ケレス単語

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（探査機「ドーン」が捉えた画像の模写）

ケレス（1 Ceres）とは、太陽系の準惑星である。

太陽系 : 太陽 - 水星 - 金星 - 地球（月） - 火星 - 木星 - 土星 - 天王星 - 海王星
準惑星（ケレス - 冥王星 - ハウメア - マケマケ - エリス）

概要

メインベルト天体で、小惑星番号は 1。セレスとも呼ばれる。中国語では「穀神星」という。火星と木星の間の軌道にある小惑星帯（メインベルト）を巡っており、かつては太陽系最大の小惑星と考えられていた（直径約960km）。四大小惑星の一つでもある。1801年1月1日、つまり19世紀最初の日にシチリアのパレルモで発見された。

名前の由来はローマ神話の豊穣の女神ケレース（ギリシア神話のデーメーテール）から。発見当初は惑星と考えられていたが、その後類似した軌道を巡る小天体が多数発見されたため、1850年頃から「小惑星」というカテゴリが新たに作られ、ケレスは小惑星番号1番を与えられる。

その後も「最大の小惑星」の座を維持し続けていたが、2000年代になって冥王星以遠からケレスよりも大型の天体が次々と発見された事でその座も明け渡す事になる。ただ小惑星帯の他の天体と違って「球形」をしていたため、2006年の国際天文学連合の総会で決議された定義に基づき、冥王星、エリスと共に「準惑星」という新たなカテゴリに入れられる。

NASAの小惑星探査機「ドーン」が2015年3月にケレスの周回軌道に入り、4月から本格的な観測を開始した。ドーンの観測により、ケレスの表面は他の小惑星同様、無数のクレーターに覆われていることがわかった。しかし、その一つに正体不明の明るい点が発見され、天文学者たちの頭を悩ませたが、今日では主に塩分だと考えられている。「ドーン」は2018年まで観測を行い、通信途絶後もケレスを周回し続けている。

ケレスの地形には、元になったケレースにちなみ、収穫祭、農耕や豊穣の神の名が付けられている。明るい点が発見されたクレーターには、ケレースの従神にちなみ「オッカトル」と命名された。

こぼれ話

元素セリウムは当時発見されたばかりのケレスの名をとって命名された。ちなみにセリウムは研磨剤として液晶ディスプレイの製造に欠かせない元素である。

関連動画

関連項目

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