製作小話です。動画を作ってみたい人の参考になる話をお願いした、つもりです・・・
映像担当パート
時間 | 担当者 |
00:00~00:20 | deadblue238P |
00:21~00:40 | けるまP |
00:41~01:01 | ちゃたまるP |
01:02~01:21 | 翼P |
01:22~01:42 | KIDP&キーボーP |
01:43~02:01 | dbdbP |
02:02~02:13 | ちゃたまるP |
02:14~02:22 | けるまP |
02:23~02:32 | deadblue238P |
02:33~02:56 | KIDP&キーボーP |
合作メンバー
ドリ音P(人力VOCALOID担当)
動機は東のエデン合作MADです。カッコいいです。
この曲、この歌詞を、真が歌ったら似合うだろうなと思って作り始めました。
イメージは、アイドルマスター1の真と、アイドルマスター2の真が交錯する世界。
M@co.jpさんの「ボクはボクと出逢った。」を意識しています。
音源は、声質が歌った時期や曲によって違うので、最近の曲を主に使用しました。
雰囲気を出すため、所々に「きゅんっ!ヴァンパイアガール」の語尾の吐息を継ぎ足してみました。
間奏後の静かに歌う部分では、「思い出をありがとう」等から囁き声を選びました。
サムネは、普段アニメ&ゲーム系を見ない人に興味を持ってもらえたらいいなと思い、
あえてキャラクターの映っていない部分を選んでみました・・・。
- 使用ツール
・Melodyne :ピッチ(音程)補正用
・Audacity :音量調整用
・SoundBooth :声質調整用
fftq氏(ミキシング&マスタリング担当)
「声は真」、「テンポが速い」ということから、全体的にアタック音が強めになるように意識。
ベースが動き回るので低域はそちらへ譲る。
Bメロのvocalを基準にし、全体を通して聞いたときの違和感ができるだけなくなるよう努めた。
エフェクト的な声になっている部分と、「本人!?」な部分が混在しており、適当にエフェクトをかけると、
異常な違和感(表現できない)のある音になってしまう。
音(というより人声?)における不気味の谷というものは、こういうものなのか、と新感覚。
以下、JINRIKI-VOCALOIDならではと思われる現象で、特に悩んだ部分をいくつか。
- 出だし
vocalがokeに対してかなり浮いて聞こえる。音量が上がらない。
→ vocalを部分的に複製し、左右に広げきらない程度に薄くstereo delayとして鳴らした。
部分的にokeの中低域を削ったり戻したり。
- Bメロ
出来が良すぎて何度もリピートしてしまう。
→ 問題なしとする。
- 間奏後「ほらよく見て~」
一旦、okeが落ち着く場面。vocalは、中域が突然消えたりピークが発生したり暴れまわる。
→ 悩んだ末、vocalを若干歪ませる。
compの設定が上手くいかなかったので、音量調節で対応。
クライマックスなので、もう一段階テンションが上がって欲しい。(願望)
→ 「そう」の音量を上げてcompで思い切り抑えつけた。
更にタイミングをずらした「そう」を重ねて、「そそう」に。
少し歪ませ、素のvocalを少し乗せた上に、リバーブもゲートっぽいものに変更。
- 余談
あとで、1と2の真が重なるような表現やコンセプト的なものがあると知って、
「そう」を重ねた自分は、ドリ音さんワールドに取り込まれていたんだなぁとおもいました。
キーボーP(イラスト担当)
この度、KIDPパートのイラストを担当させて頂きました。
参加するきっかけは、秋葉原のMOGRAというクラブで行われた「NoNoWire on floor」という
イベントに行った際に、直接KIDPに声をかけて頂いたことです。
以前よりKIDPから「人力ボカロの凄い合作をやる」というお話は伺っていたのですが、
まさか自分がそれに関わることになるとは思いませんでしたね。
私の提供したイラストは、正面向き・横向き・後ろ向きそれぞれの1・2真と仲良く手を繋ぐ2人の真です。
出来る限り、編集をするKIDPのイメージに沿ったイラストを提供したかったので、
ポーズから衣装、表情に至るまで細かく指示をお願いしました。
1真の衣装は黒と赤を基調としたパンキッシュゴシック、
一方、2真の衣装は白と青を基調としたスノーフレークリリパットとなっており、
見た目にも2人の対比がわかりやすくなっているのではないでしょうか。
二人の真が手を繋いでいるイラストは、使われるのが動画の締めということだったので、
1真と2真が戸惑いや不安を乗り越え、可愛く笑顔で手を繋ぐような感じで描いてみました。
背景は、直前の歌詞「平行線の先を繋いだら 光の輪になる」のイメージですね。
- 使用ツール
・Adobe Photoshop CS5 :彩色、色調補正等
・IllustStudio :線画等
deadblue238P(映像担当)
始めと後の方担当のdeadblue238Pです。
KIDさんに声をかけられてホイホイついて行ったら、いつの間にか30秒間作ってました。
技術的に珍しいことはしていないのでイメージ的なことをつらつらと
- 00:00~00:20
完全に元ネタ(SORYUさんパート)リスペクトです。
モーショングラフィックス
→核となる携帯(スマートフォン)の画面から画面に移っていく
→電脳空間へという流れ。
導入として世界に入っていく感じをイメージしました。
スローのところはパリーンシタカッタダケー
- 02:23~02:32
2つの線が混じり合い一つの円に、というイメージ。
2Dから3Dへの移行+「Light Idol System」がver1.02→ver2.00にバージョンアップして
変化しているということを示唆したりしてます。
あと何気にCinema4D初本格導入だったりします。
- 使用ツール
・Adobe Production Premium CS3
・Cinema4D R13
けるまP(映像担当)
とんでもない人力音源に映像を付けさせていただけるということで嬉しい半面、プレッシャーは相当なものでした。
最初は「よ~し、バリバリにモーショングラフィックスしちゃうもんね!」とか考えていたのに
出来あがったらなんかいつもどおりの感じに><
今回はC4Dに慣れるという目的もあったので色々モデリングしましたがほとんど没になってます。
通路とミサイルは自作、ヘリはネットからの素材、ビルはプラグインです。
後半のパートは急遽作成することになったのでAEのみで作っています。
短時間で作ったほうが評判がいいようで、ニコマスは奥が深いです。
あと、全体のつなぎも担当しています。
だんだんパーツが揃って行って完成に近づいていくのはとてもワクワクしました。
以下に使用ツールなどを載せておきます。
- 使用ツール
・Adobe Production Premium CS5
・Cinema4D R13
- 使用エフェクト
・Optical Flare
・Twitch
・Magic Bullet Looks
・RSMB
ちゃたまるP(映像担当)
リスペクト元の「君より高く飛ぶ者達」がアップされた当時、初見で圧倒されてその後何度も繰り返し見ていて、
これぐらい凄い映像を作れたらいいなぁと漠然と思っていたのを覚えています。
それがまさかニコマスで同曲の合作に自分も参加することになるとは思ってもみませんでした…
しかもドリ音の人力ボカロで。
他の参加者の方もそうそうたるメンバーで、これは下手なものは作って足を引っ張るわけにはいかない!
と、すごくプレッシャーを感じつつなんとか頑張ってみました。
技術的なことについては、エフェクトもそんなに使ってなくてほぼ見たまんまなのであまり書くことはないんですが、
00:41からのカクカクした光のラインっぽいものを作るのに苦労しました。
あとカメラを自然に動かすのも難しくて、何度もトライ&エラーを繰り返してました。
一応以下に使用ツールとエフェクトをいくつか書いておきます。
- 使用ツール
・Adobe After Effects CS5 :メイン編集
・Adobe Illustrator CS5 :素材作成
・Adobe Photo shop CS5 :素材作成
- 使用エフェクト(After Effects内)
・Trapcode Particular :光のライン、○△□
・Optical Flares :ライン先端の光等
・CC Cylinder :電脳空間
・グリッド :電脳空間
・CC Light Burst :アイドル出現時の光
・トラッカー :文字、オブジェクトのトラッキング
・ブラインド :走査線、トランジション等
・レンズ補正 :レンズディストーション
・モーションタイル :複数画面の羅列
・Sure Target :カメラ制御補助
・グロー :色調補正
・トーンカーブ :色調補正
・カラーバランス(HLS) :色調補正
・ブラー(滑らか) :ぼかし
翼P(映像担当)
突然呼ばれたらそこは合作でした。
そうそうたるメンバーなので緩急の緩の部分を担当しようと思い
みんなが無印、2のゲーム素材だったので
色を変えるという意味でもアニメ素材を使ったパートにしました
やってみたら難しくて難しくて・・・
音源出来て暇を持てあましたドリ音さんがハートキャッチを創りだしたので
公開されたのを聞いてハートキャッチプリキュア好きな私が動画を作ったりもしました
私の悪名のせいで消されてしまいましたが・・・><
匿名でも全然いいのでまた映像つけさせてもらう機会がきたらうれしいなー
あ、私こう見えても美希派ですっ
真合作にばっかり参加してるけど美希派ですよ!
ドリ音さんは早く美希か響か貴音で人力を!!
私のパートの作り方。(AEだけで作りましたがAEの機能使わなくてもできます)
1.歌詞の区切りでタイムラインい印を付ける
2.カラオケみたいな感じで歌詞を表示する
3.アニメ素材を切り抜いてパート別に割り振る
4.イントロとアウトロは繋ぎのためにホワイトアウトに
5.音に合わせて画面を揺らして、カットを変える
6.伸ばす音の直前でカットを変えるように気を付けたかな
7.カットのレイアウトは視線を右、左、真ん中、右って移動するように
8.メイン素材より小さい物を置くことで画面の密度を上げる
9.密度は上げて下げて上げるように緩急つける
こんな感じです。
動画でどうしても困ったら次のようなことを考えます
・輝度を下げた後、レンズフレアを画面端に配置
・アイドルの顔を映さない
・ブラーをかけて何かよくわからないようにする
これらは全部緩急です
暗くなって明るくなる、アイドルが映ってて映らなくなる
見えていたのが見えなくなるなどなど
時間的に3秒ぐらいなら極端なことしても大丈夫だと思ってます
KIDP(映像担当)
今回、映像班の方の統括っぽい事をやらせていただきました。
映像としてはキーボーPに描いていただいた絵を使って
「1マコと2マコの対比表現とそれが最後に混ざり合う」みたいな事を
色などを利用して上手く活用出来ていれば幸いです。
ドリ音「リスペクトMADみたいに作って欲しいけど一人で行けます?」
KID「うん。無理♪ちょっと色々、誘拐してくる!!」
こんな経緯から色んな人に声を掛けさせていただきました。
メンツとしては自分に出来ない表現を出来る人と言うのを念頭に
自分が呼びたい人を呼んでみたと言う形になります。
ミックスに関してもfftqさんにドリ音さんの人力のミックスをやってもらったら
どんなバケモノ音源になるのだろう?と思い、fftqさんにミックスをお願いしました。
基本的には、パーティクルイリュージョンで書き出したエフェクトをAEでガリガリに加工するのと
電波などを加工して作ったエフェクトを組み合わせています。
色調補正、加工の8割はsapphireというプラグインを使用してやっています。
・sapphire:色調補正、加工の8割 (30種類くらいあるので省略))
・trapcode particular:粒子系の光
・CC flo motion:加工
・particul illusion:エフェクト制作
・電波:光の輪
・CC lenz:加工
dbdbP(映像担当)
逆光のところけるまPだと思った? 残念でびでびちゃんでしたー!
なんかごっついメンバーに拾われて本当にびっくりしております。
リスペクト元の動画を提示されて、「こういうの作りたいんですよ」と言われた時になぜ僕を選んだし?!
って百回くらい思いました。
最初に「まだ調整しますけどー」と言われつつ聞かされた制作途中の音源がすでに神力の域で
「ここから何を調整するとおっしゃるかwwww」と驚いたのも懐かしい話。
そこからfftqさんがMIXをされて、完成した音源を受け取ったときには、すでに『これが人力であること』
なんて忘れてましたね。
自然すぎて。
違和感なさすぎて忘れてたとか失礼な話ですけどw
今回映像班は、結構エフェクトゴリゴリの雰囲気になっておりますけども、僕はそういうの得意じゃないので、
ちょうど曲調も変わるところだったし思い切ってシェイプ系で作ってみました。
仕事が忙しく、AE触ったのが半年ぶりくらいだったので、操作も忘れるし勘も鈍ってるし大変でしたが、
シェイプレイヤで歯車作ってる時が一番楽しかったですね!
みんな使ったエフェクトとか書いてるみたいなので、一応(覚えてる限りで)書いておきます。
- 使用エフェクト
・Trapcode Particular
・Optical Flares
・CC Light Burst
・Twitch
・グリッド
・Magic Bullet Looks
・BCC Halftone
・チェッカーボード
・4色グラデーション
・フラクタルノイズ
・トーンカーブ
・Keylight
・ブラー(ガウス)
- 12
- 0pt