この動画は、放送協会の災害報道を参考にAviUtlを使っての映像の作成に至るまでを扱う。
このため、視聴者はAviUtlでの動画編集や同ソフトウェアのプラグイン導入が行える程度の知識・技量が必要である。
逆U字
速報テロップが映像に溶け込むのを防ぐために、映像部分を縮小するというもの。
「青背景レイヤー」の上に「動画レイヤー」を重ねておき、「動画レイヤー」を【81%に縮小する・オブジェクトの表示位置をさげる】ことで再現できる。
このとき、16:9の映像をそのまま縮小しても速報テロップと重なってしまうため、上方向をクリッピングして調整します。
L字
「地震情報」などのタイトル部分は左側からスライド。 上のテロップ部分も右からスライドして登場。
テロップ部分は、「押し出し型」でスライド。切り替えにつかう時間は3秒。静止時間は7秒。
セーフティーゾーン
動画で使ったのは、「2012年3月14日18時09分頃の三陸沖の地震」での放送画面である。
地上デジタル放送受信機の多くはFPDで、CRTのように画面の周りを切り落とすことなく、情報を全て表示することが可能で有り、セーフティーゾーンは考えなくても良くなった。しかし、一部の小型製品や初期のFPDでは100%表示できないものが存在する・デジタル放送チューナーをつかってCRTで視聴すると言った事が想定されるため、しばらくの間は一定のセーフティーゾーンを設けることが適当とされた。
「ARIB TR-B4」によれば、16:9画面におけるセーフティーゾーンは、 水平・垂直方向とも93%、図形や文字スーパーは90%、提供文字など確実に表示されることが望ましいものは80%におさめるとなっている。
補足:「ターゲットセーフティーゾーン」
テレビの買い換えはおおよそ10年であることを鑑み、全ての人がFPDで視聴するようになる時期になれば、放送画面を広く使った自由なレイアウトが可能になる。
2004年末にハイビジョン対応のCRT受像器は販売をほぼ終了した。購入者が2005年から10年使うと仮定すれば2015年にはほぼ全ての人がFPD受像器を持つことになる。
2015年か、余裕を持って2017年頃には画面を広く使った構成になるのではないだろうか。 (時計や天気予報のマークがさらに画面の外側に移動する等)
なぜ「セーフティーゾーン」を意識するのか?
再現動画や想定動画の多くはセーフティーゾーンを無視して画面ギリギリに文字や図形を配置しがちなため、この点が放送物との違いを強調することになり、視聴者に「よく分からないけど偽物くさい」「作りが安っぽい」と思わせてしまう。
速報テロップ
使用した設定は、「文字サイズ63、位置X:-562 Y:-460」・「左寄せ[上]」、「文字間隔:-1 行間隔:14」
ただし、使用するフォントによっては値が変わるので、放送物のキャプチャ画面を用意して比較しつつ調整すると良い。
また、「縁取り」はテキストオブジェクトのプロパティから選択することも出来るが、太さを変えることが難しいことや文字を詰めると縁が隣の文字をつぶすことがあるため、「縁取りフィルタ」を使った方が良い。
フォント
動画中では、「アニトM」と数字書体を組み合わせた合成フォントを使用した。
フォント選びは、「あ」・「が」・「り」等のひらがなの字形、数字の字形を意識して似ているものを選ぶと良い。
津波情報地図
大きい地図: 0.5秒 → 1秒 の繰り返し
小さい地図: 0.5秒 → 2.5秒の繰り返し(※おおよそ)
震源位置表示が追加されたりすると、点滅のタイミングが変わるので注意。
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