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あらすじ

主人公・アカギ（赤木しげる）は清澄高校 1年生。
ある日、友人の須賀京太郎との食事中、ひょんなことから麻雀部へと誘われる。
そこでの原村和ら麻雀部員、そして麻雀との出会いから、アカギの物語が動き出してゆく。
後に裏の麻雀界を震撼せしめる男の、青春と伝説の序曲である。

第一話

　「死ねば、助かるのに……」
それは、須賀京太郎の横の椅子に座っているあの少年から発せられた言葉。
少年は京太郎の真横にいるので、当然、彼のテは見えていない。
「……麻雀、分かるのか？」
「いや、全然……ただ、今あんたの背中の気配が死んでいた。勝とうという強さがない。
ただ助かろうとして、怯えているんだ」
主人公・赤木しげる（通称アカギ）は清澄高校に紛れ込んでしまった中学生。食堂で食事をしていたところ、
須賀京太郎の命をかけた麻雀ゲームに話しかけてしまった。

赤木の話を何も聞いていなかった京太郎は、アカギに言った。「麻雀部につき合え」
こうしてアカギはわけも分からず屋上にある通称：鷲巣邸（麻雀部）に連れて行かれ、麻雀を打つ事になる。対局はアカギの圧勝で終わったが、アカギの打ち方に屈した和は、もう一回打って欲しいと願う。

　一方その頃、高校周辺では謎の失血死・急性貧血事件が多発していた。雨の夜にダメギを掘り返した安岡刑事は清澄高校に何かあると考え、中学に入り直した南郷とともにアカギの保護者役に就く。
こうして誰一人としてアカギの年齢を確認しないまま、原村和ら麻雀部の部員たちとの出会いから、アカギの物語が動き出してゆく…。