アンジュルム単語

• ▲ 概要
• ▲ 歴史
• ▲ スマイレージ／アンジュルムのまめちしき
• ▲ メンバー
• ▲ 関連動画
• ▲ ディスコグラフィー
• シングル作品一覧
• アルバム作品
• ▲ 関連商品
• ▲ 関連生放送
• ▲ 関連項目
• ▲ 外部リンク
• 脚注
• 掲示板

アンジュルム（ANGERME）とは、日本の洋菓子店 ・・・のような名前の10人組女性アイドルグループであり、ハロー!プロジェクトの一員。

2014年12月17日までの旧グループ名はスマイレージ（S/mileage）。

▲ 概要

アップフロントプロモーション所属。
ハロー!プロジェクト所属グループとしては最初の、初期メンバー全員がハロプロエッグ（現ハロプロ研修生）出身者で構成されるグループ^[1]。
グループ名はフランス語の天使（ange）と涙（larme）を組み合わせた造語で、天使のような優しい心で、色んな涙を一緒に流して行こう、という意味があるとされる。
・・・実はグループ名をあるところで区切って英語読みすると・・・！「Anger me」→「我に怒りを」となり何だかグラインドコアバンドみたいな名前に読めちゃう。もしやこれまでのグループの苦難の歴史を刻み込んだ裏テーマか？？

スマイレージ時代は「女子中高生の悪ガキ」をグループのテーマとしていた。グループ全体のカラーとしては、メンバーの個性を重視していた従来のハロプロ各グループとは違って統一感を前面に押し出し、メンバー全員が衣装にお揃いのスマイレージエンブレムを付け、初期は基本的に全員が全く同じデザインの衣装を着ていた（後にはメンバーごとに違うデザインの衣装が用意されることも増えていた）。シングル曲の編曲を大久保薫が担当することがやや多めで、楽曲の音使いにも独特の統一感があった。『日本一スカートが短いアイドルグループ』というキャッチフレーズを使用していた。
改名後はミニスカートへのこだわりは見られなくなった。楽曲面では今のところ、可愛らしい曲調の曲より強く激しい曲調の曲が目立っている。ただ「悪ガキ」というテーマは失われていないようで、ライブMCやラジオなどでのトークでは他のハロプロ各グループよりフリーダムさが際立っている。
またハロプロエッグ／研修生出身者、新メンバーオーディション出身者、元有名ご当地アイドルが同時に所属し、一時は他グループとの兼任メンバーまで居たという現在のハロプロでも随一のカオスなメンバー構成もフリーダムさに拍車をかけている。さらに2018年11月に北海道出身のメンバーが加わったことにより、ハロプロ史上初の「日本列島の主要4島全てから出身者を輩出したグループ」になった。

▲ 歴史

スマイレージとして

2009年4月4日、メジャーデビューを目指すユニットとしてハロプロエッグ1期生のメンバー4人により結成される。
メンバーのうち、和田彩花・前田憂佳・福田花音の3人は同学年で、すでに「しゅごキャラエッグ!」として活動していたエッグ内の人気メンバーであり、前田はハロプロ正規メンバーに混じって「High-King」メンバーとして抜擢を受けていた。小川紗季は3人より二学年下だが、高い素質をつんく♂に買われ、しゅごキャラエッグ!の4人から敢えて佐保明梨を外して抜擢した。
なおつんく♂は、当初からメンバーの増減・入れ替えの可能性を示唆している。^[2]

5月8日にプロデューサー・つんく♂により「S/mileage」と名付けられる。グループ名の由来は「スマイルがマイレージのようにどんどん貯まるように」、そして「スマイルの世代（エイジ）」という意味で付けられた。6月7日の新人公演でインディーズデビューシングル「ぁまのじゃく」を初披露、リリースした（発売元はTNX、GOOD FACTORY RECORDレーベル）。

2010年3月27日の新人公演を最後に4人はハロプロエッグを卒業、同時にグループ名の正式表記をローマ字（S/mileage）からカタカナ（スマイレージ）へ改称。4月からは和田・前田・福田がテレビ東京系新アニメ「ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ」で主演声優デビュー^[3]、小川がテレビ東京朝の生番組「おはスタ」の新おはガール（おはガールメープル）としてレギュラー入り、5月26日にシングル『夢見る 15歳』でhachamaレーベルからメジャーデビュー。多くのテレビ番組に出演させるなど、ハロプロの最終兵器として期待を掛けた事務所のバックアップ^[4]の甲斐もあり、年末の第52回日本レコード大賞にて、最優秀新人賞を受賞した。^[5]だがその間、7月26日に出演したテレビ番組「なべあちっ！」で、イカが好きで楽屋にスルメなどがよく置かれている、という話で「イカ臭い」と発言してしまったり（ただしスマイレージに限らず、ハロプロの楽屋は何故かおつまみ系のおやつが置かれていることが多い）、一部ファンとブログなどで私信を交わしていたとする疑惑が持ち上がりネットで騒動になるなど、イメージダウンにつながる事件に度々巻き込まれた（ただし事務所はこの疑惑について一切を否定している。また私信とされたメンバーのブログも削除されていない）。

2011年5月29日、ヴィーナスフォートにてメジャーデビュー1周年記念イベントが行われ、その中でサプライズで登場したつんく♂から新メンバーオーディション開催が発表される。^[6]6月からスタートしたオーディションの様子はニコ生で中継され、ファンの関心を高める一因ともなった。
8月14日のハロプロ合同コンサート内で、サブメンバーと称する2期生候補として、ハロプロエッグの後輩にあたる竹内朱莉・勝田里奈と、外部から採用された中西香菜・小数賀芙由香・田村芽実の加入が発表され、スマイレージは一気に9人組になった。8月21日には9人での初仕事として24時間テレビに出演。
しかしその直後の8月24日に小川の芸能界引退^[7] が発表され、8月27日に名古屋東別院ホールで行われた「有頂天LOVE」発売記念イベントをもって引退した。引退発表からラストイベントまで僅か3日、しかも応募締め切り済みの抽選参加イベントだったため参加できなかったファンも多く、ファンには悲しみと様々な疑念を抱かせることになったが、この時つんく♂から「5月に小川が引退を申し入れ、そのために新メンバーオーディションの開催が決まった」と事情が明かされた。

• スマイレージ　小川紗季卒業に関してのコメント

さらにその直後の9月9日、体調不良でイベントを欠席したため精密検査を受けていた小数賀が重度の貧血のため療養に入ることになり、参加辞退が発表された（ただし、翌月リリースのシングル「タチアガール」にはサブメンバー5人で参加。なおサブメンバーは正規メンバーとほぼ同じデザインで色が違う衣装を着用していた）。
10月8日、小数賀以外の2期生候補4人の正式加入が決まり、7人組グループとなった。^[8]
だが混乱はこれで終わらなかった。
7人での初ライブツアー『逆襲の超ミニスカート』を終えた直後の10月25日、グループの看板メンバーだった前田憂佳が年内限りでの卒業を発表、12月31日にメルパルク東京で行われたファンクラブイベント「S/mileage Mega Bank vol.4」をもって芸能界を引退、以後6人体制となった。道重さゆみをして「彼女がいればハロプロの未来は安泰」と言わしめるほどアイドル性の高かった前田の引退は今なおファンから惜しまれている。

2012年・2013年はデビュー年のメディア露出を中心とした派手なプロモーションとは打って変わった、グループにとって雌伏の二年間となった。両年とも秋になるまで単独コンサートツアーが組まれず、2012年のツアー『ちょいカワ番長』は中小規模ホールとライブハウスでの公演だったが、2013年のツアーは関東の小規模ライブハウス巡り、しかも平日夜公演のみのツアーとなってしまう。
しかしこの苦境にもメンバーは心折れることなく結束を徐々に固め、ハロプロの合同コンサートや、他アイドルとの合同イベントでは奮闘し存在感を見せつけた。
そして・・・2014年2月16日の合同コンサート千秋楽に出された差し入れのケーキに書かれたユニット名が明らかに「あ、いっけね！」と思って書き足したかのような位置にあったという事件（スマイレージ忘れてた事件）があったものの^[9]、3月29日にパシフィコ横浜展示ホールにて行われた合同コンサート『ひなフェス2014』にて、7月15日に日本武道館公演を行うことがサプライズ発表された。
この時点まで、単独コンサートで使用した最大の会場が渋谷公会堂だったスマイレージにとって、一足飛びどころか二足飛びとも言える武道館挑戦はハロヲタからも無謀という声があったものの、フタを開けてみれば約8000席設定の武道館をきっちり埋める大成功を収めた。^[10]

そして、一区切りがついた頃。和田と福田はスマイレージを発展させたいという気持ちが大きくなった。加えて、2期メンバーが二人が卒業したときの不安を耳にする。そこで、和田・福田はスタッフと相談。こうして、二人は『ハロ!ステ』第85回内で第3期メンバーをハロプロ研修生から加入させること、グループ名を公募により改名することを発表した（参考動画）。告知収録後、2期メンバーにこのことを明かしたところ、中西、竹内は戸惑い、田村は沈痛そうな様子であった。勝田に至っては笑おうとしたが逆に号泣。

10月4日、主演ミュージカル「演劇女子部 S/mileage's JUKEBOX MUSICAL『SMILE FANTASY!』」のゲネプロ前の会見にてハロプロ研修生から室田瑞希・佐々木莉佳子・相川茉穂の3名の加入が発表された。同時に新グループ名募集用の特設サイトも開設。当初は11月中に新グループ名が決定、2015年新春のハロプロ合同コンサートツアーが9人体制の初お披露目、と発表されていた・・・が、11月26日に横浜アリーナで行われた道重さゆみ卒業コンサートの前座として「エイティーン エモーション」を披露したのが9人体制での初パフォーマンスとなった。
その後12月に入っても新グループ名発表は行われず、またその件について事務所からの発表も特になく、ファンから「ひょっとして忘れてる？」という声も上がっていたが・・・恐らく「スマイレージ名義での単独ツアーが終わる前に改名するのは色々マズいんじゃね？」って事に新グループ名募集やら何やら発表した後に気付いたらしく、武道館直後から始まったライブハウスツアーの最終日となる12月17日に渋谷TSUTAYA O-EASTにて行われたライブで、新名称が「アンジュルム」に決定したことが発表された。なお、この名称は中西香菜の案を採用したものである。公募ェ・・・。なお当の中西本人は決定した日の翌日のブログの中で綴りを「ANGELME」に間違えており、本当に中西が考えたのか疑問視する声がある。でも・・・こっちの綴りの方が良くないか？あと改名後も2期メンバーが出演するレギュラーラジオ番組（スマイレージステーション1422）の改名が年明けまでずれ込んだりあちこち杜撰である。

新グループ名について識者の声。

ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/okiteporsche/status/545193957731229699

アンジュルムとして

2014年12月31日に大阪オリックス劇場と神戸国際会館こくさいホールにて開催されたカウントダウンコンサート『Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2014 ～ GOOD BYE & HELLO ! ～』において改名後初パフォーマンスを披露、翌2015年1月2日に中野サンプラザにて行われた合同コンサートツアー『Hello！Project 2015 WINTER』初日にアンジュルム名義としての初シングル「大器晩成」を初披露した。
また同日、メジャーデビュー5周年記念日となる5月26日に2度目の日本武道館公演を行うことも発表された。
新グループ名第一弾シングル「大器晩成/乙女の逆襲」は、渋谷センター街や地下鉄渋谷駅連絡通路に大看板を設置したり、TV番組「めちゃ²イケてるッ！」EDテーマへの起用（大器晩成）など、デビュー時以来の大プロモーションを敢行。その甲斐あってグループとしての自己最高売り上げ（当時）を達成し、まずは幸先良いスタートを切ることができた。

だが武道館公演を前にした5月20日に配信された「ハロ!ステ#118」にて、福田花音が突然卒業を発表。その後26日の武道館公演において、卒業公演は11月29日にグループ3度目の武道館公演として行われることが発表された。これはハロプロ全体でも久しぶりとなる日曜日の武道館公演となった。
同年8月11日にはこぶしファクトリーと共に、これまたハロプロ勢としては久しぶりの神宮外苑花火大会出演を果たした。また武道館公演に先立って、11月には2011年春以来4年ぶりのホールコンサートツアーが越谷・千葉・名古屋・大阪の四カ所で行われた。

2015年11月11日、川崎CLUB CITTA'にて行われたイベントで、第4期メンバーオーディション合格者・上國料萌衣がお披露目された。翌日のハロステで合格通知からすっかり珍獣集団と化したメンバーとの初対面までの様子がオンエアされた。少しだけ10人体制での活動となり、12月以降は9人体制での活動となる。

同年11月29日の秋ツアーファイナル・武道館公演をもって福田は卒業し、翌日からTwitter芸人作詞家に転向した。この公演では加入間もない上國料以外の8人それぞれとメドレー形式でデュエットを実行、選曲は福田自身によるもので、選曲理由は本人のブログにて明記されている。そして、実質的なサブリーダーがいなくなったため、竹内と中西が正式にサブリーダーに選ばれた。奇しくも両名は『ヤッタルチャン大作戦！』のメンバーである。

グループの歌唱面での柱だった福田の卒業と上國料加入により、既存曲の大幅な歌割り変更が予想されるなど、2016年以降の新体制にファンの注目が集まっていたさなかの12月20日、ラフォーレミュージアム六本木で行われたファンクラブ限定イベント『アンジュルムFCイベント2015 ～ひと足お先にミラクルXmas～』で田村芽実が2016年春ツアーをもって卒業することを突如発表。以前から目標として公言していたミュージカル女優を目指すための卒業ではあるが、ファンクラブイベントでの卒業発表はハロプロでは過去にほとんど例がなく、グループもファンも再び激震に見舞われることになった。冬のハロコン初日まで待てなかったのかェ・・・。

翌2016年、4月末に発売されたシングル「次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる」がグループ初の売り上げ5万枚を達成し自己最高売り上げを更新、5月30日の春ツアーファイナル・日本武道館公演をもって田村が卒業、当面は8人体制で活動していく・・・と思いきや、7月16日に名古屋・日本特殊陶業市民会館フォレストホールで初日を迎えた夏のハロプロ合同コンサート「Sunshine Parade」公演でハロプロ研修生から笠原桃奈が加入することがサプライズ発表され、僅か一月半で再び9人組に戻ることになった。こうしてお子様1名、変人8名によるメンバー編成は現在進行系の成長っぷりにすんなり受け入れられ、いつしかアンジュルムは実力派グループとしてさらに存在感を増していった。

しかし、この頃から相川の体調に変化が現れる。元々、彼女は頭痛、めまいを起こすことがあったが、それが2016年年末あたりから強く出るようになり、医師の診察を受けた結果パニック障害であることが判明。一応、2017年正月の合同コンサートツアー『Hello！Project 2017 WINTER～Crystal Clear～ / ～Kaleidoscope～』序盤では体調面を見ながら出演できたが、その後の検診でドクターストップがかかり、暫くの間^[11]は相川を除く8人で活動することを強いられることになった。また℃-ute解散決定に伴い、2017年正月から和田が矢島舞美からの禅譲を受けてハロプロリーダーに就任している。
春のホールツアー「変わるもの 変わらないもの」ファイナルは2015年春以来のメンバー卒業が絡まない日本武道館公演だったが、客入りはこれまでの武道館公演と比べて芳しくないものであり、今後への一抹の不安を感じさせた。
2017年6月26日、カントリー・ガールズから船木結が、ハロプロ研修生から昇格した川村文乃と共に加入。少し前より川村の正規メンバー昇格とカントリー・ガールズの一部メンバーが他グループとの兼任になること自体は発表済みであったが、歌唱力が高くグラビア担当としても期待された船木と、有名ご当地アイドルとして長いキャリアと十分な実績がある上研修期間から本気で鍛錬してきた川村の加入は十分すぎるほどの補強となり、メンバーとファンから手厚く迎え入れられた。また前年まで℃-uteが出場していた夏と年末のロキノン系フェス（ROCK IN JAPAN FES.^[12]、COUNTDOWN JAPAN）、夏のOTODAMA SEA STUDIOライブに出場するようになった。だが相川は本人の希望もあり、最低でも秋ツアー終了後まで休業継続としていたものの、症状の改善に少なくとも数年単位の時間がかかることもある病気のため復帰を断念、12月末付けで卒業となってしまった。

2018年には以前からメンバーが熱望していた海外公演が行われることが決まったが、その発表から間もない4月5日、リーダーの和田彩花が翌2019年春に卒業することを発表する。海外初公演となったのは6月3日のフランス・パリ公演。続いて韓国・ソウル（6/29）、香港・九龍（6/30）・台北（7/1）の3会場でアジアツアーを行った。中でもパリでは和田リーダーが長年の夢だったオルセー美術館見学を無事に果たし、大満足の様子であった。
夏には二度目のROCK IN JAPAN FES.出場、秋には新曲「タデ食う虫もLike it!」がテレビ東京系ドラマ『このマンガがスゴい！』OPテーマ曲に決定し、勢いに乗って年内最後の単独コンサートとなるパシフィコ横浜国立大ホール公演を迎えようとしていた矢先の11月19日、TV番組「THE GIRLS LIVE」内で突如新メンバー加入が報じられる。そして23日の公演当日、ハロプロ研修生北海道からは初の正規メンバー昇格となる太田遥香と、ハロプロ20周年「ONLY YOU」オーディションから選ばれた伊勢鈴蘭の道産子二人が新メンバーとしてお披露目された。

そろそろファンも新体制発表を待ち望んでいた2019年5月25日、ホールツアーの千葉公演で和田卒業後のリーダーを竹内朱莉が継ぐことが発表された。サブリーダーは中西が続投し、新たに6期メンバーの川村文乃が加入2年目にしてサブリーダーに就任することが決まった。リーダーには以前からヲタの間でも中西か竹内を予想する声が多かったが、川村の抜擢には驚いたファンも少なくない。これは川村が加入後もスマイレージ時代の歴史を学び続け、モーニング娘。同様、加入と卒業を繰り返すグループになったことから、グループを自分自身で考えながら長く続けるべく考え抜かれた人選だと和田が明かしている。…とはいえ、実はCDデビューの時期だけで言えば川村は2期メンバーより2年弱くらい早いというアイドル活動歴の長さもサブリーダー就任を後押ししたと思われる。
そして迎えた6月18日、春ツアー千秋楽となる日本武道館公演を最後に和田彩花が卒業、名実共にアンジュルムの歴史は第二章を迎えることになった…が、その約一週間後の6月26日にはアンジュルムの裏番長こと勝田里奈が卒業を発表、さらにその一週間後の7月3日にはハロプロ研修生の橋迫鈴が新加入することが発表され、竹内新体制のアンジュルムは早々に激動の時を迎えることになった。
さらに9月25日の勝田卒業から間もない9月30日に、中西香菜が秋のライブハウスツアー千秋楽を最後に卒業・引退することが発表された。勝田・中西ともに長年の功労者の割に卒業ライブの会場が小さめ（勝田＝パシフィコ横浜国立大ホール、中西＝豊洲PIT）ということもファンの間で物議を醸した。更に、10月18日には船木が兼任しているカントリー・ガールズがメンバー全員卒業による活動休止（事実上の解散）、同時に船木はアンジュルム専任にはなるものの翌年3月でアンジュルムも卒業し、芸能活動を休止することを発表。
3ヶ月毎に3人が立て続けに卒業することが発表されるという異常事態に見舞われる中、11月に発売されたシングル「私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY」が同発が弱かった週とはいえ遂にオリコン週間1位を獲得（自己最高売上も更新）。メジャーデビューから9年半以上をかけてのオリコン1位獲得は、ハロプロ歴代でも断トツの最遅記録である…が、松浦亜弥やBerryz工房・℃-uteが一度も獲れなかったことを思えば、間違いなく大きな勲章ではある。

勝田・中西を明るく送り出し、迎えた2020年の新春ハロプロ合同コンサート初日に、5年ぶりとなる新メンバーオーディション^[13]が行われることが発表（●応募サイト）されるが、アンジュルムにはさらなる激震が待っていた。
1月22日夜、アンジュルム 室田瑞希の卒業に関するお知らせ が突然発表される。卒業公演はアンジュルム単独公演ではなく、ちょうど2ヶ月後の3月22日に行われるひなフェス最終公演「アンジュルムプレミアム」。合同公演の上、会場が勝田・中西の卒コン会場よりさらに小さい明治神宮会館、その上当初3月と発表されていた船木の卒業が6月のホールコンサートツアー千秋楽まで延期されるという前代未聞の事態まで判明、アンジュルムどころかハロプロ自体に深刻な異常事態が起こっているのではないかとの憶測までハロヲタの間で飛び交う事態になった。その上更に2月28日には太田遥香が「ハロー!プロジェクトのルールに反する事案が発覚、本人も事実を概ね認めた」とし、当分の間活動休止（事実上の無期限謹慎処分）になるという大波乱。しかし、最早それどころではない事態がハロプロにも直撃しようとしていた。この年世界を襲った新型コロナウイルス禍である。
これにより、室田の卒業コンサートになる予定だったひなフェスは中止になり、開催予定日に急遽押さえた幕張メッセ展示ホールからの無観客配信中継での卒業となってしまう。そしてコロナ禍の影響は留まることを知らず、5月5日にモーニング娘。'20と共に初出場が決定していたJAPAN JAMも全公演中止、6月12日にハロプロ初のぴあアリーナMM公演として予定されていた船木結卒業コンサートまで吹き飛んでしまった。10月13日、太田はアンジュルムでの活動を終了（事実上のグループ脱退）することが公式サイトで発表された。(ただし、ハロー!プロジェクトには在籍し、再び活動できるよう、もう一度原点に立ち返って努力していくとのこと。)
10月23日には二度に渡って延期された船木の卒業コンサートが12月9日に日本武道館で行われることがようやく発表される。11月1日、コロナ禍による審査の遅れもあって正月の開催発表以来動きが不透明だった、新メンバーオーディションの合格者が翌2日の19時に公式Youtubeで発表されることが突然告知された。そして翌日、オーディション合格者の川名凜・松本わかな、ハロプロ研修生から昇格する為永幸音の計3名が新加入することが発表された。12月9日、9期メンバーのお披露目を兼ねた最初で最後の11人編成でのコンサートをもって約9ヶ月遅れで船木を送り出した。

▲ スマイレージ／アンジュルムのまめちしき

公演前の気合入れ

和田「DAWA→あやちょ！」
前田「ゆうかりん！」
福田「かにょん→まろ！」
小川「サキティー！」
中西「かななん！」
小数賀「ふ～ちゃん！」
竹内「タケちゃん！」
勝田「りなぷ～！」
田村「めいめい！」
室田「むろ！」
相川「あいあい！」
佐々木「りかこ！」
上國料「かみこ！」
笠原「かっさー！」
船木「ふなっき！」
川村「かわむー！」
太田「はーちゃん！」
伊勢「れいら！」
橋迫「りん！」
川名「ケロ！」
為永「タメ！」
松本「わかな！」
平山「ぺい！」
和田→竹内「keep your...」
全員「SMILE！！！」

なお福田花音のブログによると2010年3月1日に決まったとのこと。
アンジュルムに改名後もこの気合入れはそのまま受け継がれている。

• ユニフォーム スマイレージ 福田花音オフィシャルブログ「アイドル革命 いちごのツブログ season2」

スマイレージ→アンジュルムへの改名で変わったこと・変わっていないことまとめ

• 発売したシングルの枚数は改名後も引き継ぎになっている。
  例：改名第一弾シングル「大器晩成／乙女の逆襲」はメジャー18枚目のシングル
• 一方DVDマガジン（主にコンサート会場で販売される映像企画やツアーの舞台裏が収録されたDVD）の巻数は1からリセットになった。
• イベント出演時に使用する出囃子も新調された。（2015年夏頃まではスマイレージの出囃子をそのまま使用していた）
• なお改名についてのメンバーたちの意識もさまざま。田村は非常に残念がっていた一方、勝田は「名前が変わっただけであとは何も変わらない」と飄々としている。

▲ メンバー

スマイレージ／アンジュルム以外に所属したシャッフルユニット／企画ユニットについても表記する。（現在活動しているユニットは太字）

現在のメンバー

2014年12月31日に3期メンバーへのメンバーカラー割り当て及び既存メンバーのメンバーカラーシャッフルが発表され、既存メンバーはスマイレージ時代とは全く違うメンバーカラーになった。

2期メンバー

• 竹内朱莉（2代目リーダー） - ハロプロエッグ（4期）。新ミニモニ。、ハーベスト
  メンバーカラー：青（スマイレージ時代は赤）

3期メンバー

• 佐々木莉佳子 - SCK45／SCK GIRLS元メンバー→ハロプロ研修生（18期）
  メンバーカラー：黄

4期メンバー

• 上國料萌衣 - ミニーズ。?
  メンバーカラー：アクアブルー

6期メンバー

• 川村文乃 （サブリーダー）- ソロのご当地アイドル歌手→はちきんガールズ元メンバー→ハロプロ研修生（26期）。高知県おさかなPR大使（はちきんガールズ当時）、高知県観光特使・高知市PR大使
  メンバーカラー：薄紫

7期メンバー

• 伊勢鈴蘭
  メンバーカラー：ライトオレンジ→オレンジ

8期メンバー

• 橋迫鈴 - ハロプロ研修生（26期）
  メンバーカラー：ピュアレッド

9期メンバー

• 川名凜
  メンバーカラー：緑
• 為永幸音 - ハロプロ研修生（28期）
  メンバーカラー：薄ピンク
• 松本わかな
  メンバーカラー：白

10期メンバー

• 平山遊季 - ハロプロ研修生（30期）
  メンバーカラー：ライトグリーン

元メンバー

オリジナルメンバー

• 和田彩花（初代リーダー）- ハロプロエッグ（1期）。しゅごキャラエッグ!、ZYX-α、リルぷりっ、ピーベリー。2019年6月卒業。
  メンバーカラー：青（スマイレージ）→赤
• 前田憂佳 - ハロプロエッグ（1期）。ともいき・木を植えたい、High-King、しゅごキャラエッグ!、リルぷりっ。2011年12月引退。
  メンバーカラー：ピンク
• 福田花音（巫まろ） - ハロプロエッグ（1期）。しゅごキャラエッグ!、リルぷりっ、須磨入姉妹、HI-FIN。2015年11月卒業（2020年に改名、ZOCに加入）。
  メンバーカラー：紫（スマイレージ）→濃ピンク
• 小川紗季 - ハロプロエッグ（1期）。ZYX-α、おはガールメープル。2011年8月引退。
  メンバーカラー：黄緑

サブメンバー（新メンバー候補）

• 小数賀芙由香 - 2011年9月離脱→2012年春ハロプロ研修生入り（14期）→2014年春離脱。
  メンバーカラー：オレンジ

2期メンバー

• 中西香菜 - 元サブリーダー 2019年12月引退（のちに実業家として復帰）。
  メンバーカラー：水色（スマイレージ）→薄ピンク
• 勝田里奈 - ハロプロエッグ（7期）。さとのあかり 2019年9月卒業。
  メンバーカラー：黄（スマイレージ）→オレンジ
• 田村芽実 - 須磨入姉妹。2016年5月卒業。
  メンバーカラー：緑（スマイレージ）→紫

3期メンバー

• 室田瑞希 - ハロプロ研修生（15期） 2020年3月卒業。
  メンバーカラー：水色
• 相川茉穂 - ハロプロ研修生（21期）。2017年1月休業→12月引退（のちに芸能活動復帰）。
  メンバーカラー：緑

5期メンバー

• 笠原桃奈 - ハロプロ研修生（24期）2021年11月卒業。
  メンバーカラー：濃ピンク

6期メンバー

• 船木結 - ハロプロ研修生（20期）。おはガール、カントリー・ガールズ^[14]、 ミニーズ。? 2020年3月卒業→6月卒業→12月卒業（無期限休業中）。
  メンバーカラー：黄緑

7期メンバー

• 太田遥香 - リボンガールズ元メンバー→ハロプロ研修生北海道（1期）。2020年2月休業→10月脱退。
  メンバーカラー：ブライトグリーン

▲ 関連動画

スマイレージ

▲ ディスコグラフィー

シングル作品一覧

アルバム作品

▲ 関連商品

スマイレージ

アンジュルム

最新シングル

アルバム

書籍

DVD/BD

▲ 関連生放送

▲ 関連項目

• ハロー!プロジェクト
• ハロプロエッグ
• しゅごキャラエッグ！
• 真野恵里菜（エッグでは初期メンバーの2年後輩だがスマイレージより1年早くデビューした。スマイレージがバックダンサーを務めたことがある）
• アンジュルムはいつもこうだ
• 嬉しくないパンチラ
• 蒼井優（ファンを公言し、主演ドラマの主題歌にアンジュルムを指名した女優）

▲ 外部リンク

脚注

1. *既存のグループへの加入（有原栞菜）やソロデビュー（真野恵里菜）はすでに行われていた。また最初にエッグ内ユニットとして立ち上げられたTHE ポッシボーはハロプロからはメジャーデビューしなかった。
2. *ただ、スマイレージエンブレムには4つのスマイルマークと王冠マークがデザインされており、当初は結成から活動終了までメンバーを増減することは考えていなかった可能性がある。
3. *さらに「リルぷりっ」のユニット名で主題歌も担当した。なお3人の声優としての演技は・・・正直アニヲタからはかなり評判が悪かった。
4. *ハロプロ公式サイトとは別にスマイレージ単独の公式サイト（s-mileage.jp）も立ち上げられた。これはハロプロの歴史上後にも先にも例がない破格の扱いだった。（なお、ハロプロの公式サイトは元々モーニング娘。の公式サイトだったものが発展したものである）
5. *スマイレージと同じ2010年5月にメジャーデビューしたももいろクローバーは、メジャーデビュー曲「行くぜっ!怪盗少女」がプチブレイクしたものの、この一作のみでレコード会社を移籍するなど、まだまだ前途がハッキリせず、レコ大新人賞にはノミネートすらされなかった。しかし翌年の早見あかり卒業→ももいろクローバーZへの改名以降、打つ手打つ手がことごとく当たったももクロにスマイレージは大差を付けられることになる。
6. *だがこの発表には多くのファンが驚き、拒否反応を示したばかりか、和田・福田も4人体制が崩れることを嫌がるコメントを発している。
7. *おはガールもこの日をもって脱退、翌日から生田衣梨奈に交代。
8. *実は11月に発売されたハロー!プロジェクト モベキマス「ブスにならない哲学」は小数賀を含めた8人が全員揃いの衣装でレコーディング・MV撮影に参加していた。また2012年版のスマイレージカレンダーには小数賀も登場しており、恐らく病気さえなければ小数賀も正式加入していたものと思われる。その後小数賀はハロプロ研修生として再起したものの、たびたび体調不良に悩まされ、結局スマイレージに戻ってくることはなかった。その後2016年春に一時別の芸能事務所に所属していたが程なく退所。その後はミスコン優勝を手土産に一般企業に就職したと思われる。
9. *この件について和田・福田は、武道館公演前にYouTubeで公開された映像で「深く根に持っている」「絶対忘れない」と語っている。（参考動画）
10. *この武道館公演は開催発表をハロプロの合同コンサートで行い、他グループのファンにも来場を呼びかけて実現させた経緯もあってか、他のハロプロ各グループ（モーニング娘。'14、Berryz工房、℃-ute、Juice=Juice）全てがゲストとして出演した。しかし事前にゲスト出演は一切告知されていなかったので、スマイレージの名前でチケットを売って公演を成功させたのは紛れもない事実である。7月15日のスケジュールが全グループ揃って空いていることに気づいてもしやと思っていたヲタはもちろん少なからず存在していたが。
11. *発表時点で5月の武道館公演までの休業は確定していた。
12. *ハロプロ関連グループではアップアップガールズ（仮）、℃-uteに次いで3組目の出場。
13. *伊勢が受けた「ONLY YOU」オーディションは加入グループを特定したオーディションではなかった。
14. *編入～2019年12月までは両グループを兼任。
15. *17thシングル以来となるつんく♂提供曲
16. *勝田の参加曲は通常版A収録の「とっておきのオシャレをして」のみ
17. *当曲の発売後に活動休止、10月13日にアンジュルムとしての活動終了が決まった為、実質ラストシングルとなった。