U+221B6

𢆶とは、幽かという意味の字である^[1]。

漢字として

𢆶

Unicode

U+221B6

部首

幺部

画数

6画

𢆾

Unicode

U+221BE

部首

幺部

画数

8画

意味

小さい、かすかという意味である。〔説文解字・巻四下〕には「微なり。二幺に從ふ」とある。

字形

幺＋幺の会意。幺は糸束の象形。それを2つ重ねて微か、幽かの意味になる解釈についてはよく分かっておらず、絲の細小の意味が転じたとする説（徐灝）がある。段玉裁は、幺は小さいという意味で、2つ重ねて微かという意味としているが、普通、同じ字を重ねる場合は、たくさんあるという意味の字になる（例：木→林）。

金文では茲と同じように、ここに、この、という意味で使われている。つまり茲の初文である。また絲が使われることもあり、繁簡の関係にある。

音訓

音読みはユウ、ジ、訓読みは、ちいさい、かすか、この。茲の初文であることから、古くはジの音があった。

規格・区分

常用漢字ではない。JIS X 0213、JIS X 0212未収録。

部首

𢆶は、〔説文〕で部首である。ほかに幽、幾を収める。

語彙

字の用例はない。

異体字

• 𢆾は、〔竜龕手鑑〕に「或ひは作る」とある異体字。〔五音篇海〕に「音は幽、小なり」とある。

脚注

1. *𢆶を記事名に使えないのでUnicodeコードポイントを記事名としている。