ザ・ファンクスとは、ドリー・ファンクJr.とテリー・ファンクの兄弟コンビによるプロレスのタッグチームである。
概要
共にインディアナ州インディアナポリス出身で、兄のドリー・ファンクJr.は1941年生まれ・身長190cm・体重115kg、弟のテリー・ファンクは1944年生まれ・188cm・118kg。父親はプロレスラーのドリー・ファンク・シニアである。兄弟共に父親からレスリングの英才教育を受け、ドリーは1963年にデビュー、1969年にはNWAの世界ヘビー級王座を獲得。得意技はスピニング・トーホールドだが、これは見栄えもぱっとせず効いているのかどうかも定かではない。
テリーは1965年にデビュー。渋い容貌の兄と比べるとハンサムで、髪を振り乱して戦う姿から「テキサス・ブロンコ」と呼ばれて人気を博した。得意技は「テキサス・ナックル・パート」。要するに拳で相手を殴るだけだが、これはこれで観客は盛り上がるのである。
ふたりはザ・ファンクスとしてタッグを組んで1970年に初来日し、ジャイアント馬場・アントニオ猪木という日本最強のコンビと戦うが敗退。しかし翌年には勝利してインターナショナル・タッグ王座を獲得。その後ベイビー・フェイス(善玉)的なタッグチームとしてアブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シークの悪役コンビと流血の熱戦を繰り広げ人気を不動のものにした。従来は悪役としてリングに上がる外人プロレスラーが多かったが、彼らの得意技と同じタイトルのテーマ曲「スピニング・トーホールド」に乗って登場するザ・ファンクスはかっこよかったので、女性ファンも多かった。
プロレスラーは尋常でない鍛え方をしているので結構な年齢になっても現役で戦うケースが多いが、ザ・ファンクスは2013年10月に全日本のリングで一夜限りの復活を果たした。22年ぶりに見る勇姿は多少たるんでいてもアイドル的人気は健在で、ファンの感涙を誘った。また、シルヴェスター・スタローンが監督・主演を務めた映画「パラダイス・アレイ」に登場したザ・ファンクスのふたりは、一般人に混じると体がデカかった。やはり元々の体格や鍛え方が違うのである。
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