10月度抽選により貴方を入国審査官に命ずる。
The October labor lottery is complete. Your name was pulled.
アルストツカに栄光あれ。
Glory to Arstotzka.
Papers, Please(ペーパーズ、プリーズ)とは、入国審査官となり、その人生と仕事を味わうアドベンチャーパズルゲームである。
ゲーム情報 | |
---|---|
ジャンル | アドベンチャー |
開発元 | Lucas Pope |
販売元 | 3909 |
機種 | Windows Mac OS iOS |
発売日 | 2013年8月9日 |
価格 (税別) |
¥ 980 |
対象年齢 | -- |
その他 | -- |
ゲームソフトテンプレート |
ルーカス・ポープ (Lucas Pope)により制作されたインディーゲーム。実験的作品として約9ヶ月で制作され、開発状況はブログで報告された。2013年8月8日発売。
事務処理にゲーム性を加えた頭脳パズルと、高い完成度の世界観は評価され、2013年の英国アカデミー賞ゲーム部門の「ストラテジー・シミュレーション賞」を受賞。その他にも多くのアワードでノミネート/受賞した。
パズルゲーとして、雰囲気ゲーとして、そして馬鹿ゲーと様々に楽しめる傑作。
Windows、Mac OS対応。iOS版もリリースされている。
この記事ではネタバレを回避しています。 追記される同志はご配慮いただけると助かります。 |
1980年代、舞台は架空の共産主義国アルストツカ(Arstotzka)。
政府統制による重苦しい空気と閉塞感に覆われ、検閲、テロリズム、スパイが暗い影を落とす。ファミコン時代を意識したグラフィックが、そんな雰囲気を一層際立たせる。
そんな世界観に深みを与えているのが、一筋縄ではいかないしたたかさと、どこか憎めない風貌を持った登場人物達。
プレイヤーの選択は、主人公だけではなく、彼らの人生にも大きく影響を与えていく。
プレイヤーは入国審査官となり、長蛇の列をなす旅行者を審査していく。
審査は主に書類の照合で、日付や写真の不整合から不正入国者を発見するパズルゲーム形式。
審査の項目や必要書類は日々増えていき、いかにして共産国の入国審査が遅くなるか実感することだろう。もっとも、資本主義国なら審査が早いとも限らないが。
この時代の共産国には珍しく、入国審査官は成果給。手早くかつ正確に審査しなければ、食費や光熱費もままならない。
日々をしのぎ、変化する情勢の下、家族と共に生き残るのがこのゲームの目的である。プレイヤーの腕次第では、主人公とその家族は暗い結末を迎えることだろう(マルチエンディング)。
単なる作業ゲーのようだが(実際そうである)、ユーモアあふれる旅行者達、暗躍する諜報機関、襲い来るテロリズムがプレイヤーを飽きさせない。
パズル自体は骨のあるものだが、クリア自体は難しくない。時には、気に入らない旅行者を追い返したり、亡命者に手を差し伸べるのもプレイヤーの自由。どっぷりと入国審査官の気分に浸ることができる。
このゲームの舞台となる共産主義国家。コレチアの東、オブリスタンの南に位置する。
隣国コレチアとの6年間にわたる戦争が終結し、同国との国交が回復したばかり。同国との国境に位置し、戦争にともなって分割された都市グレスティンのうち、東側を領有している。主人公はその東西グレスティン間の国境検問所で働くこととなる。
ゲーム内に登場する国のうち、合衆連邦以外の全ての国と国境を接する国。
アルストツカと6年間の戦争をしていたこともあり、国民の中にはアルストツカに対しあまり良くない感情を抱いている人も多い。グレスティンの西側を領有。
アルストツカ・コレチア・アンテグリアの北側に位置する国。雪が降る寒い国らしい。
コレチアの西、オブリスタンの南に位置する国。
専制政治がしかれており、アルストツカに亡命者が訪れている。「グロリアン」という都市名から察するに、リパブリアとの間には軋轢があるらしい。
コレチアの西、アンテグリアの南、インポールの北に位置する国。
作中では語られないが、作者が制作したFLASHゲーム「The Republia Times」によると言論統制が行われ、アンテグリアとはたびたび軍事衝突があるらしい。
リパブリアの南、合衆連邦の東に位置する国。妙に日本的な響きの都市名が、東洋を連想させる。
オブリスタン・アンテグリア・リパブリア・インポールの南西に位置する国。
1982年の「10月度勤労抽選」によってグレスティン国境検問所の入国審査官に任命された。
東グレスティンに割り当てられた賃貸住宅で暮らし、妻・息子・義母・叔父の生活を支えている。
入国管理省(M.O.A.)に所属する地区責任者で、主人公の上司に当たる人物。
情報省(M.O.I.)の特別捜査官。不穏な動きを見せるグループの情報提供を要求してくる。
警備兵。主人公が違反者を拘束すると拘束手当が出るらしく、その一部を分けてくれる。
警備兵。主人公と同じニルスクの出身。コレチアとの戦争に従軍していた。
面白おじさん。検問所の「常連」で、あの手この手で検問を突破しようとしてくる。
このゲームはシナリオを楽しむ性質が強いため、基本的には初見プレイ推奨。
ベータ版が開発者Lucas Popeのサイトで公開されており、プレイすることができる。
公式サイトかSteamから購入できる。その他にもHumble Store、GOG、PLAYISMで販売。
Steam版には実績、クラウドセーブ、エンドレスモードのスコアランキングがある。リリース当初は英語版のみだったが、2014年2月のアップデートで公式で日本語に対応。
未購入の同志よ、今すぐ買いに行くのだ。
おめでとう同志、君は栄光あるアルストツカの入国審査官に選ばれた。
細かい攻略点を述べるとネタバレになるので、ここでは簡単なヒントを授けよう。
ルールブックは信頼に値する友人だ。目次や地図の国名をクリックすると対象ページにジャンプできる。左上の栞は目次ページにジャンプする。同様にブースのアップグレードも君を助けることだろう。
日付に関する書類不備は非常に多い。EXPIRED(期限切れ)になっていないか確認する。基本的に現在より古い日付は不備だが、日付に期間を加算しての確認が必要なこともある。
本人の確認は難しい仕事の一つだ。容姿は変化することがあり、複数の名前を持つ人間も珍しくない。別途本人確認が必要だ。本人確認書類が三枚以上ある場合、三枚全て照合しなければならない。
時にはミスの理由が分からないことや、台詞を見逃してしまうこともある。自分の仕事ぶりを録画しておくのは悪くない考えだ。自動スクリーンショット撮影でもいい。
間違った手続きを途中まで進めても問題ない。不必要な手続きがミスにならないことは君の時間を節約してくれるだろう。
人は医療だけで健康を保つことはできない。君の家族は、薬だけではなく、十分な食料と暖房を必要としている。まだ生きていればの話だが。
ルールブックの内容を書き写しておくのも悪くない。道具にノートの切れ端と鉛筆を選べば、より雰囲気もでるだろう。Papers Please cheatやPapers Please cheat sheetで検索すれば、同志の作品を見ることができる。
繰り返しプレイするうち、ロード画面の変化に気づくかもしれない。
一連の点は今までに見たエンディングを示している。
エンディングは大きく8種類、細かいバリエーションを含めると20種類ある。
アルストツカに栄光あれ。
プレイ動画・レビュー動画の作成は公式に認められている。
作成した動画から収入を得ることまで認められている。ただし、公式トレイラーやコンテンツの転載は禁止されている(公式FAQ)。
トレイラーを紹介したい場合は、公式サイトやYoutubeの公式トレイラーにリンクしよう。
本作にはドット絵のヌードがあるが、これはオプションで無効化できる。投稿用の動画を撮影する際には便利なオプションだ。暴力表現には無効化オプションはない。
開発者のルーカス・ポープは日本在住のアメリカ人。20年のキャリアを持つゲーム開発者で、自身の経験からこのゲームの着想を得たという。
共産趣味ゲームのご多聞に漏れず、『Papers, Please』もジョージ・オーウェルの小説『1984』に影響を受けている。舞台は架空の共産国になっているが、東西ベルリンの検問所がモデルとなっている。
旅行者の名前はユーザーが投稿したもの。
ルーマニアの著名人の名前などが含まれているので、調べてみるのも面白いかもしれない。
ゲームエンジンはNME(現OpenFL)、開発言語はHaxe、音楽はYamaha MOX6とAudacityで製作されている。もし君がゲーム開発 に興味があるなら、ルーカスのおすすめエンジンはUnity3Dだ。
2023年8月9日、Papers,Pleaseが発売から10周年を迎えたことでitch.ioにてLCD風にアレンジされたブラウザゲーム「LCD,Please」が公開された。
基本ルールは一緒で入国希望者の容姿と名前、国名が合っているかどうかを審査する。正解すればクレジット、誤っているとペナルティを受ける。これらは1日毎に獲得数が増えていく。合っていれば右下の「APPROVE」、不一致の時は左下の「DENY」を押す(この辺は本家と一緒)。右上の「VIEW」を押すと名前・国名・容姿を確認できる。
左上の「MODE」ボタンを押すとゲームモードを切り替えられる(が、現在プレイしているゲームは無くなる)ほか、GALLERYはさまざま変化する容姿が表示される。
ゲームモードはEASYとHARDの2つがあり、EASYは入国希望者の容姿・名前・国名のみの審査でいいが、HARDは入国禁止国の指定(BANNED)・指名手配(WANTED)・名前や容姿、国名の確認ができない「VIP」の要素が追加される(BANNEDとWANTEDは審査が開始されると確認できないので覚えておく必要がある)。審査を誤った場合や正しく拒否した場合は答え合わせが行われる
掲示板
191 ななしのよっしん
2023/12/18(月) 20:38:20 ID: CKvp104WTL
>>187
シャッター閉じなくてもしばらくもたもたしてると出るよ
192 ななしのよっしん
2023/12/26(火) 22:12:34 ID: dUhGmwFUzD
ペパプリやオブラ・ディンの開発の新作『Mars After Midnight』
729 回視聴
11 時間前
https://
193 ななしのよっしん
2024/01/29(月) 14:33:20 ID: 7xvg5XTUw1
よくわからんのだがこのゲーム毎日食費かかるけどこの時代の共産圏なら基本的には食料は配給なのでは
それとも家族が多いと配給のぶんだけではまったく足りんから稼いだ金で外人向けの店とかで食料買ってるんか
まさか配給にすら金かかるとかいう極悪仕様ではないとは思うが
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 13:00
最終更新:2024/04/25(木) 13:00
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