『narcissu』(ナルキッソス)とは、2005年に発表されたステージなな製作のPC用同人ゲームである。2007年には続編(時系列的には前作より前)にあたる、『narcissu SIDE 2nd』が公開された。
通常、タイトルは「ナルキ」または「ナルキ1」と略される。また、同様に『narcissu SIDE 2nd』は「ナルキ2」と呼ばれる。全年齢向けのビジュアルノベル。Web版は無料公開された。また、もえぷり製作の携帯(i-mode)版も公開された。「ナルキ2」には「ナルキ1」が同梱されているので、これからプレイする人は「2」をダウンロードすればよい。ゲーム中には選択肢はなく、一本道のシナリオを読み進めていく形式である。
タイトルの"narcissu"は植物のスイセン(Narcissus)のことである。本来の綴りの末尾が脱落しているのでナルキッソスと読むには無理があるが、ナーシッスでもナルキッスでもない。抜け落ちた"s"は、本作で主題となる「自殺(suicide)」の頭文字"s"とされる。
ねこねこソフト所属のシナリオライター、片岡ともが製作主宰。ビジュアルノベルにおけるキャラクターボイスや絵の有無が、作品の完成度にどう影響するかを検証するというコンセプトで製作された。
作品はファンによって英語・中国語・韓国語・タイ語に訳された。また、舞台化・小説化もされた。
主人公はごく普通の大学生であったが、不治の病に侵され病院のホスピス(末期ケア病棟)に入ることになる。通称「7階」と呼ばれるその場所で、主人公は何もかもに冷めてしまったような少女、セツミと出会う。以前からホスピスで過ごしていた彼女は、そこに入った人は自宅か「7階」か、どちらかで死ぬ運命しか与えられていないと言う。
ある冬の日、主人公とセツミは行く当てもなく7階を抜け出し、銀のクーペを走らせる。車が一号線との交差点に差し掛かったとき、それまで口数の少なかったセツミが突然曲がれと指示した。一号線は、セツミが地図を眺め幾度も想い描いていた、憧れの場所へつながる道だった。
2人の長くて短い旅が始まった。一号線を西へ、一面にナルキッソスの咲くという淡路島を目指して、死に場所を求めて…
ボーカル曲は以下の通り。
主題歌:Narcissu~セツミのテーマ~
作詞:片岡とも/作曲・編曲:Ebi/歌:REM
挿入歌:ここにいる vocal ver.
作詞:海富一/作曲・編曲:石橋弘史/歌:瑞田茉莉
SIDE 2nd主題歌:ナルキッソス
作詞:riya/作曲・編曲:菊池創/歌:eufonius
SIDE 2nd挿入歌:15cm
作詞:Takashi/作曲・編曲:sin/歌:KAKO
インスト曲のいくつかには、ねこねこソフトの作品で使われている楽曲のアレンジが含まれている。
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最終更新:2024/04/18(木) 13:00
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