局とは、以下のことを表す。
- 局(きょく) - 官庁などの部署の単位
- 局(きょく) - 将棋や囲碁などの一つの対戦、またその助数詞
- 局(つぼね) - 宮中やえらいひとの住まいで、そこに仕える女性用に区切られた部屋。またそうした部屋を与えられている女性
漢字として
- 意味
- 部分、小分け、分ける、囲碁・将棋などの盤、囲碁・将棋などの一試合、役所の部署、形勢、才能、促す、せまった、だます、トラップ、狭い、(跼と通じて)湾曲した、身をかがめる。日本語では、つぼねという意味がある。
- 〔説文解字・巻二〕に「促なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕には「口の尺の下に在るに从ふ。復た之れを局す。一に曰く博、棊を行ふ所以なり。象形」とあって、尺+口の会意と、碁を打つところの象形説の2つの説が載っている。
-
ほかに、以下のような説がある。
- 人が身をかがめたところの象形と口の会意であり(口は祝りのための道具)で、身を屈めた死体を祈る意とする説(白川静)
- 口に従い尺が声符の形声説
- 尺+口の会意で、尺は手を表すとする説
- 尺に従い口を声符とする形声説(〔疑疑〕、〔小学答問〕)
- 天井が低く押し迫ったところの象形説(〔文源〕)
- 广に従い句声の形声説(〔漢字源〕)
- 音訓
- 音読みはキョク(漢音)、訓読みは、つぼね。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 局を声符とする漢字には、侷、挶、跼などがある。
- 語彙
- 局員・局外・局局・局限、局識・局所・局地・局長・局度・局内・局部・局面
異体字
- 𡱈は、〔正字通〕に「別に作る」とある異体字。
- 𢩁は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔五音篇海〕には「曹𢩁なり」とある。
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最終更新:2024/04/25(木) 01:00
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