エヴァンゲリオンとは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の略称、またはそのアニメに出てくる汎用人型決戦兵器の名称である。
本項では後者について説明する。アニメについては→『新世紀エヴァンゲリオン』を参照。
概要(人型決戦兵器について)
エヴァンゲリオンとは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で対使徒兵器として開発された巨大な人造人間である。
そのためアニメ作中では「人造人間エヴァンゲリオン」と呼称されることもある。
…しかしアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を見たことがない人にとっては、100人中ほぼ100人がエヴァンゲリオンをロボットと思っているので知らない人はロボットと思っていてもいいだろう。
日常生活ではエヴァンゲリオンはロボットと覚えていても何ら支障は無いはずだ。(たぶん)
実はエヴァンゲリオンはアニメ作中でもロボットのような人造人間のようななんだかよく分からない存在として扱われているので視聴者にもハッキリとは分からない。 人造人間とは言っても超巨大であり、主人公たちが乗り込むことによって操縦することができる決戦兵器である。
アニメ「機動戦士ガンダム」などを知っている人からするとますますロボットのようにしか思えない。
しかし、明確な違いがあるとすればエヴァンゲリオンの方は人造人間なので「生きている」ことである。
エヴァンゲリオンは巨大な生きた人間であり、それに搭乗者であるパイロットが脳神経を同期させて操縦するという画期的な設定を持つ。
略称は「EVA」。
主人公たちは「エバー」と語尾を伸ばして発音することが多い。(例:エバーを操縦する。)
しかし、文章でとしてカタカナ表記する際は「エヴァ」または「エヴァンゲリオン」と書くのが公式設定になっている。
なお「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」に登場する機体も「ヱヴァ」ではなく「エヴァ」と呼称する。
エヴァンゲリオンの元となった言葉は「EVANGELION」というギリシャ語由来の単語である。これはキリスト教の間では「福音(良い知らせ)」という意味の言葉であり、派生して「キリスト教のもたらす救いや幸い」の意味などでも使われている単語である。
作中におけるエヴァンゲリオンの設定
エヴァンゲリオンは国連直属組織ネルフという組織が極秘裏に開発した決戦兵器。
人類を襲う「使徒」と呼ばれる謎の巨大生物と戦うために作られたのが建前上の理由。(エヴァンゲリオンが作られた本当の理由は謎が多い)
これに人が乗り込むことによって敵と戦うことができる。
コックピットはエントリープラグと呼ばれる。機体とパイロットの脳をインターフェイス・ヘッドセットを介して神経接続する操縦システムを採用している(一部、手動操作あり)。そのため、基本的には各機の専属操縦者である14歳の子供しか動かせない。
稼動状況はパイロットとEVAの「シンクロ率」で表される。 神経接続する操縦システムなので、パイロットが「動け!」と思ったら動くし「走れ!」と思ったら走る。
しかし、最大の欠点はエヴァンゲリオンが攻撃を受けるとパイロットまで痛みを感じること。
アニメ作中ではエヴァンゲリオンが腕をもぎ取られたり、頭をもぎ取られたりしているが、その都度パイロットは激痛を味わっている。そのせいか主人公のパイロットは何度か脱走して「もう乗りたくない」と言っている。
普段はアンビリカルケーブルと呼ばれる電源ケーブル付きで活動する。アンビリカルケーブルが断線すると内蔵電源に切り替わるが、活動限界がある(最大5分)。 標準装備されている武器はプログレッシブナイフ。オプションでライフルや槍など。たまに暴走して手がつけられなくなる。
防御手段は1万2000枚の特殊装甲(アスカ談)とA.T.フィールド(という名のバリア)。だがA.T.フィールドで攻撃もできたりする。 お互いのA.T.フィールドで傷つけあうのはやめようね、ホント。
各機紹介
TV版および旧劇場版
- 零号機(EVA-00 PROTO TYPE)…専属操縦者は綾波レイ。山吹色→青色
- 初号機(EVA-01 TEST TYPE)…専属操縦者は碇シンジ。紫色。
- 弐号機(EVA-02 PRODUCTION MODEL)…専属操縦者は惣流・アスカ・ラングレー。赤色。
- 3号機(EVA-03 PRODUCTION MODEL)…専属操縦者は鈴原トウジ。黒色。
- 量産機(EVA-05〜13 MASS PRODUCTION MODEL)…パイロットはいないが「渚カヲル」がベースのダミープラグ。
その他の機体
4号機は消滅。
新劇場版
- 零号機(EVANGELION PROTO TYPE-00)…専属操縦者は綾波レイ。山吹色。
- 初号機(EVANGELION TEST TYPE-01)…専属操縦者は碇シンジ。紫色。
- 2号機(EVANGELION PRODUCTION MODEL-02)…専属操縦者は式波・アスカ・ラングレー。赤色。
- 3号機(EVANGELION PRODUCTION MODEL-03)…専属操縦者は式波・アスカ・ラングレー。黒色。
- 仮設5号機 (EVANGELION PROVISIONAL UNIT-05)…専属操縦者は真希波・マリ・イラストリアス。緑色。足が4本あり、車輪で走行する。
- Mark.6 …専属操縦者は渚カヲル。紺色。
- Mark.7…エヴァ7シリーズと呼称される機体群。白色。Mark.6と同型の顎に、人の頭蓋骨を持つ。
- 改2号機(EVANGELION PRODUCTION MODEL-02’)…専属操縦者は式波・アスカ・ラングレー。赤色。
- 8号機(EVANGELION PRODUCTION MODEL CUSTOM TYPE-08)…専属操縦者は真希波・マリ・イラストリアス。ピンク色。
- Mark.9…専属操縦者はアヤナミレイ(仮)。山吹色。零号機に似たデザイン。覚醒すると機体色が黒の「第一のアダムスの器」となる。
- Mark.9-a、Mark.10、Mark.11、Mark.12…エヴァオップファータイプと呼称される機体群。搭乗者はアドバンスド・アヤナミシリーズ。頭部はX字の仮面。仮面の内部はアダムスの器頭部を裏返したものとなっている。
- 第13号機…専属操縦者は碇シンジと渚カヲル。紫色。初号機に似たデザインだが、目が4つあり、胸部に隠し腕が仕込まれている。
- Mark.4…ネーメズィスシリーズと呼称される機体群。BD/DVDの修正や特典でエヴァであることが明らかになった。アンチATフィールドを出力できる突進タイプの4A(よんえー)、凍結された初号機の箱に潜み帯状のフィールド反射膜を展開する4B、海中から高エネルギーの柵を発してヴンダーを囲い込み攻撃した4Cの3種類が確認されているが、消滅した4号機との関係は不明。
- 8号機β 臨時戦闘形態…専属操縦者は真希波・マリ・イラストリアス。ピンク色。両腕が失われているが、肩を取り囲むようにリング状のレールを取り付け、それを周回するように機械の腕をつけられている。
- EVA-44A(フォーツーエー)航空特化タイプ…大の字に広げたエヴァ2体を背中合わせにしてロンギヌスの槍(コピー)を挟み、平たく潰して飛行機状にした機体。
- EVA-44B(フォーツービー)電力供給特化タイプ…上半身を切断したエヴァ2体の下半身を二人三脚状につなげた機体。
- EVA-4444C(フォーフォーシー)陸戦型…下半身をスクリュー状の触脚にしたエヴァ4体が陽電子砲を神輿のように担いだ機体。
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関連項目
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