イリジウムとは、米国の企業「イリジウム・コミュニケーションズ」によって運営されている通信サービスである。
概要
低軌道上に66個の通信衛星を配置することで、地球上の全ての場所で電波の繋がる携帯電話サービスを実現している。(諸々の都合により「全世界であまねく」「一つの端末でどこからでも」「誰でも手軽に」というわけにはいかないのが実情ではあるが)
イリジウムの名は、当初77個の衛星を使ってサービスを展開する予定であったこと、原子番号77の元素がイリジウムであることに由来する。その後、66機でも十分であることが分かり、衛星の数を減らしたが、名前はそのまま残された。[1]
現在では端末も小型化しており(特徴的な太いアンテナを持つことを除けば)ちょっと古い携帯電話くらいのサイズに収まっている(厚みが3cmくらいあるが)。その性質上、堅牢性を重んじたモデルが多い。
イリジウム・コミュニケーションズは第2世代の衛星「イリジウムNEXT」を打ち上げることで衛星の更新を進めていたが、2019年12月に第1世代の衛星の最後の1機を軌道から離脱させ、更新を完了させた。[2]
関連項目
脚注
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