SILENT HILL（ゲーム）

舞台　　概要　　作品一覧　　関連動画　　関連商品　　功績　　関連作品　　関連コミュニティ　　関連項目 SILENT HILL（サイレントヒル）とは、1999年にコナミから発売されたPS用ホラーアドベンチャーゲーム。同名のゲームシリーズや映画版の総称としても用いられる。 舞台 アメリカの北東部にある田舎町サイレントヒルが舞台である。 閑静な美しい観光地であったが、今では人気のないゴーストタウンと化している。 白く霧に閉ざされた町は不可思議な力を持っており、そこかしこを得体の知れない異形の生物が徘徊する異世界へと人を引き込む事がある。 サイレントヒルは、時に血や錆にまみれた「裏世界」へと変貌することがあり、主人公たちは「表世界」と「裏世界」を行き来しながら目的を達成することになる。 『サイレントヒル Wikipedia』より抜粋 概要 異世界と化した架空の町「サイレントヒル」を舞台に、襲い掛かる異形のクリーチャーを排除（もしくは回避）しつつ、様々な謎を解いてゲームを進行させる探索型アドベンチャーゲーム。 陰惨で陰鬱、退廃的でありながら、寂寞感や物悲しさも感じさせる世界観やストーリー、プレイヤーの恐怖を呼び起こすグラフィックや演出、山岡晃氏による印象的なBGMなどが高く評価され、世界中で人気のホラーゲームシリーズとなっている。 日本国内より海外人気の方が高く、シリーズ全体の売り上げも海外での売り上げが全体の8割を占めるほどである。海外の有名ゲームサイト『GamesTrailers.com』の「最も怖いゲームランキング」でも1位を獲得している。 このゲーム独特の精神的に追い詰められるかのような凄まじい恐怖感は、他のホラーゲームでは味わえない程鮮烈なものである。特に「裏世界」と呼ばれる、通常の景観が悍ましく変貌した世界は、その余りの怖ろしさにプレイを断念するプレイヤーが出るほど。 当初のコンセプトは「スティーブン・キングの小説のようなゲームを作ろう」というものだったと言われており、実際に「霧」などの共通点が見られる。 敵クリーチャーである「レッドピラミッドシング（RED PYRAMID THING）」は本作を象徴するキャラクターであり、『SILENT HILL 2』で初登場して以来その存在感や見た目の禍々しさから高い人気を博し、以降のシリーズにもたびたび登場し映画版でも登場している。その名や見た目からファンからは「ピラミッドヘッド」や「△様」と呼ばれている。 海外ゲームサイト『Game Trailers』にて集計された「ゲームに登場する最も恐ろしいクリーチャーBEST13」において、見事に1位を獲得している。 2006年、カナダとフランスの合作で映画化。 原作の雰囲気を掴んだ演出などから原作ファンにも概ね好評で、興行的にもスマッシュヒットとなった。ただ、原作よりグロテスクで残酷な表現が多々あるため、それらが苦手な方は観賞の際に注意が必要。 2008年9月、アメリカにて『SILENT HILL:HOMECOMING』が発売。日本版の発売が期待されたが長らく情報が流れず、2009年9月10日、公式から日本国内での発売中止が発表された。 2012年10月26日、映画の続編である『Silent Hill: Revelation 3D』がアメリカで公開。日本での公開は2013年7月12日。名前の通り3Dに対応し、ゲームの『SILENT HILL3』を元に製作されている。 監督は前作から変更されたが、キャストは続投が多い。また、音楽は山岡晃が担当している。前作同様、原作では登場しなかった三角頭も登場し、ファンの期待にも応えた。 2014年8月13日、ケルンで開催された『gamescom 2014』において、「7780s STUDIO」という無名のスタジオにより開発されたPS4ホラーゲーム『P.T.』が発表された。事前情報もないまま全世界に配信されたこのゲームだが、実はゲームデザイナー小島秀夫率いる小島プロダクション製作の『SILENT HILL』の新作である『Silent Hills』の「Playable Teaser（プレイするティザー）」であったことが後に判明した。 2015年4月、『Silent Hills』の開発中止が発表。（詳細は「P.T.」の項を参照） 2015年10月、『パチスロ「サイレントヒル」』が稼働開始。このプロジェクトは「サイレントヒルズ」発表前から企画されていた。 UFOエンディング サイレントヒルには欠かせない隠しエンディング、それがUFOエンディングである。 詳しいことは「UFOエンディング」の記事を参照。 恐ろしくも切ない物語や、猟奇的な雰囲気を情け容赦なくぶち壊しにかかってくるこのエンディングは、すっかりシリーズの名物・お約束となっており、ほぼ全ての作品にこのエンディングが存在する。 完全に公式が病気であるのだがプレイヤーからは絶賛されており、おかげでこのエンディングが無かった『4』がファンからの不評を買ってしまったほど。 そのためか、『ZERO』以降の作品では復活している。 因みにUFOエンドが『4』で消滅した原因は不明だが、サイレントヒル3のUFOエンディングで流れるエンディングテーマ 「サイレントヒルのうた」では「みんな、もうUFOエンディングなんて飽きたんじゃないか？」と恐る恐る歌われていることから、開発側がこのエンディングへの需要に気づいていなかった可能性が考えられる（しかし、『4』のデータが解析された結果、チャネリング用のアイテムという怪しげなデータが使用されずに残っていることがわかっている）。 最近の作品ではUFOエンディングは無い物も多いが、代わりに「ジョークエンド」が用意されている。 静岡 サイレントヒルのプレイ動画等において、舞台となる町サイレントヒルを直訳して「静岡（静丘）」とネタにするコメントやタグがときおり発生する。 「サイレントヒル」＝「静かな丘」とストレートに訳し、そこから転じて「静岡」という身も蓋も無い愛称なのだが、実際のところサイレントヒルというタイトルの由来はこの「静岡」だったりする。 なんでも、海外に出すサンプルの仮タイトルとして静岡を直訳して「サイレントヒル」としたところ、海外のスタッフの間で評判が良かったため、そのまま本タイトルにしたという事らしい。 『サイレントヒル』シリーズのエグゼクティブプロデューサーである山岡晃によると、「スタッフの中に静岡県の出身者がいたから」だとか。 [1] また、ゲーム内のサイレントヒル市の地形や市街の風景は熱海を参考に製作されたとも語られている。 2013年4月1日には、当の静岡県が県名を「サイレントヒル県」に改名すると公式ホームページ上で発表。勿論これはエイプリルフールの嘘であり、同年7月公開の『サイレントヒル：リベレーション3D』のキャンペーンの一環である。 ▼用例 「静岡こえええええｗ」 「※静岡ではよくあることです」 「ま　た　静　岡　か」 黄金の右足 サイレントヒルシリーズでは、基本的には武器を用いて攻撃するのだが、小型の敵やダウンした敵への追い討ち攻撃の際には足蹴りが使われるのが定番となっている（攻撃ボタンを押していると自動的に足蹴りになる）。 その際、その主人公のあまりの勇ましさ（？）に敬意を表して「黄金の右足」というタグが付けられる場合が多い。 なお、足蹴りは2まで即死攻撃であった。3以降は弱体化したが、ZEROでは再び即死攻撃に戻っている。 サーチヘッド ホラーゲーム特有の暗い部屋など、アイテムを探すのに困難な場面に遭遇する事がある。ゲーム設定のオプションで画面の明るさを調節できるが、それによって雰囲気を損ねてしまう。 そこでお手軽な手段として、プレイヤーキャラクターの頭を観察しておく方法がある。これはアイテムが傍にあるとその方向を見つめるという習性がシリーズ通してあり、暗い部屋や小さいアイテムなどでもしっかり反応してくれるのである。またサイレントヒルでは開けられないドアが多数存在するが、開けられないドアには反応せずに開けられるドアには反応するようになっている。 作品一覧 ゲームタイトル SILENT HILL 物語の始まり。斬新な世界観、低いマシンスペックを逆手に取った演出等で話題を呼んだ傑作。ゲームアーカイヴスでの配信がなく、PS3でプレイした場合のみ発生する音声バグの存在も確認されており、現在ではプレイする方法が限られてしまっている。 プレイノベル サイレントヒル 初代をサウンドノベル化したもの。黒歴史。 SILENT HILL（携帯アプリ版） 初代をアドベンチャーゲーム化。映画版公開記念で製作。 SILENT HILL 2 初代との繋がりは無い。ストーリーは難解だが、シリーズ最高傑作と評する意見も多い。 SILENT HILL 2　最期の詩 2に新シナリオ等を追加したもの。PS3向けに『3』と併せたHDエディションが発売されている。 SILENT HILL 3 初代の正統続編にあたる作品。裏世界の悍ましさ、質感はシリーズ中最高と言われる。PS3向けに、『最後の詩』と併せたHDエディションが発売されている。 SILENT HILL 4 THE ROOM シリーズの転換を目指しシステム面に大きな変化が加えられたため、賛否両論の作品となった。以降P.T.までコンソールの日本製サイレントヒルは作られない。 SILENT HILL ZERO 初代の数年前を描いた前日談。開発が海外に委託された最初の作品。 SILENT HILL: THE ARCADE シリーズ初のアーケード作品。ジャンルはガンシューティングゲーム。オリジナルストーリーが展開される。 SILENT HILL The Escape シリーズ初のスマホ向け作品。ジャンルは3Dシューティング。オリジナルストーリーが展開される。かつてFOMA向けアプリとして展開されていた時期もあった。 SILENT HILL: Shattered Memories 初代の物語を元に再構成された作品。システム、世界観がこれまでのシリーズとは大きく異なる異色作。山岡晃が参加した最後のサイレントヒル。詳細は個別記事→サイレントヒルSM SILENT HILL: HD EDITION 『最期の詩』と『3』の2作品をHD化し合わせたもので、声も新しく録り直されている。当初様々な不具合があったが、そのほとんどはパッチにより修正されている。 SILENT HILL: DOWNPOUR シリーズ初のオープンワールドゲーム。本編とは別に、サイレントヒルに隠されたサイドストーリーを探すことも出来る。とある場所から、『4』の主人公ヘンリーの住むサウスアッシュフィールド302号室に行くことが出来る。 SILENT HILL: BOOK OF MEMORIES シリーズ初のRPG作品であり、裏世界が舞台となっている。謎解き要素の強い作品であり、歴代のキャラクター達が多数登場する。アドホックモードのみ最大4人までの協力プレイが可能。 P.T. 小島プロダクション開発。『Silent Hills』のティザーゲームとしてPS4向けに配信されたが、開発中止に伴い配信終了。シリーズとしては10年ぶりの国内製だった。 SILENT HILL（パチスロ） 2015年10月より稼働開始のシリーズ初のパチスロ作品。都内で発表記念イベントも行われた。ベースは『2』の世界観、開発元は高砂。 発売中止／開発中止ゲームタイトル SILENT HILL: HOMECOMING 「諸般の事情」と説明されたが、コナミの表向きの釈明は「日本市場にそぐわない商品だったため」としている（後に「サイレントヒル　リベレーション3D」のパンフレット製作を担当した吉田氏が「ローカライズ中に重大且つ致命的なバグが発覚したのと、日本市場ではどうせ売れないからってことで、修正する労力がもったいないとかいうことも相まって発売が見送られた」と明らかにした）。また、解決策を知っていないと進行不能に繋がる重大なバグなども報告されており、それらの問題なども理由だとも言われている。映画版を意識した演出や残酷描写が特徴。 P.T.（Silent Hills） 詳細は「P.T.」の大百科を参照。 ちなみに、小島監督が手掛けたゲーム『メタルギアソリッドⅤ ザ・ファントム・ペイン』では『P.T.』で流れるラジオが聞ける等の小ネタが含まれている。 映画 Silent Hill 2006年公開。カナダとフランスの合作ホラー映画。山岡晃製作総指揮、クリストフ・ガンズ監督作品。 『1』の物語をベースに主人公を女性にするなどのアレンジが加えられている。監督のガンズが映画の製作が決定した際にオリジナルPVを作ってコナミに売り込んだほどの大ファンであり、原作の雰囲気が壊されないまま忠実に映画化されているためファンからの評価は概ね好評である。全世界で1億ドル近い興行収入を記録した。 Silent Hill: Revelation 3D 2012年公開。フランス・カナダ・アメリカの合作。今回山岡晃は音楽として参加。 『3』がベースとなっており、主人公はヘザー。制作費は前作の約4割ほどに抑えられてしまったが、興行収入はその3倍近いヒットを飛ばした。 ちなみに、公式サイトの「INTRODUCTION（作品情報）」のページで右上にある5分タイマーが終わるまでそのまま放置すると、『3』のUFOエンディングで流れる「サイレントヒルのうた」の特別映像が表示される。 関連動画 SILENT HILL SILENT HILL 2（最期の詩） SILENT HILL 3 SILENT HILL 4 SILENT HILL: HOMECOMING SILENT HILL ZERO SILENT HILL: THE ARCADE SILENT HILL: SHATTERED MEMORIES SILENT HILL: DOWNPOUR SILENT HILL: BOOK OF MEMORIES P.T. Silent Hills SILENT HILL（パチスロ） サイレントヒルMAD 功績 GameTrailers.com「Top Ten Scariest Games」において『SILENT HILL』が1位を獲得 StuffKit「最も怖いホラーゲームTOP10」において『SILENT HILL 2』が1位を獲得 THE RICHEST「史上最恐のゲームベスト10」において『SILENT HILL』が1位を獲得 Game Informer「史上最高のホラーゲーム トップ25」において『SILENT HILL 2』が2位を獲得 『P.T.』が配信開始から約1ヶ月で全世界100万ダウンロードを達成 GameSpot「Game of the Month」に『P.T.』が選ばれる Giant Bomb「2014年で一番怖かったホラーゲーム」に『P.T.』が選ばれる Bloody Disgusting「最も怖いゲーム2014」に『P.T.』が選ばれる Polygon「Polygon's Games of the Year 2014」において『P.T.』が10位を獲得 Slant Magazine「The 25 Best Video Games of 2014」において『P.T.』が8位を獲得 kotaku「The 10 Best Horror Games」において『P.T.』が1位を獲得 IGN「MY GAME OF THE YEAR」に『P.T.』が選ばれる 関連作品 モンスター烈伝 オレカバトル 2012年3月22日に稼動開始したコナミのトレーディングカードアーケードゲーム。 本作にレッドピラミッドシングが出演している。 霧深き冥界の町からやってきた処刑人。 動きは遅いが力強く、常に虐げる対象を探している。とってもしつこいぞ。 （公式サイトの図鑑より引用） 「第6章 孤毒の沼地」にて低確率で出現。本作での名称は「ピラミッドヘッド」 非ボス枠でありながら専用BGM『Betrayal』が流れる特別待遇となっている。ただし他のゲストボスと違い原曲のみ。遭遇時に直接カード化するか、レアドロップの『大鉈』を使った特殊合体で入手可能。 Krazy Kart Racing 2009年8月27日よりiOS端末向け、2011年8月17日よりAndroid端末向けに、『コナミ ワイワイレーシング アドバンス』の流れを取組んだ、Konami Digital Entertainment GmbH（コナミデジタルエンタテインメントのドイツ法人）より配信されたカーレースゲーム。 本作では操作キャラクターの1人として、またもやレッドピラミッドシングがゲスト出演している（こちらも「ピラミッドヘッド」という名前）。その他『3』よりロビーも参戦している。 関連コミュニティ 関連項目 ホラーゲーム レッドピラミッドシング UFOエンディング P.T. コナミ 山岡晃 ｵﾏｴﾉｼﾜｻﾞﾀﾞﾀﾉｶ Theme Of Laura You're not here Hell Frozen Rain SIREN（サイレントヒル1作目の主要スタッフが制作に携わっている） セントラリアの坑内火災（劇場版サイレントヒルの元ネタとなったゴーストタウン） サイレントヒル シャッタードメモリーズ SILENT HILL: Ascension

脚注

1. *メイド喫茶で映画『サイレントヒル』のナイショの話が聞けちゃった!! (ファミ通.com TVGAME 2006/7/2)