シャドウパラディンとは、TCG・カードファイト!! ヴァンガードのクラン(組織)の1つである。
概要
ロイヤルパラディン内に渦巻いていた負の感情を利用して《ファントム・ブラスター・ドラゴン》が作り上げた、影の騎士団。
当初ロイヤルパラディンとは敵対関係にあったが、アニメ「カードファイト!! ヴァンガード」の1期最終決戦に行く末が委ねられた結果、先導アイチの下した結論により和解している。
その後、《ブラスター・ダーク》封印騒動などを経てユナイテッド・サンクチュアリの暗部組織として安定していたが、リンクジョーカー襲来時点の団長であった《幽幻の撃退者 モルドレッド・ファントム》の失踪が原因で内部分裂が始まり、最終的に《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン》が率いる分派が神聖国家への反逆を宣言し、悪逆を働いてしまっている。
外伝漫画「光の剣士」ではその誕生経緯が示唆され、「ブラスティッド卿」と呼ばれていた《ザ・ダーク・ディクテイター》がシャドウパラディン誕生の黒幕であると明かされている。
ロイヤルパラディン同様展開力に優れるが、こちらは展開したユニットをコストにすることで力を発揮する効果が特徴。
グレード1以下のスペリオルコール手段に優れており、ユニットをコストにする効果を持つヴァンガードと、その損失を補うリアガードが多い。
キーワード能力は「儀式」。ドロップゾーンに存在するグレード1のユニットの枚数が規定数を超えると効果が解禁される。特定グレードのカードが落ちていないといけないため使用できるのは遅いが、その分強力な効果を発揮できる傾向にある。
各期におけるシャドウパラディン
1期
第4弾「虚影神蝕」にて登場。同時に連携ライドギミックが登場し、続く第5弾「双剣覚醒」にて名称「ブラスター」のサポートが登場したことから、シャドウパラディン=【ブラスター】の図式になっている。
軸となりうる他のカードは登場していないため、デッキ構築の幅に乏しかった。
2期
通常パックに収録されておらず、エクストラブースター「黒鋼の戦騎」においても収録は僅か2種。
しかし、「ブラスター」以外のグレード3や、汎用ファーストヴァンガード《クリーピングダーク・ゴート》の登場により【ファントム・ブラスター】以外のデッキ構築が現実的に可能となった。
3期
トライアルデッキ「奈落の撃退者」にて満を持して登場。ブースターパックでは第12弾「黒輪縛鎖」と第15弾「無限転生」にて収録された。
名称「撃退者」が登場し、カウンターコストを使用せずヴァンガードがスタンドする強力なユニット《撃退者 レイジングフォーム・ドラゴン》の登場により、一気に環境最上位に躍り出た。
4期
エクストラブースター「宵闇の鎮魂歌」が登場。「魔女」が新たなデッキタイプとして登場、これまでとは異質なデッキとして存在感を放っている。
しかし、このパックといえば《撃退者 ファントム・ブラスター “Abyss”》。若干融通がきかないものの、双闘しているヴァンガードがそのままスタンドする効果は凶悪極まりなく、5期環境においても環境最上位に君臨している。
最大の問題は、エクストラブースターにはRRRは1箱1枚しか封入されていないにも関わらず、“Abyss”2種ともにRRR収録のため、デッキを組むためには莫大な出費を余儀なくされてしまうこと。
5期
単独で既に完成度の高いファンアイテムであるレジェンドデッキ「The Dark “Ren Suzugamori”」が登場。
Gユニット2種に加え、必要なカードが複数収録されており、この1セットだけでも十二分に遊べるセットである。
少々値は張るが、シャドウパラディンのデッキ構築の敷居は大きく下がった。
通常パックではG3弾「覇道竜星」とG5弾「討神魂撃」に収録。さらに地力が底上げされたことで、環境最上位から退く気配はない。
6期
G7弾「刃華超克」にて収録。レジェンドデッキ初出の「Diablo」が名称と化し、「クラレットソード」にも再び本格的な強化が加わった。キーワード能力こそないが、汎用的なダブルコストユニットやデッキ内でグレード1として扱うカードなど、シャドウパラディンの特色を活かしたカードが多く収録されている。
しかし環境としては、高速化が続く中で一部デッキがインフレし、今まで相性のよかったメガコロニーに逆に対策されるようになったこともあり、遂に環境争いから一歩引くことになる。
7期
トライアルデッキ「竜魔導の儀式」、G10弾「天舞竜神」11弾「剣牙激闘」に収録。
また、アニメではもう一人の主人公とも呼べる東海林カズマが使用し、大きくスポットが当たる。
ここにきて大きな強化が加わり、キーワード能力「儀式(リチュアル)」が追加。強力なGガーディアンが追加された他、《覚醒を待つ竜 ルアード》の登場により、超越時のコストを踏み倒しながらデッキにノーマルユニットを戻すことで「スペリオルコールしたいグレード1がデッキに残っていない」事態を回避する一挙両得ができるようになる。
デッキの基本軸
ファントム・ブラスター
各メディアミックスにて雀ヶ森レンが使用する、シャドウパラディンにおける「ブラスター」デッキ。1期の頃は先導アイチも使用機会があった。
同時に「ファントム」名称を含むユニットも少なくない為、便宜上【ファントム・ブラスター】と呼称する。
ブレイクライド、双闘、Gユニット、超越ボーナスといった要素全てを網羅している。
先述の奈落竜《ファントム・ブラスター・ドラゴン》と、《ブラスター・ブレード》と奇妙な縁を持つ《ブラスター・ダーク》が中心となっている。シャドウパラディンを作り上げた、所謂「本家」。
特徴として、切り札の殆どが「味方を犠牲にしてクリティカルとパワーが上がる」効果を所持。
完全ガードで凌がれればコストの払い損になる弱点こそあったが、グレード3ユニットにおいては、ブレイクライド版《ファントム・ブラスター・ドラゴン》で決定力を底上げすることができるようになり、ある程度払拭できた。
Diablo
要求されるグレード3以上の大半が「ブラスター」名称を持つ、実質的な内部名称。商品化の段階で雀ヶ森レンをイメージしたレジェンドデッキ「The Dark “Ren Suzugamori”」で初登場、「刃華超克」にて名称化した。
手札1枚で確実に「ブラスター」Gユニットに超越できる《ブラスター・ダーク “Diablo”》と、特定タイミングでグレード1を増やせる《漆黒の旋風 ヴォーティマー “Diablo”》を活かし、強力な「Diablo」Gユニットで攻め立てる。
「Diablo」Gユニットは名称を無視しても非常に強力な効果を持つが、名称が加わるとより強力な能力を発揮できる。ちなみに「ヴォーティマー」は元ゴールドパラディンのユニット。
撃退者(リベンジャー)
3期で登場した名称。神聖国家を守るために立ち上がった暗部組織。アニメ3期以降で雀ヶ森レンが使用。
退却コストの指定が厳しいものの、《撃退者 レイジングフォーム・ドラゴン》や《撃退者 ファントム・ブラスター “Abyss”》などヴァンガードがスタンドする効果が多く、決定力に長ける。
先述の【ファントム・ブラスター】要素も内包しており、撃退者の中にも「ブラスター」のサポートは多い。
「ファントム」に至っては、撃退者の内部名称でもあるため、サポートの全てが撃退者所属である。
黒魔女
4期で登場した名称だが、それ以前にも魔女の名称を持つユニットが多く登場していた。
「魔法で子供や蛙に変身させる」という魔女の伝承からか、相手のリアガードをグレード0に変換する効果や、相手ヴァンガードのパワーを下げる効果を持つ。
アニメでは4期にカトルナイツのラティ・カーティが使用。
クラレットソード
5期で登場した名称であり、神聖国家に反逆するシャドウパラディン分家。アニメ「カードファイト!!ヴァンガードG」で神崎ユウイチロウが使用。
超越ボーナスを持つ《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン》が中心であり、Gユニットの扱いに長ける。
ジェネレーションブレイクを持つリアガードが多く、超越できるようにならないと真価を発揮しないことが多いが、反面カウンターチャージ手段が豊富である。
儀式(リチュアル) / ルアード
7期で登場した新たなデッキタイプ、或いはギミック。アニメ「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」で東海林カズマが使用するのはこれに特化したタイプ。
メインヴァンガード《覚醒を待つ竜 ルアード》が、デッキにノーマルユニットを戻す行為を超越コストの代わりにする強力な効果を持っており、大きなメリットを得ながら超越できるようになる。
「剣牙激闘」でサポートカード《ベリアルオウル》で手札やデッキを整えることが可能になり、儀式軸の切り札《黒炎をまとう竜 オグマ》の追加により相手ターンではリアガードを空けるデッキに対しての回答を得て、一気に台頭する。
関連項目
- カードファイト!! ヴァンガード / カードファイト!!ヴァンガードG / カードファイト!!ヴァンガードG NEXT
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
《ユナイテッド・サンクチュアリ》
ロイヤルパラディン/オラクルシンクタンク/シャドウパラディン/ゴールドパラディン/エンジェルフェザー/ジェネシス(カードファイト!! ヴァンガード)
《ドラゴン・エンパイア》
かげろう(カードファイト!! ヴァンガード)/たちかぜ(カードファイト!! ヴァンガード)/ぬばたま/むらくも(カードファイト!! ヴァンガード)/なるかみ
《スター・ゲート》
ノヴァグラップラー/ディメンジョンポリス/エトランジェ/リンクジョーカー
《ダーク・ゾーン》
ダークイレギュラーズ/スパイクブラザーズ/ペイルムーン/ギアクロニクル
《メガラニカ》
グランブルー/バミューダ△/アクアフォース
《ズー》
メガコロニー/グレートネイチャー/ネオネクタール
《該当国家なし》
クレイエレメンタル/刀剣乱舞(カードファイト!! ヴァンガード)
外部リンク
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