アリツカゲラとは、キツツキ目キツツキ科ハシボソキツツキ属に属する鳥の仲間である。
概要
全長28~31㎝ほど、重さは150g。ブラジルやパラグアイなどの南米大陸の国々に生息している。主にアリやシロアリを食べ、彼らを食べるときには地上に降り立つ。
頭の背面は黒っぽい色をしており、首の辺りには明るい黄色となっている。クチバシは黒く、目は赤褐色をしている。脚部はピンクがかった灰色をしていて、それら以外の全身がクリーム色系統の下地に黒の帯が入っている。基本的には黒や灰色系統の色合いが多く、だからこそ明るい黄色が良く目立つ。
アリ塚(ありづか)とキツツキの古称であるケラが名前の由来なのだが、濁音がもととなった言葉とは違うところにあるため、アリヅカケラと間違えられることもある。
群居性があり、小さなコロニーをつくって暮らしている。名前の通りアリ塚にも営巣するが、基本的には木の洞に営巣し、営巣できる木がなかった場合にはアリ塚や土手に営巣する。4~5個の卵を産み、雌雄両方が抱卵する。
アリ塚の硬さはコンクリート並で、これを砕く・掘るにはとても大きな力が必要である。アリクイの力が強力なのは、アリ塚を破壊するためには必要不可欠だからである。この鳥も例外ではなく、アリ塚を掘れるような、工事で使うような削岩機クラスの力をこの小さな鳥が出せる。しかし、それをすると重力の数千倍もの力が頭にかかる。文字通り目玉が飛び出るほどの力がかかるのである。
そういった力に負けないよう、キツツキの仲間は頭や目を衝撃から守るようになっており、目球が飛び出ないような瞼を持っている。これはドラミングと呼ばれる「木をクチバシで突いて穴を開ける」行為をするキツツキの仲間では共通して持っており、強力な衝撃を耐えるためには必要不可欠なものである。
アリ塚はアリがいる状態では壊れたらすぐに直されるため、使われなくなったアリ塚を使うことになる。なお、使われなくなったアリ塚を使う動物は結構いて、外敵から身を守るだけでなく過酷な環境からも身を守る住処になる。アリツカゲラが使わなくなった巣穴も誰かが利用することもある。アリツカゲラが小さい穴を開けられるからこそ、他の動物も巣穴に使えるようになるのである。
なお、「アリツカゲラ」をインターネットで検索すると、鳥の情報よりも「けものフレンズ」のアリツカゲラの方がたくさん出る。最近では、検索エンジンで検索すると画像とともにWikipediaへの誘導がトップに出ることもあるが、そこに出てくる画像も「けものフレンズ」のアリツカゲラである場合が多い。
もともとこの鳥の情報もかなり少ないため、ちゃんと調べたい場合は専門の書籍を読むことをおススメする。
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関連項目
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