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ギラグ

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ギラグとは、「遊戯王ZEXAL Ⅱ」の登場人物である。CVは高口公介。

着いたぜ、ここがニコニコ大百科か

「遊戯王ZEXAL」に続く新章「遊戯王ZEXAL Ⅱ（第74話）」から登場したキャラクター。
ナンバーズ・カードを集めるために遊馬たちの住む世界へやってきた、バリアン界の使者。厳密には74話が初登場というわけではなく、「遊戯王ZEXAL」最終話（第73話）のラストで、他の面々と共にフードを被った姿で登場しているが。
Dr.フェイカーがバリアン界との契約を破った事を受け、フェイカーに代わってナンバーズ・カードを集めるべく彼らは本格的に行動を起こすが、そんな中彼らに先駆けて、ギラグがバリアンの使者として1人遊馬たちの住む世界へ赴いては、人間界で出会った人間たちをバリアンのカード『RUM－バリアンズ・フォース』ほか謎の力で洗脳し、ナンバーズを集める手先として遊馬・アストラル達の元へ差し向け暗躍している。

こういった事情からギラグは「遊戯王ZEXAL Ⅱ」第1話目から颯爽と登場となるが、バリアン世界とは違い人間の住む世界では人間に姿を変えないと活動ができないようで、それ故バリアン世界での本来の姿とは違う姿として行動している。
しかしその見た目は、やたらと大柄でマッチョな体格、いかつい顔に加えてモヒカンにたらこ唇、さらには背中を見るとアクセサリーと見間違うような天使の羽がついているなど、なんともナウい素敵過ぎるお姿をしているのである。マジ天使。
それらに加え、遊馬達の学校へ潜入して活動する際は遊馬たちの通う学校と同じ制服（或いは、それとよく似た服装？）にサスペンダー付きの服を着込んでいるが、どう見ても浮き過ぎている。少なくとも、遊馬達と同程度の年代と扱うには明らかに無理があるだろうが、洗脳による影響なのか今のところこの奇妙な容姿については誰からもツッコまれていない。

さらには見た目通り（？）性格も粗暴で、初登場時に風魔達の元へ現れた際は意味も無く地面を割って見せたほか、自分と同等の体格を持つ風魔のパンチを顔で受けるのみならず「かわいい目してるな」と評しながら苦も無く投げ飛ばすなど、リアルファイトにも定評がある。
加えてバリアン界から出撃の際も最初はかったるそうにしていたギラグだが、「君は勇敢なバリアンの戦士だ」と仲間におだてられると意気揚々と人間界へ赴くやり取りもあった。もしかしてギラグも下っ端・・・

遊馬達の前には直接姿を見せていないため、今のところ遊馬達には、ギラグが与えたカード『RUM－バリアンズ・フォース』の存在と自分達の持つナンバーズを狙う何者か、といった認識しかされていなかったが、81話ではついに遊馬たちの前に姿を現した。「仲間割れしたナンバーズクラブの絆を取り戻すため」という名目でスポーツデュエル大会を開き、遊馬のナンバーズを奪おうと画策するが、凌牙の途中退場などが重なり最終的には自らの首をしめる結果になってしまった。
（もっとも遊馬には、バリアンにまつわる一連の事件の元凶である事は知られていないようだが。）
またこのとき、成り行きから遊馬とタッグデュエルを行うことになてしまったのだが、何気にこれがギラグの初デュエルシーンでもあり、ギラグに続いて人間界へやってきて早々遊馬とデュエルを行ったアリトよりも後にようやくデュエルシーンがお披露目となったのであった。
他にも、デュエル時にARヴィジョンを見る際にDゲイザーを装着する描写が彼には無く、左目のみが赤くなっているさまで描写されている。単に、左目だけが充血しているように見えなくもない。

その後も本気のデュエルができない故か、アリト共々山中で筋トレに勤しみ、謎の修行に励む日々を送る。
熊を1頭伏せてターンエンドとはどんな効果だ？いつ発動する？
しかし一向に成果が挙がらないことに業を煮やしたドルベとミザエルによって、アリトに続きミザエルが人間界へやって来ると、彼から「バリアンズ・スフィア・キューブ」を受け取る。
やがて、アリトが遊馬とのデュエルに敗れ真月にトドメを刺された事を彼のダイイングメッセージから察すると、怒りを滾らせながら真月と遊馬にデュエルを挑む。
デュエルでは上述の遊馬とのタッグデュエルにて推測されていた通り「ハンド」と名の付く手をモチーフとしたカードを使用、「No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド」という名のオーバーハンドレッド・ナンバーズを操る。そして切り札「CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド」を召喚し遊馬達を追い詰めるが、真月から託されたカードを元に遊馬が新たに覚醒させた「CNo.39 希望皇ホープレイV」に敗れた。

敗れた後はアリト共々ミザエルに身柄を回収され、バリアン世界にて眠りについていたが、ベクターに宿ったドン・サウザンドの力で復活。ドン・サウザンドの復活に関わる封印のナンバーズを探すべく再び人間世界に赴く。テレビを見ている最中、決闘庵に自分そっくりの石像がある事を知りそこへ向かうと、石像に宿っていたナンバーズの精霊「ポン太」に体を乗っ取られ、自身の魂はその石像に宿ってしまう。やむを得ず、ポン太を倒して体を取り戻すよう遊馬に懇願する羽目になった。デュエルが終わった後は、ドン・サウザンドの力の影響が現れたのか一転して横暴な様子を見せ、成仏しようとした（？）ポン太の魂を捕まえて喰らうと、遊馬にいずれ再戦する旨を伝えて帰っていった。

ナッシュとメラグが帰還して人間界への侵攻が本格的に始まった際、自分の石像のあるデュエル庵の六十郎とその弟子の闇川を相手にデュエルを行う。
二人の強力なモンスターに苦戦を強いられるが、ナッシュの力により「RUM-七皇の剣」を手に逆転勝利する事に成功した。下級ハンドが優秀とはいえよく開闢とブレハのコンビを退けたものである。
その後、アリト共にベクターに誘い出されて強力な洗脳をかけられ、ナッシュの行動を封じるために活動する。
ちなみにバリアンジャーの名乗りの際、他の七皇と比べても相当の巨体である事が描かれた。ナッシュが人間体と同じく170 cm程度と考えるとその差は相当なものであろう。

アリトが遊馬に負けた挙句、その遊馬達と共にバリアンに向かっているのを阻止する為に登場。
アリトからデュエルを申し込まれ、自らの切り札「CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド」とドン・サウザンドから与えられた「No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー」でアリトを追い詰めるものの、あと一歩の処でトドメを刺しきれなかった。

激しい攻防の末、アリトによって呪縛から解放されるが、アリトは呪縛を解く為に「No.64 古狸三太夫」を補助したカードのデメリットで自滅してしまった。
アリトを失い、ドン・サウザンドとそれを復活させたベクターへの怒りを爆発させるものの、ベクターによる不意打ちから遊馬を庇う。
遊馬を庇った際には遊馬に「後は頼んだぜ」と言い残し、アリトと共にベクターに吸収された。

前世は「喜楽壮八（きらくそうはち）」という戦国時代の武将。日本人だったならオタク系文化にすんなり馴染めたのも頷ける。更に言うと七皇の中で彼だけ妙に顔が大人びているのもその頃の日本人の平均寿命等を考慮すれば寧ろ自然である。デカ過ぎる？知ら管武力に優れ、戦で得た富を全て領民に分け与える一方で自身は質素倹約に励むという名君だったらしい。だが本来の彼は武将としては非力であり、その武功の伝承はかつて戦地で助けた一匹の狸（先述のポン太）が、その恩に報いようと壮八に化けて影武者として揚げた功績だった。
１人と１匹は杯を酌み交わす仲となっていたが、壮八が領民に富を渡すため私服を肥やしたがる家臣にはそれが面白くなく反発、そして部下の寝返りを察した壮八はポン太だけでも逃がそうとポン太を追い払い、自身は謀反の戦の中で恐らく元家臣により命を落とした。この時ポン太には部下の寝返りを伝えていなかったこと・ポン太の功績であるにも関わらず壮八が名君として後世に伝わっていたこと等から、ポン太からの恨みを買うことになった。
ポン太曰く「オラがいればあの戦いも勝てた」との事である。

なお、「部下の寝返りを～」からの行は直後にギラグ本人が作り話だと言い放っているため、真相は不明。だが、このことをポン太に伝えるギラグの様子がこれまでとは一転して非常に穏やかだった（一人称が「わし」となっていたため壮八として語っていた？）ことや、バリアン世界へ戻る中で何故そのようなことを語ったのかを訝しんでいる描写があったため、嘘ではないのかもしれない。
後に、この部下の裏切りの話がドン・サウザンドによる改竄が原因と判明した。
とどのつまり壮八は家臣からも慕われていた様であり、要するに絶対許さねぇドン！！

ニコニコ動画におけるギラグ

これまでのシリーズで登場した敵キャラと違い重い過去や揺るがない信念などといったシリアス要素が現状見られないためか、ギラグは視聴者の間ではどこか愛嬌のある悪役として定着している。その様子には、お人よしとはいえ遊馬も「どこか憎めない」と発言するほど。
具体的には、以下のような要素が見られるだろうか。

先陣を切って主人公達の前に立ち塞がる新たな敵勢力の先鋒という立ち位置、及びプライドが高く常に喧嘩腰で人間達を「虫ケラ」と呼ぶなど、ただならぬデジャヴを感じた視聴者は少なくないのではなかろうか。
さらには、上述の通り（人間離れした能力にびびり出す）風魔達に対して「かわいい目してるな」「俺好きなんだよな、怯えた小動物のような目をしたヤツラが」などなど、ロクでもない誤解を与えかねない発言が飛び出すため、上述の容姿と合わせて視聴者達にそれらしいイメージを刻み付ける事となった。
また、「自分以外の誰かに力を与え、手先として使役する」「自身は脇から主人公達の戦闘ぶりを観戦する（決着後はすぐに撤退）」「どこかギャグ色の強い敵キャラ」というイメージから、プリキュアシリーズの敵キャラも彷彿させる感がある。
他にも、生徒会長を洗脳して生徒会室をアジトにしたり、バリアン生徒会長が遊馬に敗れると次は別の部室（？）を潜伏先に選ぶなど、学園生活を少なからず堪能している節がある。それに加え、他者に物事を尋ねる時は顔を掴むなど乱暴な行動に出る一方で、かける言葉は妙にやさしい。そのギャップも奇妙な人気を博している。
しまいには隠れ家である体育倉庫の中にどこからかテレビを持ち込んでおり、めんこいデュエルアイドルにはまるお前らオタクのような一面も。初期の頃のアストラルといい、異世界人にとってテレビとは少なからずカルチャーショックを与える代物であるらしい。
ギラグに続いて人間界へやってきたアリトが早々、恋の病に発病すると、カツ丼を平らげながら彼の恋路を応援する仲間思いな一面も。
上述の通り、仲間割れを発生させ遊馬を凌牙共々倒すつもりが当てが外れ、成り行きとはいえ敵である遊馬と共闘する場面もあった。さらにこのとき、小鳥達に負けたら自分が（デュエルに敗れるアストラルと同じように）消滅してしまうかもしれない展開に絶望し、終わったビングしちゃったりもした。
ちなみに彼の使用した下級「ハンド」達はゼアル放映終了後に無事ＯＣＧ化。中でも「アイス・ハンド」と「ファイヤー・ハンド」はガチデッキに採用される事もあるほどの汎用性を見せている。すごいぞギラグ。