子制御燃料噴射方式はつい最近導入されたもので、既にガソリン車ではほぼすべての車で実用化されているにもかかわらず、LPG車は2000年代半ばまではキャブレター方式のままであった。これはインジェクションにした場合、「LPGを噴射する」部分が高圧ガス関係の法令に抵触すると解釈され、インジェクションとした場合にはそれにかかる資格を持っていないと運転ができないと言うかなり馬鹿馬鹿しい事情があったとされる。
日本ではタクシーと言った業務用途での使用が多いが、アジアやヨーロッパでは一般の使用も見られる。
これらの地域ではガソリンの値段が極端に高かったり、低公害が好感されての導入となっている。またこれらの地域では比較的容易にガソリンからLPGへのコンバートキットが入手できる。このキットの燃料タンクは色々な形状があり、日本のLPG車の燃料タンクは円柱型が多いのに対して、これらの地域ではスペアタイヤのスペースに合わせたバームクーヘンの様な形のものが見られる。
とりわけ近隣諸国でLPG導入が多いのが韓国である。韓国でラインナップされている車にはLPG仕様もラインナップされており、また電子制御化も進んでいた。この為、2007年当時輸出されていたヒュンダイ・グレンジャーにはLPGのインェクションモデルが導入され、個人タクシー用途を中心に導入がされていた。また、日本初のLPGインジェクションモデルでもあった。タクシー以外でも個人の乗用用途でも多く導入をされている。
元々タクシー用途がメインなので、そのクラスの車両へのラインナップに限られている。カタログモデルにない車両をLPG化するのはもっぱら改造である。
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最終更新:2024/04/26(金) 00:00
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