RAY-KUDRYAVKA(レイ・クドリャフカ)とは、シューティングゲームシリーズ、及びその初代作のタイトルである。製作・ls氏、イラストレーション・saxyun氏(初代のみ)、すか氏(「X」以降)。1作を除いてフリーソフト。
→ 公式サイト
(おそらく)シューティングゲームの可能性を探るべく、「伺か」の作者として知られるls氏が製作していたシューティングゲームシリーズである。概ね縦スクロール型、やや弾幕寄り、さらに主人公が通常ショット、近接攻撃、レイ(ロックオン・ホーミングショット)などの多彩な武装を使い分けて進攻するタイプである、という、ほぼ共通したフォーマットを取っているが、その内容はシリーズによって大きく異なる。
別名義にて配信された最初のバージョン。この時点にて、通常ショット、レイ(ロックオン・ホーミングショット)、ブレード(近接攻撃)を使い分ける、という、シリーズの基礎的なフォーマットが出来上がっていた。本作のみ、イラストレーションはsaxyun氏が担当している。平均的なレベルと比べても特に高難易度の調整が行われることが多い本シリーズにおいてもさらに難易度が高く、愛らしい見た目とは裏腹のその超高難度ぶりは多くのシューターにトラウマを植えつけたことで有名。
レイは一度の発射で多くの敵を破壊すると、得点に倍率がかかる(これは「X」以降も同様)。また、8ロック全てを同じ敵に合わせると、発射後に追加攻撃として高威力ショット・ディスラプターが発動する。ブレードは敵弾をかき消すことが出来るが、使用には限度がある。
ls氏曰く「この時点では後ろ向きな理由で作成された作品」。現在は配信されていない。
レイクドリャフカ・ゼクスと読む。上記RAY-KUDRYAVKAが配信終了して長く時間が経った後、ls名義にて再開発・配信されたバージョンであり、シリーズでも特に人気の高い作品でもある。ゲーム形態としては比較的オーソドックスなシューティングであるが、そのゲーム性は「格闘シューティング」とでも呼んだ方が近い。本作から、イラストレーションはすか氏が担当となる。
初代と異なり、レディアントソードは敵弾をかき消す能力が無い。オーバーウェポン(後述)「レディアントソードR」の「一定時間ブレードに本来の能力が戻る」という説明文を見る限り、何らかの理由でRKがフルの能力を発揮できていないことが原因である模様。また、8ロック全てを同じ敵に合わせて発射した際の追加攻撃は、爆発の発生に変更された。
どの武装・挙動も長所と同時に短所があり、「出すだけで強い」武器はひとつも存在しない。ゲーム自体が非常に高難易度の調整となっている(操作が複雑であ ることに加え、瞬間的な判断による武装の使い分けという格闘ゲーム的な要素を持っている関係もある)こともあり、局面局面で適切な行動を選ぶ必要がある。
初期バージョン、前期バージョンと後期バージョンで、若干ゲーム性が異なる。
初代RAY-KUDRYAVKAに近いデザインとなっているシリーズ。
縦スクロール型シューティングであり、ラピッドショット(通常ショット)、レイ(ロックオン・ホーミングショット)、レディアントソード(近接攻撃)を使い分けてステージを進攻する。
事情で#19ではそれ以前に採用されていたBGMが搭載されておらず、プレイ中は右下に常に「Fatal Error: Resource #120(BGM) not exists.」と表示され続ける。
ステージは複数用意されており、シームレスにステージ移動が行われる。
現在は配信されていない。
攻撃を当てることによりパワーゲージが蓄積し、これを消費することでセレスティアルスター(強化型マルチホーミングショット)、ディスラプター(槍を投げつける高威力ショット)、レディアントソードR(一定時間ブレードのスイング制限が撤廃され、敵弾消去能力が付与される)と言ったオーバーウェポン(必殺技)を使用することが可能になった。セレスティアルスターはレイと同様、一度の発射で同時に複数の敵を破壊することで得点に倍率がかかり、高得点が期待できる。
8ロックレイの爆風、レディアントソード(R含む)及びディスラプターは、攻撃を当てることで相手を"弾き飛ばし"(ノックバック)、一瞬行動不能に陥らせることができる。これを繋げることで、相手の攻撃をうまく封じ込めることが重要なテクニックのひとつであ る。
本バージョンからnagi氏が製作に参加し、新規BGM「Go to pieces of "Enemies"」が流れるようになっている。現在は配信されていない。
全ての攻撃に残弾の概念が与えられた。ラピッドショットは512発、レイは64発までしか発射できない。レディアントソードは与えたダメージ量に比例して劣化し(ブレードゲージの回復限度が減少する)、一定以上使用してブレードゲージの回復限度が50%を切る(最大回復してもスイング出来ない)と甲高い音と共に折れて使用不能になる。このため、適切なタイミングでリロード操作を行い、残弾数を回復させなければならない。リロードは無限に行うことが出来るが、リロード操作の際は0.5秒ほど一切の攻撃が出来ないタイミングが発生するため、タイミングの見極めが重要となる。
弾切れを起こした時点で自動的にリロードが行われるモードでプレイすることもできるが、無防備になる瞬間が発生することには変り無い上、レディアントソードは上記のような特性があるにも関わらず折れるまでリロードが行われない(このモードでプレイした場合、手動でのリロードはできない)ため、必ずしも救済措置になっているとは限らない。
さらに、「ダッシュ」操作によって一定方向に高速移動することも可能(#190~)。ただし、無敵にはならず、急制動も出来ないため、うかつに使用すると敵に突っ込む羽目になる。
#65のみ、前々期バージョンまでと同様にステージ移動がシームレスになっている。以降は任意のステージを選択してプレイする形式に変更され、バージョンが進む毎に新しいステージが追加されて行った。
現在は最終版である#200がダウンロード可能。ステージ2、8、9、10(開発途中)の4ステージがプレイできる。ただし、Windows Vista以降のPCではD3DRM.DLL(Direct3D Retained Mode用のDLL)が不足するため起動できず、WindowsXP以前でも正常に動作しない環境も少なくない。
若干の開発凍結期間を経た後、「RKX Bench」と呼ばれたテストバージョンをいくつか経て発表されたバージョン。
システムの最も大きな変更点として、前期バージョンではロックオンカーソルのみが回転して、自機及び基本的な攻撃方向は画面上を向いたままであったのに対し、本バージョンでは自機そのものが360度回転すること、それに合わせて敵も四方八方から襲来するようになったことが挙げられる。前期バージョンが格闘ゲームなら、後期バージョンはFPSの操作感覚に近い。
現在は最終版である#501bがダウンロード可能。ステージは単独である。前期バージョン同様、Windows Vista以降のPCではD3DRM.DLL(Direct3D Retained Mode用のDLL)が不足するため起動できない。
オペレーターわんこ(プラクティス担当、名称未定?)のデビュー作。
レイクドリャフカ・ヘキサと読む。「X」後期版と同時期に発表されたシリーズ。作風としてはほぼ完全に「弾幕シューティング」である。
原則としてラピッドショットのみで進攻する。ブレードや自機回転、ダッシュも実装されているが、曰く「趣味的アクション」であり、攻略上の重要性はほとんど存在しない。一定距離進攻後、数々のオーバーウェポン(弾幕攻撃。それぞれに技名が定義されているが、内容はバージョンごとに異なる)を持つボス戦となる。いわゆるボムとして、画面上の敵弾をすべて消し去る「セレスティアル・スター」、全ての動作が一定時間低速となる「バレット・タイム」が使用可能。
ボスのオーバーウェポン中、一定以上のダメージを与える(残量は画面上部にゲージで表示)ことでブレイクとなり、残時間に応じたボーナス得点が入る。ただし、オーバーウェポン中に「セレスティアル・スター」を使用した場合、またはミスした場合はボーナスは得られなくなる。
なお、ボスもブレードを装備しており、オーバーウェポン使用中に間合いに入ると斬撃を受けることになる(当然ミスになる)。
「にゃんこ」ことチグラーシャのデビュー作である(この時点ではプレイヤーキャラとしては使用できない)他、イスカ、ローゼンクランツといった、固有名のついた敵がシリーズで初めて登場した作品でもある。
現在は最終版である#6e Bullet Timeがダウンロード可能。ステージ2までプレイできる。
「heXa」のシステムをベースに、全体的にファンシーなデザインに改修したバージョン。クドリャフカ、チグラーシャの両者も、いわゆる「魔法少女」的なコスチュームに変更されている。画面上に隊列を組んで攻撃を行うザコ敵との戦闘となる前半部と、数々の弾幕攻撃(「マジカルウェポン」)を持つボスとの戦闘になる後半部に大別されている。
2003年冬コミにて、「しろくま屋」名義にて配布された。委託などは行われておらず、現在は入手困難。未完成のまま開発凍結となる作品がほとんどである本シリーズにおいて、現状唯一の「完成した作品」。
レイクドリャフカ・イクストルと読む。2004年頃に発表されたシリーズ。いわゆるFPSであり、「X」をベースにFPS化の改修が行われている。
現在は最終版である#20041028a Single Play Demoがダウンロード可能。テスト用のステージがいくつか実装されているのみであり、習作に近い。
レイクドリャフカ・ゼロと読む。開発中であるとされるが詳細不明。すか氏のサイトにて、設定の片鱗を見ることが出来る。
2007年頃から開発中の動画が公開されるようになった最新作。ゲームではなく、ネット対戦ライブラリのテスト用作品であるとのこと。
作品によって設定が大きく異なることが多いため、本項では主人公達について、シリーズで共通した設定について簡単に触れるにとどめる。
主人公。ベレー帽をかぶり、箒のようなもの(RKエクステンション)にまたがって戦う、半人半獣の犬耳少女。かつては「クドリャフカさん」と通称されていたが、「X」以降はすか氏の絵柄の影響もあって「わんこ」と呼ばれることの方が多い。どのシリーズにおいても戦闘用ヒューマノイドという設定を持つ。現代技術では新規に造ることは出来ず、RKエクステンションやブレードと一緒に発掘された個体をブラックボックスのまま運用しているとのこと。RK、及びクドリャフカという名前は個人の名前ではなく、同時に発掘された音声記録装置に記録されていた「アールケイ」「クドリャフカ」という音からの命名である。主武装は作品によって異なるが、概ねラピッドショット、レイ、ブレード(レディアントソード)。
長らく言葉を発しないと思われていたが、heXaではチグラーシャと会話する姿を見せた。また、初代RAY-KUDRYAVKAでは菓子作りをしている姿がカットインで入る。
ixTLにはクドリャフカ・ヨクト、クドリャフカ・アルマと言うバリエーションが登場する。
おそらく元ネタは、スプートニク2号に載せられたと言われている実験用犬ライカ(かつてクドリャフカ=巻き毛と呼ばれていた)。
余談であるが、レイはロックオンレーザーと言われることも多いが、実際には実体弾であるとのこと。また、レディアントソードは刀剣(切断武器)ではなく、棍棒のようなもの(打撃武器)であるらしい。
「heXa」「ixTL」「レイクドリャフカ?」に登場。青い色のコスチュームをまとった半人半獣の猫耳少女。通称「にゃんこ」。ixTLでは「チグラーシャ・ユノ」と呼ばれていた。
おそらく元ネタは、ロシア映画「こねこ・旅するチグラーシャ」。なお、チグラーシャとは「虎」の意味である。
RAY-KUDRYAVKA musiX(レイクドリャフカ・ミュージクス)は、シリーズのサウンドトラック作品である。「X」「レイクドリャフカ?」のBGMと、それらのアレンジ曲を収めている。シリーズのBGMを担当しているnagi氏の作品が中心。
同人配布された作品であり、長らく入手困難となっていたが、2007年よりクリエイティブコモンズライセンスによりフリー配信が行われている。
→ 配信サイト
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 21:00
最終更新:2024/04/25(木) 21:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。