Aviutl拡張編集用スクリプトの「簡易変形シリーズ」の使い方の説明です。
気が向いたり仕様が変わったりしたら書き足します。
作った経緯
- スクリプトの事を調べていくと「obj.drawpoly」という関数を知りました。
その関数は簡単に言うとオブジェクトを指定した4つの点で囲んだ範囲に描画するものです。
それを知った時、アニメーション効果の簡易変形は単純にこの関数にアンカーの位置を代入してるだけだと思いました。
→中身を見てみたら実際はもっと複雑なことやってました。なので「単純にこの関数にアンカーの位置を代入してるだけ」で作ったのが「簡易簡易変形」です。 - それから、GIMPという画像加工ソフトに画像を変形させる機能がありました。
個人的にはAviutlを画像加工目的で使うことがあるので、その変形機能(平行四辺形と台形)があったら便利かなと思いました。
→「簡易平行四辺形変形」「簡易台形変形」を作りました。作る過程で長方形にもできたので「簡易長方形変形」も作りました。 - 本家の簡易変形で時間経過ごとに形を動かすことができるのをさつきさんの「Aviutl拡張編集詳説」で知りました。
形を二つだけではなくたくさん変えられたらより便利になると思いました。
→アンカーの座標にトラックバーの値を使う「簡易track変形」を作りました。
各項目の説明
どれにどの項目があるか
- 「必要な数」はそのフィルタを使うのにいくつのアニメーション効果を使う必要があるかです。各角ごとに分かれてたりします
4つのものは「左上」「右上」「右下」「左下」で、2つのものは「左上」「右下」になっています。 - 「カメラ制御」はカメラ制御に対応しているかどうかです。
- 「設定ダイアログ内のやつ」は実際にそんな項目名なわけではなく、track変形のみにある「左上X」とかってやつです。
名前 | 必要な数 | カメラ制御 | x | y | z | 幅 | 描画 | 番号表示 | 番号表示色 | 番号表示サイズ | 設定ダイアログ内のやつ | バッファサイズ | モード変更 |
簡易簡易変形 | 1 | ○ | × | × | × | × | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × |
簡易track変形 | 4 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
簡易長方形変形 | 2 | × | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × |
簡易平行四辺形変形 | 2 | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
簡易台形変形 | 2 | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
X
アンカーのX座標の値です。
Y
アンカーのY座標の値です。
Z
アンカーのZ座標の値です。
XとYとはちょっと変わる(?)ので説明しておきます。
0座標の値を変える時というのはカメラ制御下なのではないかと思ったので、一つでもZ座標が0以外になった場合はカメラ制御モードに変わります。
分かる人だけ分かってくださいという感じなのですが、全てのZ座標が0の時は仮想バッファに描画するようにしています。0以外の時は直接drawpolyで描画します。
本家のようにカメラ制御用に分けないでできるようになった!と思っています。
幅
平行四辺形では一つ、台形変形では上幅と下幅(もしくは右幅と左幅)の二つがあります。
平行四辺形なり台形なりの形を決めるためには左上と右上の座標の他に幅が必要なので、ここでいじってください。
描画にチェックを入れたやつでいじってください。
描画
チェックを入れると変形されます。
チェックを入れるのは一つだけにしてください。
どれにチェックを入れても描画されるはずですが、もしかしたら動きが1フレーム遅れるかも知れないので一番下にしたやつにチェック入れること推奨です。
番号表示
描画にチェックが入っている場合、ここを1にする(もしくはチェックを入れる)とアンカー上に数字が表示されます。どれがどこのアンカーか分からなくなった場合などにお使いください。
数字は左上から時計回りになっています。
番号表示色
番号を表示させた際の、文字と円の色を指定します。
デフォルトでは白になっていますが、白では見えにくい場合などにお使いください(文字の縁取り色は黒で固定にしています)。
番号表示サイズ
設定ダイアログ内のやつ
track変形のみにあります。多分いじらなくていいです。
いじる場合は描画にチェックを入れたもののをいじってください。
track変形ではトラックの値を「hux」などの変数に入れています。この変数に入れるのをトラックの値じゃない数字に変えられます。
例えば、track変形は4つ使う必要がありますが、基本的には全く動かさない角があっても4つ使わないと(各角のX、Y、Z座標が指定されていないと)変形できません。
そこで、「左上X」に入ってる「hux」を数字にすると左上の座標を固定値にできます。同様にYとZも指定すれば左上用のフィルタを使わずに済みます。
他には、別のオブジェクトAのスクリプト制御に「x=obj.ox」と入力して簡易変形の「左上X」に「x」と入れれば左上のX座標が別のオブジェクトAのX座標になったりという使い方もできます。
ちなみに変数名は「ひだりうえのX座標」とか「みぎしたのZ座標」とかって決め方をしています。
バッファサイズ
仮想バッファ(編集画面では点線の枠で表示される)のサイズを画面サイズに対する%で指定します。前述のカメラ制御モードの時は関係ないです。
当然ながら仮想バッファ外は描画されません。
大きすぎると無駄に描画することになるので重くなるはずです。
本家の簡易変形では仮想バッファのサイズをアンカーの場所によって変えていた(動画の42秒あたりを見ると、白い点線の大きさが変わっているのが分かります)のですが、どうやればそうできるのか分からなかったのでサイズを固定にしました←
もしこのスクリプトを改善するとしたら一番に直したいのはここです。
モード変更
平行四辺形変形と台形変形にあります。
横向きか縦向きかみたいな感じです。使えば分かります。
関連リンク
スクリプトのダウンロードはこちら- 配布場所を統一しました。
- BGMをお借りした騒音のない世界
- 以前作ったブロックノイズスクリプト
- その前に作ったBPM同期フィルタ&移動
- ニコニコ大百科のプリンカのユーザ記事
- プリンカのTwitter
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